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新世界~魔導召着衣師~  作者: 匿名(未定)
ギルド申請の条件
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「オロロロォォォ!!!」

 敵が吠え付くその脅威は再び開始した。

 もう、まともに動ける仲間はいない。けど、守護神から譲りうけたこの力がある限りは守護神との友達のムスビには問題はない。

 ガゼの両手にはそれぞれ一刀がつかまれている。技名と叫ぶと同時にその技を相手に下す。

「刻み込め! “斬空衝”」

 “斬空衝”は対象に放つ斬撃。放った斬撃は敵に追うことはないけれども一直線に飛んでいく技。爪斬撃の強化版のようなものである。

 サッと避ける敵。

 しかし、ガゼの目にはもう敵の姿は見えていた。

 嵐でさえも味方にしたガゼであれば、嵐のように貫く攻撃技を身に着けているもの。ガゼの本来の能力がカムイに宿ったことで今まで追いつけなかった敵に追うことができるほどの力を手に入れた。

「君の後はもうつかんだ! この技で決めさせてもらうよ」

 そう宣言し腰をかがめ、「ブーストストーム」とつぶやく。すると、足の周囲に風が回り込め、足自体が台風の目のような軸の役割を果たす。足はとても軽く、軽くジャンプしただけで高く飛べそうな気もした。

「飛翔/フライ」

 口にすると四つの翼が大きく羽ばたき、そのうち上の翼を大きく羽ばたくと宙に浮き、下の翼で方向・上下の移動ができることに気が付いた。

(これが…ガゼの本来の力、なのか!?)

 心の中に思う一つの自身。カムイの目の先にはあの敵がカムイから遠ざけるかのようにして逃げている。けれど、カムイから見ればスローモーションで見えているようだった。

 カムイは宙に浮いた状態で下の翼をはばたくと、一直線に敵に向かって突っ込む。

「斬空衝!!」

「!!?」

 敵の姿が捉えたとき、両手に握られていた刀で敵をエックス切りに刻み取る。敵の目の前に一瞬にして移動した。敵が自身の体を見る前に自身がX文字の白い痕に刻まれた部分とは別に4つの影となって地面へ舞い降りる。

 ドス!!

 鈍く重い音が洞窟内に響いた。

 敵は4つに胴体が割れた状態で、斬られた箇所から緑色の液体が流れ落ちている様子が空からよく見えた。どうやら、眼球による視力も上がっているようである。

「これで終わりか」

 敵は動く気配もなかった。

 そのとき『ファンファン』というサイレンの音が聞こえた。

「試験終了だよ。お疲れさま!」

 聞き覚えのある声だ。その声の主はすぐに分かった。

(あのギルド申請にいた受付の男か!?)

 どういうことだろうか、これは試験だったということなのだろうか。

「うぃて~ようやく終わったのか!?」

「ようやく終了したのかニャ」

 あっけにとられた。

 エーミとミルカが敵の攻撃で死んだと思っていた。

 ミルカは頭部を少しかきむしり、エーミは自身の背中を見て「ニャ!?」と驚いていた。

「え!?」

 状況がよくわからない。どういうことだ!?

 しばらくして再び受付の人から知らせが届いた。

「レアモンスター『シャドウルフS』を倒すとは見事なものだ。いろいろと気になるようだから、後でちゃんと説明するかな」

 と言いつつ、指を鳴らす音ともに、ギルド申請上だった会場へ瞬間的に移動した。

「どういうことだ!?」

 いまだによくわからず取り乱すカムイ。

 その様子をエーミが軽くカムイの肩に触れる。

「落ち着くニャ。監視員から説明があるニャ」

 エーミに落ち着くよう言われ、何度か深呼吸をする。

 そしてようやく落ち着きを取り戻す。

「落ち着いたかね、カムイくん」

「はい」

「では、説明しよう。先ほど行ったのはモンスターとバトルだ。君たちがどの役職ジョブで戦い、能力値的・身体能力・聖心能力を図ってもらった。結果、3人とも合格だ! なによりもカムイくんのあの役職ジョブは、今まで見たこともない。これは私なりに考えた役職だ。名を『魔道召着衣』だ」

 受付の男(監視者)はそう説明を終えた後、カムイの能力名をそう告げた。

 カムイなりに能力名は特に決めていなかったが、どういう経由でそういう名前になったのかを問うた。

「ふむ。疑問を持ち聞くことはいいことだ。では説明しよう。カムイくんの能力は召喚したものを服として着衣する能力だと推測する。能力自体も召喚した者を服として扱い、着ることでその能力を得るものだと…。だが、見た感じでは欠点はないように思える。その先はカムイくんが知ることだな。あと、名前の由来は『召喚した者を着る魔導士』を省略して『魔道召着衣』と決めさせてもらったよ」

 と、長々に説明をくださった。

 こうして、詳しい説明ことは、長くなるからだと告げられ、説明とギルド申請についての条件に関しては説明書(20ページ以上・原文は不明)で手渡され、この日の出来事は終了した。



 ―ギルド会館【学術国丙】の帰り道―

「で、結局はギルドの立ち上げはできないと…」

 一通りのページをエーミに呼んでもらい、そのことをエーミに口にした後もう一度、カムイが口にした。

 ギルドの設立の申請については以下の条件が必要だと、この用紙を呼んでエーミが分かりやすく答えてくれた。

「① ギルド設立に対して、以下の条件を得る必要がある。

 ② 最低メンバー人数 : 6名(種族は問わない)

 ③ ギルドの熟練者(1年以上でランクB以上)が最低で : 2名以上

 ④ 役職ジョブ登録を終えており、レイド戦に数回以上は参加されている

 ⑤ ギルドで貢献(商業・社会・教育など)している

 ⑥ ギルドマスターはランクB以上である」

 が、必要最低限だというのだ。

 この内容からして、どれも適していないとのことで設立することはできないようである。

 ただ、どこかのギルドに所属してランクB以上に上げるという条件は重要するほど必須条件であるとエーミから念押しにされたほどだ。

 結局、どこかのギルドに所属しなければならないわけだが、なるべく人間がいないギルドに所属したいものだ。


「そんなお困りの方々にご紹介いたしましょう」

 どこからか聞きなれた声が聞こえてきた。

 その声を探ると、木陰に不自然な葉に埋もれた山から聞こえてきたようである。そこに近づくなり、葉に埋もれた山から男が現れた。

 その男が会場で受付に問題事を起こしていた人物だった。


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