ソノニ
『『さて、そのルールなのだがーーーこれから君たちにはこの殺事件の犯人を捜してもらおう。』』
ザワッ
「なんだって?」
「どうしろって言うのよ?」
「死ぬかもしれないんじゃん・・・」
「ってかその前に吐いてる人なんとかしねえと・・・」
ガタンッ
3組のロッカーで物音がした。
『『犯人はこの教室のなかに居る。その対象を殺せば生存者全員を帰そう。
犯人が見えなくては困るので見えるようにはした。質問はあるかね?』』
ザワザワ
1組学級委員の横道マコトが手を挙げた。
「そっちが干渉はできないのか?俺らの命が危ういんだぞ!?」
『『君たちが演じるゲームは眺める方がおもしろい・・・いや、正直に言おう。
それ以上の干渉ができないのだ。できることはそれぞれのロッカーに武器を入れておいた。
それを使うといいが早まるなよ?まだルールの説明は終わっとらんぞ?海道ガンタ。』』
「チッまだだめかよ。」
といいつつもガンタを含めた多くの生徒がロッカーにある武器を手に取っていった。
「うおおお!日本刀じゃん!かっけー!」
「こんなもので叫んでる奴とか子供よねーw」
「うるさい!本物見れた喜びに浸らせろ!」
「ってかこれ両手剣じゃん!お前のその日本刀と変えろよ」
「嫌だね。薙刀みたいな奴の方が個人的にはよかったけど」
「戦わなくちゃいけないのかな・・・」
『『さて、いいかな?』』
『『重要なのはこれだ。犯人以外を殺すと殺った本人も死ぬ。つまり対象以外を狙うなということだ。
個人的な恨みで殺したところでこの2人みたいなことになるぞ?』』
残った生徒たちと先生は2組と4組にそれぞれ注目した。また吐きそうになっている者が出てきた。
「・・・あ、黒板に何か書いてあるぜ。え?きむら・・・?」
2組の黒板には死んでしまった先生の名前が、また4組には厳田先生の名前が書いてあった。
『『死んだものの名前はそのクラスの黒板に書かれる。誰が生きているかこれでわかる。』』
カラカラカラ・・・カラカラカラ
1組のドアが閉まる音を二宮コナツは聞いたが、誰が出たのかわからなく、入った人は居なかったので犯人が出たことがわかった。
しかし、1組の名前までは全員把握はしていないものの、顔は覚えているので誰も出ていないことがわかった。
「・・・?」
不用意に出て犯人に殺されてはひとたまりもない。そう判断し二宮は教室に残った。
『『まずそこから逃げるといい。犯人と一緒では嫌だろうに』』
雪崩のように人が出て行った。武器の日本刀や両手剣、片手剣に加え、なぜか二刀流のダガーの人も。
そんな中残る人も居た。仲野タクミや横道マコト、4組学級委員の高嶺メイなど正義感が強いものや学級委員などの少数だった。
「なぁ!頼むから犯人の正体教えてくれよ!」
『『そんなことを教えてしまったら見るのが面白くなくなるじゃないか。さて、犯人はもう移動を開始して!?何故こっちへ来れる!?クソッ・・・犯人の正tそれは か うぎゃああああ亜嗚呼噫嗟憙吁上会当有噫噫あぁァアアアアアアアア!!!!!!!!!』』
「なんだ!?どうしたんだ!?おい!?」
「何があったのよ!」
『『あ、あ、聞こえるか?こちらは犯人だ。ククッ正直に出てくるとは思わなかっただろうに。正体は当然言わんぞ?
お前は誰だ——みたいなベタな台詞吐かれても面白み無いからな』』
『『さて、これより鬼ごっこを開始する』』