15 雪の女王 さいしょのお話 鏡と、鏡のかけらのこと
『雪の女王』は七つの話からできているようなので、一つ一つについて書いていきます。
「悪魔の鏡」
「こいつは、とてつもなくおもしろいや」
小人の魔もの、
悪魔がつくったおかしな鏡。
よいものや、美しいものは小さく、
役に立たないものや、みにくいものは大きく、
映し出す
鏡。
天使や、神さまをからかてやろうと
妖魔学校のみんなは天高くのぼったけれど、
鏡はふるえて割れてしまった。
飛び散った鏡の破片。
それが入った人々は、歪んだ視界で物事を見る。
美しい景色 - 煮詰めたホウレンソウ
よい人間 - みにくい人間
悪魔は笑う。
お腹が破裂しそうになるまで。
「その目にうつるのは」
悪魔がつくったおかしな鏡が
割れて千々にちらばった。
その鏡は、
よいものを見えないほどに、
みにくいものをはっきりと、
うつしだすもの。
破片の一つを
その身に宿した者が一人、
子どもの前に立っている。
さて、その者には
子どもがどう見えているだろう。
悪魔はその姿を見て、
にやにやと笑っている。
よほどおかしいらしい。
一つ目は話の流れに沿ったもの。
二つ目は想像で書いたもの。途中までは説明っぽい感じだけど。
小人の魔もの、悪魔が妖魔学校の校長をしているという設定は面白かった。悪魔も人材育成を行なっているのか。