7話 娯楽地区を作るようです
ゴマわかめスープがおいしい
葬式から帰ってきて早、半年がたち最近では家来たちとも仲良くできていると思う。
今ヴィアベル領はある問題を抱えている。
それは娯楽が極端に少ないということだ。我慢すればいいと思うかもしれないが、娯楽施設がないといろいろな問題が発生する。例えば税収の低下、性犯罪の活発化、他にも色々なものがあるが兎にも角にも娯楽施設がないと多大な問題が起きること間違いなしだ。
「ということで、お前には娯楽地区の建築を頼みたい。」
「それはまた急ですね。」
俺はグレアラン様の執務室にある高級そうなソファーにグレアラン様と向かい合って座っている。
一応今の頭首はリアなのだがやはり実質的な権利はグレアラン様が持っているといってもおかしくないだろう。
「ああ。本当は俺が頭首の時にはまだ一つでかい賭博場があっんだがな。」
その賭博場というのは最近不正が国に発覚して一斉につぶれてしまった。それはこのヴィアベル領だけに限らず他の領でもだ。なので今は娯楽施設の建設ラッシュといってもいいだろう。
「具体的にはどの地区に作る計画ですか?」
「それも関してすべてお前に委ねようと思う。リアに任せてもいいのだが女だからと甘く見られるからな。」
「それじゃあ東側を使っていいですか?」
「ほう、どうしてだ?」
「以前あそこの地区の地下は大きな空洞になっていると聞いたのもので。」
「それがどうかしたのか?金属は既に取り尽くしてしまったぞ?」
そう東地区の金属は10年前ほどに取り終えてしまったのだ。あの頃は金銀鉄を取るために地下に潜っていた人が多かったが為に仕事がなくなり無職が増えた。それに危険な仕事だというのもあって給金が高く今でも貯金が残っているものが大半だ。
「いえ、ただそこの空洞に管を通そうかと思いまして。」
「なんでそんなことをするんだ?」
「娯楽施設に水と魔力を流すためです。」
魔力を娯楽地区にある建物に流してそれを空調や明かりなどで使う旨を説明する。日本にある電柱やガス管のようなものだ。
「なるほど・・・。言いたいことはわかった。なら資金は大量に必要だな、5億ベルを渡すからそれを使え。」
グレアラン様が口を開きにやっと笑う。
「ありがとうございます。」
翌日俺はリアと一緒に会議室にいた。俺とリアの他にも今回娯楽施設を作るにあたって雇った大工の頭たちが何人かと学者、最後に俺にここ半年剣の使い方を教えてくれていた師匠がいる。
因みに師匠はめちゃくちゃ強い。魔力の量は俺が勝っているのだが師匠は全魔法適正の上に神速剣とも呼ばれるほどに剣が速い。とにかく速い。
「ということで今回皆様に集まってもらったのは娯楽地区の建設における打ち合わせの様なものです。」
「それ分かった。だが、地下に魔力や水を通す管を通すってのは本気か?」
今俺のことを哀れんだ眼で見て来ているこいつがこの領で一番偉い大工の大親方のゴードルフだ。年齢は60代だがその腕は我がヴィアベル領で一番だ。
「もちろんです。ただ、それをまともにやろうとするとお金が足りないのでリアに手伝ってもらおうかと。」
「ああ。そういえばお嬢様は魔法が得意なんだったけな。」
「ええ。土魔法は結構得意ですよ。」
それに答えたのはリア。リアは自分の仕事を持つというのが初めてのようで張り切っている。そして領民からは慕われていえお嬢様と呼ばれている。リアは特に平民だからどうだだとかで、差別することがなかったので良かった。
「リアが何をするかはゴードルフさんがきめてください。あと管は相当に硬い金属を使ってください。お金は僕が渡すので。」
「分かった。」
「では師匠にも頼みたい仕事があります。」
「なんじゃい?」
師匠はなぜか名前を教えてくれないが恐らくヴィアベル領で一番強いだろう。
「警備兵の訓練をお願いします。幸い人の方は結構集まりましたので。」
その警備兵は昔鉱山で働いて今ではニートを満喫している奴らのことだ。彼らはそろそろ貯金が尽きるので警備兵に志願したようだ。
「りょうかいじゃ。」
「ではそれぞれにこの後計画書を渡すのでその手順通りによろしくお願いいたします。」