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ケース1-1 狩人

とりあえず1話目です。

目が覚めたら俺は普段モニター越しに見ている景色を自分の目で見ていた。

俺の名前はガレス。

人間という文明が進んでいるなか、それに逆らうように別の生物たちのプレイヤーもいる。

人間たちに協力しようってやつらもいるが、ゲームだけあってあえて人間たちに喧嘩を売るやつらも少なくない。

そんな生物たちをゲーム的な意味合いも込めて、『魔物』と呼んでいる。

そしてそんな魔物を狩ることを趣味にしていたり、仕事にしているプレイヤーを狩人ハンターと呼んでいる。

俺もそんな狩人ハンターのうちの一人だ。

念のため言っておくが、日常生活では狩人など無縁の生活をしている。

ここは人と人とが普段の顔を別の顔で生活しているインターネットゲームの世界だ。

そんな世界だからこそ、誰しもが理想の姿をとったり、とろうとして生活している。

ただ俺は狩人が理想の姿だったわけじゃない。

特に理想の姿がないから、他の理想のなかで流されて狩人をしている。


ピピピッ ピピピッ


突然ゲーム内通話のコール音が耳に響いてきた。

どうやらゲーム内の液晶の中にあったシステムウィンドウは原理はわからないが自分の視界で再現されていることに気づいた。

視界の右端に見慣れた通話のマークが表示されていた。

俺はそのマークをスライドさせて、通話相手を確認する。

通話相手は『ディス』。

狩人の俺の依頼相手の一人でもあり、リアルでの友人でもある。

とりあえず俺は通話ボタンをタッチして、通話に出た。

「おいガレス!どうゆうことだよこれ!」

開幕大声で叫ばれて、正直通話を切りたくなったが、こいつと話すときにこの程度のことを気にしていると正直持たないから、もう慣れてしまっている。


「なんだディス」


「なんだディスじゃねぇよ!どうゆうことだよこの状況!なんで俺らゲームの中にいんの?」


「俺に聞くなよ」


「あ、そういえばそうだな」


「わかってんならなさら聞くなよ」


「そうだ話そうと思ったことがあったんだよ」


「なんだ?」


「ざっと調べた情報なんだが、各職業ごとに会合をやるらしいぞ」


「会合?今の状況について話あうってのか?」


「そういうことらしいぜ。大手ギルドとか会社とかがかなり大規模にやるらしい」


「へぇ~。相変わらず情報早いなお前」


「伊達に情報屋と輸送屋兼任してねぇからな」


ディスは複雑になっているこのゲームの中で、あらゆる方面の情報を集めて、時には売ったり、交換したりしながら、様々なものを輸送、輸送代行したりしている。

俺に対しての仕事依頼は大抵輸送中の護衛に関するものだ。


「それはわかったが、わざわざそれだけでコールしてきたのか?」


「それだけだよ」


「ったく・・・。んじゃ切るぞ!」


俺は通話終了のマークをタッチした。

いつどこであろうが、俺の友人であるディスのテンションは変わらずうざかった。

だが、今回の場合はうざいと思っただけではなかった。

突然ゲームの世界に目を覚ましたのが俺だけではないとわかっただけでも、大収穫だった。

さすがに自分だけ自我があって、周りがNPC(ノンプレイヤーキャラクター)というのは俺もごめんだったからだ。

特に理想があるわけではないが、だからこそ変化しない、パターン化しやすい環境っていうのはあまり好きではない。

こんな感じで続けていきます。

更新頻度はそんなに早くはないと思います。

まぁ少なくとも年が変わったらすなレベく早くあげたいとは思ってます。

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