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殺し屋、面会

いつもの二倍くらいの分量です


そしてなんというかぐちゃぐちゃしてます

あれから数日後、天の御遣いに使者を出し、今日やっと面会することになった。


今のところあちらの軍は東海郡の郯に駐屯している。


呂布軍に駐屯してもらう予定の場所であり、州と郡の役場のあるところなので、連絡の手間がかからないからだ。


いきなりの大軍で付近の民衆が動揺したとの報告もあったが、兵糧なんかを振る舞ったりしてご機嫌取りはしてくれたらしい。


ただ、御遣いに人気が出すぎて民がごっそり連れて行かれるわけにはいかないので、今回きちんと釘をさす必要がありそうだ。


民は暮らしやすい所に動きやすい。


無料で兵糧を配るなら民の大移動も考えられなくはないからな。


これを策でやっているにしろ、天然でやっているにしろ統治の邪魔になる。


武力と名声があるだけに扱いに困る存在だ。


こっちの言うことに反論も何もしない機械たみたいな奴らならいいのにな。


SFなんかでも意思をもつ兵器は主によく逆らう。


どうにか制御しきらないと面倒なことになりそうだ。



「天の御遣い御一行到着いたしました」



そうこう考えている間に文官が部屋に入ってきて、来訪を告げる。


それに頷きを返して入れるよう促すと、扉を開き入ってくる者が九人。


二人は先日来た簡雍と陳宮で間違いない。


それに加えて何故かは知らないがメ イド服を着ている薄紫の髪の少女と緑髪の眼鏡っ娘、董卓と賈詡も無事に生きてここについたらしい。


となると褐色の肌に紫色の刺青がある、触角みたいな赤い髪の束が二本跳ねてる女が呂布か。


猫科の肉食獣を思わせるしなやかな肉体なのに、闘争心のようなピリピリしたものもなく、表情も読めない不思議な雰囲気をもったやつだ。


それが戦場で一騎当千の働きをするというんだから笑えない。


手元に置くための努力を怠ることはできないな。


そして天の御遣い御一行はというと、まず白い学生服みたいな服を着た男。


一人だけ男だし、こいつが天の御遣いとかいうやつだろうか?


