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龍塔への挑戦  作者: 大山鳥 鈴
Welcome Another World ?
11/15

レイド開始

五重塔に到着。

編成されたメンバーは以下の通り

第壱パーティ:蒼剣、Castle、Geki波、Midori、優、逝苦

第弐パーティ:Sin、浅桐、氷上、とう 夕暮ゆうや、黄ニャ、奏

第参パーティ:力神、T-basa、D-rago、烏丸とりまる、笹葉、森野成礼もりのせいれい 

第四パーティ:柊、死花、灯心とうしん神流河かんながわ、C-Chicken、Dr.左門


「それでは行きましょうか…この塔に我々の会議旗をたたさせる…腹を括ってください」

「覚悟は元より決まってら……楽しもうぜ」

「稼ぎ時だ。気を引き締めていこう」

「勝利を祈ります」


レイドの重き門をパーティ小隊長たちが開ける。

その重き門からは光が差す。

「出撃!」

蒼剣の宣言でレイドゾーンに入る。


--


通常のレイドのゾーン構成はダンジョンの拡大強化。多くの小部屋や通路が存在する。

また、複数の広大なゾーンで構成されている。

ここで、目的のアイテムを見つけたりゴールを目指し奥へと進んでいく。

今回のレイドゾーンは作りが比較的簡単なモノになっており、踏破が目的である。


---

【蒼剣】

「エネミー、確認!」

『列挙しろ』

『直進ライト方向。ゴーレム×3。アベレージ75』

Sinから提案された。パーティーは一般的なモノ+本人の意向でできている。

第壱小隊(パーティー)は壁役の'盾'を行う。

敵と正面から戦い、四小隊中最高の硬度を求められる。

私たちが崩壊する = 戦略自体の崩壊 を意味する。


【力神】

『追加。スライム×4。アベレージ70』

「引き受けた」

第参小隊は遊撃役の'忙殺'を行う。

第壱の取りこぼしや、不意に現れる追加モブの担当を行う。

状況に応じた柔軟な対応、対処が求められる。

「2体漏らすぞ、第弐」


【Sin】

「了解、行くぞ浅桐!!」

『OK』

第弐小隊は物理攻撃の'剣'を担当。

オレ達は攻撃を主任務として行うため、火力重視(+αで補助役)

のメンバーで固めてある。

その為……

「おい、あっちで奏が落ちたぞ」

「何やってんだアイツ……。柊さん、お願いします」

非常に紙装甲である。


【柊】

「よろしいですわ。<魂呼の祈り>」

第四小隊は回復や補助の'救急/補助'を担当

第弐の脆弱性や第壱の回復保険を担当する。

また、戦場を一歩引いたところから目視し、注意警戒を行う。

『サンキュー、ギルマス』

「死に物狂いで頑張りや」


【蒼剣】

以上が今回の攻略の作戦基盤である。

「わっしょーい」

「おりゃ」

レイドゾーンのモブは一般ゾーンに存在する敵と比べて一線を画す。

<大災害>以降、レベル上限(キャップ)は100までとなっていたが、気を抜けば

「ちっくしょー」

『今度は、浅桐ダウン。蘇生よろしく』

確実に落とされてしまう。


『スラ2体撃破。援護に行くぞ』

「了解です、1体こぼします」

「良いアイテム落ちたかー?」

だが、強いだけあって良いモノを落とす。

中には特技の階級(レベル)を上げる巻物やアイテムの補習素材などなど。

これらを使い、現状より品質、性能の高い武器や装備を揃える事が出来る。

これらを駆使し、次のレイドゾーンの攻略に役立てる。


【Sin】

(そう考えると、やっぱりレイドはMMOぽいよな~。最たる例は'怪物狩人'だけど……)

このネタで勝たれる相手が参加していないのが非常に残念だが。


そうして、奥に進むにつれ5-10の特殊なモンスターに遭遇する。通称レイドボス。

HPは数えたくない程の量を持つ。技も一撃一撃が非常に強力かつ多彩である。

そして、ゲームらしくHP残量に応じてそれらを変えてくるため非常に厄介この上ないのだ。


「これが、レイドの基本だ。分かったかね、初心者(ビギナー)3名」

幾つかのゾーンを攻略後、休憩がてら新規の参加3名に講習的なことをしていた。

他のメンバーは装備の状態確認や斥候に出ている。

「じゃぁ、まだボスとは戦闘してないってことですね」

「そゆ事になる」

「どれだけ強いんすか」

「それは会えば大体わかるし、絶望するし、感激するだろうな」


数分の休憩/講習後。Dr.左門は目を開け立ち上がり柔軟運動をしている。

斥候が完了したようで、作戦会議を簡潔に始める。

「敵影確認、赤い巨人×1ですね。ランクはレイドですね。大きさは5mレベル」

「レイドボスで確定ですね」

オレは<魔法の鞄>から紙とペンを出し作戦を考えていく。まずは疑問点を幾つか。

1.武器不明 2.属性不明 3.パターン不明。基本的な問題だけ出していく。

「基本戦術に沿って戦線展開かな。左門さんこれに書き足しといて」

「いいだろう」

「では、攻めますか。総員準備を」

蒼剣は修復の終わった<大輝剣>を振り回し背中に戻す。

同じように全員が調整の終わった武器を装備し直す。

通常戦闘を可能なだけ避け、目的地に到達。


「敵影確認。名前は……」

『我が名は<地の番人 ガイアドレイク>である。尋常に参る!』

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