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アンデルセンの童話  作者: 半信半疑
19/21

19 雪の女王 五番めのお話 小さな山賊の娘

「だからおまえには…」


 あたしは山賊、山賊の娘。

 奪って生きる、悪党暮らし。

 だからおまえにはついていけない。


 お日さま輝く光の下で

 これまで生きてきたおまえ、

 そんなおまえにはついていけない。


 大事な友だち探しているって、

 きれいな瞳で話してくれた、

 そんなおまえにはついていけない。


 けれど、代わりにおまえのマフを

 もらっておくよ、あたしのものだ。

 おまえのマフはあたしのものだ。

 だからおまえもあたしのものだ。


 勝手に死んでしまうなよ。

 遠くはなれてしまっても、

 おまえが死ぬのはゆるさない。


 生きてカイちゃんに会うんだ。

 そして幸せに暮らすんだ。

 雪の女王が何だってんだ。

 大切ならば奪ってしまえ。


 そしたら少しはあたしみたいに、

 強く大きくなれるってものさ。


『まっ黒な目をしていましたが、どことなく、悲しいようすが見うけられました。』という一文から、山賊の娘の想いを想像して書いてみました。書き終わって気づいたのですが、この詩は割と好きです。


 物語の内容に関して。

 前話で王女たちに馬車やお金をもらって旅立ったゲルダですが、今回の話の最初で、山賊たちに襲われ、先乗りや御者や下僕をうち殺されてしまいます。童話なのに、普通に殺すとかいう表現が出てきてビックリしました。もっと追い払う、とかそういうマイルドな表現になるのかなと思っていただけに、これは衝撃的でした。

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