それなりに鍛えてはいるようだが、特に強そうな雰囲気もないし、優男が一番当てはまりそうな言葉だ。


神聖なものもなにも感じない。


そして身長の二倍近い長さの刃先のうねった矛、所謂蛇矛を持つ赤髪の少女。


報告によるとこいつが張飛だ。


あんな武器で戦っても物理的に自身が振り回されそうな気がするのだが、この世界の不思議パワーでそんなことは気にならないくらい強いんだろうな。


武器で戦ったら確実に負けるが、素手で戦えばリーチなんかも考えて勝てるかどうか。


そんな所だろうか。


次に薄緑のリボンのついた赤い帽子をかぶる金髪赤目の少女。


内気なのかどこかソワソワしていて、武人には間違っても見えない。


だが、この時期に劉備軍は文官と呼べる人間がいないはずなので、皆目見当がつかないな。


自己紹介を待つ。


そして最後なのだが、驚いたことに俺と面識がある人間というか、あった人間にそっくりな女がいた。


前世で俺が死ぬ原因になった、あの巨乳娘だ。


赤茶の髪に無駄にでかい胸。


ボケッとした顔にのろまそうな雰囲気。


どこを取ってもそっくりだ。


まぁ、武官にも文官にも見えないし、残りの人物からしてこいつが劉備なのはほぼ間違いない。


こんなやつと長い間交流しないといけないのか。


舌打ちしたくなるのを堪え、苛立ちから体中をかきむしりたくなるが、グッと我慢して



「先に使者としてきた二人は聞いたと思うが、陶徐州の嫡男、東海郡太守を任されている陶伯陽だ。


まだ、陶徐州が病で倒れているため、代役として私が来た。


今回呼んだのは今後のことを話すためだ」



そう話を切り出した。


互いに自己紹介するべきなのだろうが、あの顔を見ていると我慢できなくなりそうなので、省略だ。


とにかく早く終わらせたい。


説明を陳登に任せ、気を静めることに集中する。


内容は変わらず天の御遣いを小沛、呂布軍改め、董卓軍を郯に駐屯。


軍屯を積極的に行い、法は変更することを許さない。


文武官の交流を積極的に行いましょう。


幽州の公孫賛との同盟は合意の方向で。


大ざっぱに言えばそんな所だ。


まぁ、問題ないだろう。


説明が終わった所で次に進もうと口を開いたら、金髪の少女が緊張感漂う表情で一歩前出て礼をした。



「北郷軍軍師、諸葛孔明と申します。


質問よろしいでしょうか」



想像以上の名前に驚きつつなんとか頷きを返す。


孔明の出身地は徐州だが、こんなに早く劉備と合流するのはもはや、反則の域に達する気がするぞ。


それとどうでもよかったが、天の御遣いは北郷というらしい。


どう考えても日本人の名字だよな。


俺と同じように歴史の知識を持って群雄になり、中華を統一とか考えてるんじゃないだろうか。


今の状況を見れば余裕で天下をとれる人材は揃っていそうだ。


どさくさに紛れて消すか、天の御遣いなんてふざけたことをやめさせるべきだろう。


いざとなったら前世の記憶があることを明かして、取り入ったりしないとな。



「面識があるそうなのでお気づきだと思いますが、こちらは董仲穎殿と賈文和殿です。


しかし、世間では悪人董卓は死んだことになっています。


そのため話し合いの結果、仲穎殿は月と名乗る侍女、賈文和はその付き添い兼軍師として我々が保護することになりました。


先に董卓軍を受け入れる盟約を交わされていたそうですが、よろしいでしょうか?」


「……ちょっと待ってくれ。


冗談にしては笑えないぞ」



孔明の提案に思わず低い声が出る。


徐栄のおっさんと李儒が命を懸けて守った二人が、侍女になることを肯んじた事にどうしようもない怒りを感じるのだ。


冷たい目線を孔明から外し、董卓と賈詡に向ける。


二人とも小さく震えたように見えたが、賈詡は気丈にも董卓を背中に隠すように前に出て



「冗談でこんな奴の侍女なんかするわけないでしょ。


月にこの乱世は向いてないの。


一度歩んだ道を下りるには悪人董卓の死の影に隠れるしかないのよッ!」



そう叫んだ。


本心からの叫びであることは理解できるし、言いたいこともわかる。


ならばそもそも権力を持つことなく隠遁していればいい話だ。



「言い分は分かるが対処するのが遅すぎるだろう。



部下を無意味に死なせ、兵や民を争いに巻き込んでから自分一人逃げるっていうのは虫がいいんじゃないか?


それに賈文和は侍女になりたくはないようだ。


それなら権力から離れた庶民にでもなるのが妥当だろう」



さっそく本音をぶちまける。


もっと友好的な態度をとる予定だったが、このままじゃ腹立ちを抑えきることもできない。


こっちの言ってることは間違ってはいないし、相手が考えなしにものを言うのが悪い。


ガス抜きは必要だ。



「ボク達だってこの国が安全ならそうするわよ。


でも今は乱世。


安全な国なんてどこにもないんだから、軍の加護がある場所についていくしかないでしょう」


「なら侍女なんてしなくていい。


こっちで屋敷を用意しよう。


李儒殿に匿ってくれと頼まれたのは母だからな。


後で見舞いにでも行くと良い。


その間にある程度は見繕っておくさ」


「なんで、なんであんたはボクと月を北郷軍から引き離そうとするのよッ!?」


「理由ならいくらでもあるさ。


まず、情報を吟味せず攻めた挙げ句、その首領を侍女として保護する、なんてふざけたことをぬかすその性根が嫌いだ。


次に俺の友人を捨て駒のように殺してるのに悪びれもしないその態度が許せない。


徐栄は死体を悪人董卓として曝され、李儒は車裂きの刑だ。


本当によく平気な顔をしてそんな服を着ていられるな」


「ちょっと待ってくれ。


二人を責めるのは違うんじゃないか?


