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アンデルセンの童話  作者: 半信半疑
16/21

16 雪の女王 二番めのお話 男の子と女の子

「カイと雪の女王さま」


 男の子はカイ、女の子はゲルダ。

 二人は兄妹ではなかったけれど、

 お隣どうしで仲が良かったんだ。


 けれど、美しい夏の日、

 高い高い屋根の上の、

 小さいお庭で

 カイは変わった。


 彼の心臓に

 鏡のかけらが入り込んじゃった。


 バラの花をむしりとり、

 絵本には口をはさみ、

 誰もかれもの真似をして、

 ゲルダをさえ、からかうようになったんだ。


 それもこれも、

 心臓に刺さっている

 かけらのせいだったのだけれど。


 やがて冬になり、

 広場でそりに乗っていたカイは

 大きなそりに紐を結んで、

 一緒に走り出した。


 大きなそりは

 となりの通りをすぎ、町の門を抜けて、

 遠いところにやってきた。


 そりは止まり、

 走らせている人が立ち上がると、

 そこには、すらりとした、背の高い女のひと。

 かがやくように白い、女のひとがいたんだ。

 雪の女王さまだ。


 いつか見た雪の日に

 窓の外でてまねきしたひと、

 女王さまがカイの前にいたんだ。


 カイはひたいに二度キスされた。

 それで冷たさは消えて、ゲルダたちのことも

 忘れてしまったんだ。


 ただの男の子になったカイは、

 雪の女王さまについていっちゃったよ。

 家に帰ることもなく。ゲルダは寂しそうにしていたよ。

 本当に、寂しそうで…。

誰の視点で書いたんだろう。

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