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争奪戦の参加者
「ねぇ、聞いた?」
「何を?」
「神様の座争奪戦だって。」
「あ、知ってる~!
なんかさ、急すぎてびっくりだよね。」
「だよね~。」
この噂は3日で既に広まっていた。
そして今日はその争奪戦に出る者たちが選ばれる日だ。
しかもそれを生放送でやるものだから、皆が皆テレビに夢中になった。
「さて、では決めた者の名を発表する。」
さぁ、時間だ。
神様が用意紙を出し、読み始める。
「まずはわしの子供25人の中から代表で、
クアバレーヌ、ラント、ギャバレン、
そして双子のウォビラゼーヌとファビラゼーヌ。」
人々はその発言に仰天した。
なんせウォビラゼーヌとファビラゼーヌはまだ9歳だ。
それなのに生き残りゲームなんて。
そんな事を気にせず、神様は続けた。
「他には、
有名な魔術師の娘、
リベランカ・スペリーニ、
悪魔と呼ばれる生死を司る、
アノレーゼ・。
月日の魔術師、
ルキナントが参加する。
以上。」
神様は発表を終えた。
彼のメイドはその時、嫌な予感を覚えた。
後にその予感は的中した。




