8話 俺の日常その1
少しづつですがpvが伸びてきました。読者の皆様にかんしゃです
俺レオナートは最近一日をこんな感じで過ごしている。
「レオナート様。朝でございます。」
「あぁ。もう朝か。」
朝6時に起床。毎朝メイドに俺の部屋まで起こしに来てもらっている。
その後顔を洗って領内で走り込みをする。これは師匠から毎朝心がけるように言われて毎日やっている。基本的に10キロ程走る。ただ、勿論屋敷内でやるわけにもいかないので外に出ると必然的に護衛が付いてくる。
護衛は一人。ヴィアベル領の騎士団長エルクだ。彼は筋肉ムキムキのおじさんだ。騎士団員からの信頼は厚く腕にも立つ。今まで何度か手合わせしたのが勝てたことがない。
「エルクおはよう。」
「おはようございます。レオナート様。」
こうして領内を走るのだがこの時間帯だともう起きている人は結構いて最近では皆朝声をかけてきて来るようになっている。
「レオナートの旦那。おはようございます!」
俺のことを旦那呼ばわりしているのはヴィアベル領の大工たちだ。彼らとは日中も共に娯楽地区の建設を一緒に行っているので特に仲がいい。
そしてこの走り込み簡単そうだと思うかもしれないが敢えてきつくしてある。
具体的には足に重りをつけたりしている。勿論俺のはエルクのより軽い。
そして特に辛いのが俺が常時空気魔法で俺とエルクの口周りの酸素濃度を下げている。大体エベレストの山頂で走っているのと同じだ。
「終わったか・・・。はぁはぁはぁ。」
「終わりましたね。相変わらずレオナート様の空気魔法はつらいのなんのって。」
「もしかしてこの魔法をレオナート様の師匠に使えば勝てるんじゃないですか?」
「いやぁ、実は前に一度使ったんだけど一瞬でやられるから特に意味がないんだよね。」
「さすが鬼教官ですね・・・。」
鬼教官それが俺の師匠のあだ名だ。これは今師匠に訓練されている警備兵たちが付けたあだ名だ。だがもちろんそんなことを目の前でいうと叩きのめされるので皆陰で言っている。
ただ、その厳しい訓練のかいがあって彼らは王国に直々に使えている騎士団と渡り合えるぐらい強くなっている。特にこの間警備兵と一緒にやらされた朝日が昇ってから走り始めて日が暮れるまで止まってわいけないというやつが本当に地獄だった。一緒に地獄を共にしたともあり彼らとも距離が縮まっているだろう。
もしかして師匠はこれを狙ったのではと思ったが、他にやりようはなかったのだろうか。
「あなた、今日も走ってきたんですか?」
「ん?、まあね。」
「あんな訓練しなくてもいいのに・・・。」
そして朝食は毎朝リアと俺の二人で取っている。
リアはどうやら俺がしょっちゅう怪我をして帰ってくるのを心配してくれる。
「いや、でもほら。この朝食のレモンも今日走っているときに貰ったやつだし。」
そう、毎朝走っていると誰かしら俺かエルクに食材を投げつけてくる。
それは日によって変わっていてパンの日もあるし、この間なんかは魚を投げつけてきた。俺がアタフタとキャッチしてるのをみて周りの人たちに笑われたのが少し恥ずかしかったのは秘密だ。
「もういいです!」
「リ、リア?なんでそんなに怒ってるの?」