連合軍が戦を仕掛けて、脱走した二人を俺が勝手に気を使って保護すると言い出したんだ。


服装も董卓だってバレないように考えた末に着替えてもらった。


責めるなら俺を責めろ」



賈詡と論争していると堪えきれなくなったのか、北郷が動いた。


北郷陣営の人間が口々にご主人様と心配の声をあげる。


張飛が少しだけ前に出て、いつでも守れるような配置につく。


これじゃあ俺が悪者だ。


偽善者はこうなると調子に乗って質が悪くなることもある。


こういうときはさっさと謝罪して敵では無くなるのが一番だ。


それと偽善者には深く関わらないということもだな。



「言葉が過ぎたことは謝る。


が、今のは俺の本心だ。


間違ったことを言っていると思うなら正してくれ、賈文和」


「……いいえ、間違えてはいないわ」


「詠ちゃん」


「でも、二人を捨て駒にしたっていうのは訂正して」


「何故?」


「何故って……」



無視した御遣いの顔より先に賈詡の顔が悔しそうに歪み、そう呟くように言って沈黙。


頭の中でその結論に達したのだろう。


唇を噛み締める。


二人が志願して根回しをした末の脱出でも、それを利用し、見捨てていったことに変わりはない。


要するに客観的に見ればどう考えても捨て駒扱いだ。


でもまぁ、二人ともの性格をある程度知っているつもりの俺からすれば、自分で言っといて何だが、この扱いは心苦しい。


なので素直に訂正しておく。



「まぁ、二人が主を逃がすために自主的に行動したことぐらい、簡単に予想がつく。


捨て駒扱いしたのは悪かった。


ただ、あいつらのことを忘れてるように見えたから、腹がたってな」


「忘れるはずがありません」



その言葉に賈詡の後ろで震えていた董卓が反応して言葉を発した。


静かな怒りを湛えた顔でしっかりと視線を重ねてくる。



「二人とも私のためにいつも苦労をかけ、最後には死なせてしまいました。


まるで父のようだと思っていたのに、恩返しもできず……悔やんでも悔やみきれません。


ですが、言ってくれたんです。


あなたが平和を望み続ける限り、いつかその願いは叶うと。


だから我らのことは忘れて、新しい人生を生きてくださいと。


私が二人のことを……いえ、私のために死んだ人々を忘れることは無いです。


でも、それに縛られるのは違うと思うんです。


私は月という侍女として新しい人生を歩みたい。


この願いを聞き届けてはいただけませんか?」



真摯な目線に堪えきれず、俺は小さく溜め息をついた。


仲間を作るのには失敗したようだ。


口がすぎたな。


それに当人から侍女になりたいなんか言われたらどうしようもない。



「復讐したいって願いなら喜んで受け入れたんだが……まぁ、当人の願いならどうこういう筋合いはないから好きにしろ。


今後はただの侍女として扱う」



ふてくされた態度でそう答えた。


それに董卓は笑顔でありがとうございますと答え、頭を下げる。


どんだけ素直な人間なんだと呆れていると



「陶東海は復讐を望んでいるのですか?」



探るような目つきで孔明が再び質問してきた。


そのアホみたいな質問がどうしようもないくらい面倒くさいのでぞんざいに頷く。


北郷陣営から息をのむ音がいくつか響くが、何をそんなに緊張しているのかわからない。


復讐が駄目だとでも言いたいのだろうか?



「復讐なんて駄目だよ」


「そうだ。


復讐なんてものは何も生まない。


そんなことは間違いだし、死んだ人達も望んでない」



……本当に言いやがった。


呆れてものも言えない。


が、何か言わないと今後の話に進まない。


真巳に視線で合図を送り、頷くのを確認してから息を吸う。


暴走するから強引にでも話を次に変えろという意味を正確に読み取ってくれただろうか?


