緊急事態
一気に攻撃開始を始める3パーティ。
「行きますよ‼」
「ここが正念場だ‼」
「俺らは、サポートだ」
巨人の前には第壱パーティ、巨人の脇には第弐、後方には第参が着く。
『喰らえ~‼』
一気に剣を回し始める巨人。
(正直な所避けることが難しすぎる…だからこの作戦しかないですね)
「バインド系をありったけ使用。〈妖術師〉はフルパワーのフリージングライナーを準備‼」
素早く指示を飛ばす蒼剣。
『ぬっ‼』
巨人が拘束される。がやはりそれは蒼剣呪払で掻き消される。
戦闘中、巨人の剣に思いっ切り接触し飛ばされた蒼剣は自分の装備がやや凍っていることに気付いた。その彼が瞬間的に考えた作戦。それは剣を凍らせる。ただそれだけだった。
(そのためには…)
そのためには後衛に絶対に巨人の攻撃を当てさせてはならない。
「「アンカーハウル‼」」
CastleとGekiha2人が同時にアンカーハウルを使用。巨人の攻撃はこの二人に集中する。
変わって状況は、第弐。
『お~し。気合入れろ~本気で潰す‼』
Sinの怒号がメンバーに入る。
連続で攻撃を続ける第弐。Sinと浅桐は〈デッドリーダンス〉を。夕暮は〈クイックアサルト〉を。 Hyouzyoは〈フロストスピア〉を。他の2人は援護。
その連射攻撃は巨人のHPを削り、僅かなバッドステータスを付与する。
『Hyouzyoは下がって任務遂行の準備‼他はそのまま現状維持‼』
『了解‼』
『よしここで、やるぞ…メンバー一斉攻撃‼』
4人が一斉に動き出す第参。
「笹葉、お前の価値を俺に見せてくれ」
『…了解‼〈エナジーウェポン〉パン‼』
攻撃によるダメージに、火炎、冷気、電撃などの属性を付与する補助魔法を使用。
「『パン』は要らんが…ベストジャッジだ」
「どうも」
いきなり前線に現れたのは笹葉
「なっ‼」
「どうも。至近距離でやれと言われました」
あの馬鹿(蒼剣)め と心の中で言う力神。
『…』
黙りこくる巨人。
「なんだなんだ?」「巨人が止まった~‼」
『ステを確認!』
「…これは…Final?」
確かに巨人のHPバーの下には巨人の顔をしたアイコンがついている。
「全員、下がれ‼デカい一撃が来る‼」
Castleが叫ぶ
『蒼け~~~~~~~~~~ん‼』
「…アンカーハウル‼」
ダッシュしながらアンカ―ハウルを使用した蒼剣。
『…喰らえ。〈蒼聖剣〉』
淡い青色に輝く剣を振り上げる巨人。それを正面で待つ蒼剣は深呼吸中。
「フー」
(集中…‼)
『ハァァァ‼』
振り下ろされた剣は瑠璃色に輝きオーラを放っていた。
「〈妖術師〉打て~」
Sinの指示で放たれる、特大クラスのフリージングライナー。
「こ~れは凍れるぞ」「凍てつけ~」
『無駄だ!我には物理しか効かない』
本人の宣告通り、魔剣が魔法を跳ね返す。
「来い‼〈カウンターブレイク〉」
防御技であり必殺技。自分への攻撃に対して、こちらからも攻撃をぶつけることで威力を相殺する防御技のカウンターブレイク。
(『防御は防御にあらず。攻撃は攻撃にあらず』…だな)
その言葉はCastleが彼のギルドマスターから聞いたもの。
「でも、その言葉を体現すんなや…危なっかしい」
「やれ~。蒼剣さ~ん」
フィールドに響く大重低音の衝撃音。
「耳が割れる…」
「状況確認‼」
力神の声がかかる
『…う…む、強き〈冒険者〉…』
膝を着いているのは巨人の方だった。蒼剣は大の字で倒れていた。カウンターブレイクは成功し、撃破に成功した。
「っ…はっ、ハハハッ、ハハハハハハ。勝ちましたよ…さぁ…聞かせてください。貴方の名を…」
腕から出血をしながら、声を発する蒼剣。その彼に答える巨人。
『…そうだな。我が主より与えられし名は…蒼剣覇王・ジークフリート。だ』
消えていくジークフリート。ドロップアイテムは蒼きものが多い。
「ふ~…終わった終わった。ってア…レ…」
いきなり倒れる蒼剣。
「ぶっ倒れた…のかよ。は~疲れた」
「今日はここで休むか…セーフゾーンだしな…」
「ですね…」
ここでダンジョン探索は休憩となった。
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変わって3階。緑色の巨人が自らの槍を磨いている。
『ん~。フフフ~ん♪ん?』
槍を使い立ち上がる巨人。
『<冒険者>早く来い、そんで遊ぼうじゃないか!!』
大声は3階のみならず2,4階をも揺らした。
その2階は大きく揺れており休憩をしていた彼らを起こした。
はい…という訳で前半が…ね…。後半のせいで…パぁ‼…みたいな感じが本人的にあります。ちなみに彼ら(天使と悪魔)はウ○○○○○アからの引用になります(少しいじってありますが…)
久しぶりの~御愛読感謝‼




