ソノサン
作者からのお詫びです。
更新を繰り返し続けていた前回を、更新後の奴で確認したうえでこの話に進んでください。
8/25
『『FirstStageにおにごっこをはじめる。お前らの知ってる鬼ごっこと同じだが、・・・まあやってればわかるだろう。
ある程度進んだらまた放送をする。ちなみに今流れているこの放送はお前らにしか聞こえていないからな。
ちなみに私は一般生徒に紛れている。記憶の改竄などはされていないからな。あくまでどこかのクラスの生徒だ。
ああ、そうだいいことを教えてやろう。殺人ルールは私には適用されていない。
また生きて合えることを願おう。健闘を祈る。私が言うのもなんだけどな』』
そうして放送は一方的に切られた。
「鬼ごっこか・・・やはり捕まったら殺されるのか?ホラゲ定番の黒鬼みたいな奴じゃないといいけど」
「それよりひどかったらどうすんだよ?」
「そりゃだめだな」
「そんなことより『か』で始まる生徒って誰が居るかしら?これを考えるのが優先じゃない?」
「「「「なるほど」」」」
「少なくとも私たちの中には氏名のどっちにも『か』で始まる人は居ないわ」
「なら俺らで『か』の生徒以外に知らせ回って監視をするようにするか?」
「じゃあ俺はダイキと知らせてくる。確かに多くの生徒が知っていれば誰が居なくなってないかもわかるしな」
「各自、自分のクラスの『か』以外に知らせてくるように。責任者は私で。異論は?」
直後、その喉元に一瞬で刃が向けられた。向けたのはマコトだった。
「な、なんのつもりよ!!!」
数瞬遅れて他の残った人が自分の持っている刃を全てマコトに向けた。
「・・・」
マコトには冷や汗がかなり浮かんでいる。
刃をおさめた。他の皆もゆっくりとおろしていった。
「もし、だが。お前が犯人だった場合を考えてでの行動だ。仮に犯人なら今ここで殺されていただろうに。
放送もお前がジャックしたものなら?遠隔操作で殺せるなら?そこまで考えてでの行動だったが考えすぎたようだった。
本当に申し訳ない」
そして深々と頭を下げた。
「確かにそこまで考えるとねぇ・・・わかったわ。これで信用する?犯人みたいなセリフになるけど」
「ああ、他のみんなの行動もだいたいそろっていたしな。」
そこまで言うと汗を拭った。
「みんな、たのむわ!集合は校庭で!来た時に居るかどうかってことにしましょう」
学校のどこかーーー
『クックック。ゲームはまだ始まったばかりだからな・・・せいぜい楽しませてくれよ・・・』
その生徒の形をした化け物は目の前にある死体を消すと舌なめずりした。
再び移動を始めた。
戸上ヒロは3組のクラスの中でもまとめ役な方だった。あの放送は聞かずに出ているが本人はそれを知る由もない。
「みんな!犯人を特定するなら集まった方がいい!その近くで誰かがやられたらそれでわかるはずだ!」
廊下に居る生徒に話すが、誰も聞こうとしない。それどころか他人と会うたびに逃げていた生徒が大半だった。
「クソっ誰か話を聞いてくれっ・・・」
その判断がいいかどうか、それ以前にみんながみんなが疑い合っているため全ての生徒が孤立し合っているような状態だった。
「誰か話ができる奴は居ないのか・・・?」
そこへ3組学級委員の前田ノゾミが通りかかった。
教室から全ての生徒がいなくなったとき。
ザッザッザッザ・・・・・・
それは足を引きずるような速度で歩いていた。
2人はうつろな様子で何かを探すように歩いていた。
とても生きているものとは思えなかった。
1人は首に大きな切り傷を、もう1人は背中に真っ赤なあとをつけていた。
「「・・・・・・・・」」
同じように歩きながらも全くの無言だった。
廊下の曲がり角で別々の方向に歩き出した。
タッタッタッタッタッタッタッ
眼鏡をかけた1人は走っている生徒を見つけた。
『ロ・・カ・・ハシ・・ナ!』
ゆっくりとした速度で獲物向かって動き出した。
男子生徒は気がついていなかった。