翌日
「う~ん。ここは…」
光が非常に眩しく感じる。昼寝でもしていた感覚だ。
オレが目を覚ますとゲームとそっくりの世界が広がっている。。
(確かオレはギルドホールにいて……。というより一人でPCの画面見ていたはずだが。どういうこと?)
仰向けで寝ていたビルの下では叫んでいる多くの人がいる。
現状が全く以って理解不能。となると重要なのは仲間との合流であるとみた。
そこで<念話>。いうなればボイスチャットである。
で連絡を入れたのは同じ高校の同級生で〈神祇官〉のSika。コール2回で出てくれた。
「よ~。Sika、今どこに…」
「ここどこ?」
「オレもよくわからんのだ。とにかくギルドホールへ集合。他のメンバーにも連絡しとく」
「Ok……」
あんまし乗り気じゃないみたいだな……。
数分後、全員と連絡を取りギルドホールに到着したSin。不思議なのは走っている感覚が在ること。
加えて、かなりの距離を爆走したにもかかわらず意気が上がっていない。やはりゲームで間違いない。
(……はずだ)
ギルドホールはアキバの南に構えている。外見は4階建てのビルの様。
これも通常通りで変わった点は見受けられない。
(ゲームのはず……。だよな)
中に入るとそこには数名のメンバーが先に到着している。
「やぁ、素晴らしきかな運営よ……。新拡張パックがこうもハイクオリティになっているとは知らなかったぞ」
「んなわけあるかい」
と<守護戦士>/<漁師>でメンバーのGekihaにそう突っ込まれる。
「現状は理解できてるのか? ギルマス」
「半信半疑でいいなら。言いますよ」
「言ってみ」
「これはそう。言うなれば、ゲームと現実の融合状態」