まぁ、そもそもが優秀だから、多少無茶をやってもどうにかしてくれるだろう。



「復讐が駄目って決めつけるやつは嫌いだ。


復讐は何も生まないなんて本気で言うやつはもっと嫌いだし、死んだ人達の望みとかいうのを、勝手に決めつけるやつは舌を引っこ抜いた方がいいと思う」



とりあえず先制パンチとばかりに批判する。


真剣な表情から理解が追いつかないのかマヌケ面に変わる連中を見るともなしに見て鼻で笑うと立ち上がり剣を抜く。


張飛が連れを守るため先ほどより前に出るのを視界にとらえながら切っ先を御遣いに向けた。


そして張飛を見据えながら口を開く。



「もし仮に俺が御遣いを殺せば張翼徳は俺に対して復讐しようとする。


これは間違いないことだ。


綺麗事を言うのは構わないが復讐ってものは理性でどうこうできるものではまずない。


俺が実行に移してないのは直接見てない分怒りが少ないことと、今のところ勝てやしないと分かっているからだ。


お前らが徐栄と李儒を殺す手伝いをしたことは忘れない」



そこまで言った所で動きだそうとした張飛より先に真巳が動く。


俺と北郷、張飛の間に割り込むと抜き身の刃を握り締め、俺の顔に右手を一閃。


ここで剣を引いたら真巳の指が無くなるので動けない。


顔以外を微動だにさせず、黙って良い音のする平手打ちをくらい睨む演技をする。


そんな俺を見て、背を御遣いに向けているのを良いことに満足そうな顔をする真巳は、わざと手を引き手のひらを切ると



「落ち着いたか?」



そう言ってその傷のある手で頬を撫でた。


当然血がつき、顎や首を伝い生暖かい液体が流れ落ちる。


凝固して固くなる前にそれを手の甲で拭い舐めとり、口の中に鉄の味が広がるのに満足しながら軽く頷き剣をしまって座る。


異様なやり取りに座が静まり返っているのも構わず真巳は誰をも魅了する笑みを作り上げ、手のひらを打ちつけぺちゃっと湿った音を鳴らし



「我が夫、陶伯陽が迷惑をかけた。


先の言葉を忘れろとは言えないが、気にしないでいただきたい。


私のした復讐を知っているから、否定された気持ちになって代わりに感情的になってくれたのだ。


我らが主、陶徐州も貴殿達とは良好な関係を結びたいと考えている。


どうか水に流してはもらえないだろうか」



と、血飛沫のかかった顔で頭を下げた。


さらに俺の発言は公的な言葉ではないと言外に言うというおまけ付きだ。


これは後々借りを返さなければならないだろう。


ひとまず相手の出方をうかがっていると、青ざめながら頬を赤くするという器用なことをしている北郷が



「い、いえ全然気にしてない……です。


俺達の認識が甘かったんです。


そもそも復讐される原因を作るのが間違ってるわけですから」



と、まともな意見を言う。


真巳は満足げに頷くと傷口をどこかから取り出した布で縛り



「そう、その通り。


だから私達の今後の敵は袁冀州ということになる。



さて、貴殿達には協力してもらえるのかな?」



と凄みのある笑みで問いかけた。


それに再び息をのむ孔明は歴史通りに過労死してしまうくらい、苦労人なんだろう。


対して御遣いは自分が地雷を踏んだにも関わらず呆けた表情のままだ。


劉備と張飛も同様で、唯一人簡雍だけが笑みを崩していない。


というか笑み以外を今のところ見たことないか。


そんなことを思って簡雍を見ているとこちらに目を合わせ、相変わらずのにやけた顔で



「奥さん、それはウチらが頼んどったことじゃろ。


幽州との同盟、すなわち袁冀州との敵対ってことは端から決まっとるって。


じゃけどまぁ、ひとまずウチらは袁冀州とは戦わんよ」


「……何故かは説明できるか?」


「もっちろん!


ウチらは曹操軍十万を三千で止めるために来たんじゃ。


なぁ、ご主人様」


「あぁ……まぁ、そうなるの……かな?」



と、切り札をきった。


御遣いがもう少しはっきりとした返事をすれば、説得力もついたろうに簡雍も不憫だな。


怪訝な表情で真巳が問いただす。



「袁冀州と敵対すれば曹陳留が敵にまわるのはわかる。


だが、奴らが十万もの兵をどうやって集めるんだ?


たかが郡太守にそんなことはできないだろう」



「確かに郡太守じゃったら無理よ。


じゃけど、あいつはもうすぐ兗州をとって百万の人間を仲間にするんじゃ」


「おいおい、簡憲和。


そんな占い師みたいな荒唐無稽な話を信じろっていうのは無理な相談だ。


そうなるっていう確固たる証拠でもあるのか?」




そこに茶々を入れてみればよく聞いてくれたとばかりに簡雍が笑みを深くし、御遣いと肩を組み



「この天の御遣いが証拠じゃ。


天の知識で今までの黄巾の乱から反董卓連合までぜ~~んぶ予言しとる。


もっというなら今回小沛に駐屯することも予言通りなんよ」



そう宣った。


その自信あり気な表情から嘘をついているようには思えないが、言うことが突飛すぎる。


御遣いが三国志を知っているということを前提に考えれば分かるが、普通は意味不明だろう。



「過去のことを予言通りだなんて言っても法螺にしか聞こえないぞ。


信用してほしいなら近い未来を予言してみせろ」



なので突っ込みをいれてみた。


まぁ、歴史を大雑把に知っていても、この世界ではどうもその通りには動いてくれない。


十中八九当たることはないと思うからこその質問だ。


御遣い軍には使える傭兵としてしか動いてほしくないからな。



「えっと、俺もあまり正確には覚えてないんですけど、たしか青州で黄巾党が反乱をおこして兗州に向かいます。


それを曹操が寡兵で討伐して自軍の戦力にするんです。


それが老若男女合わせて百万人だったと思います」


「……それが本当なら大変なことだな」


「あぁ、そして曹陳留の兗州支配を止めるにはその青州黄巾党をとめないといけない」



そして俺の相づちに同意して頷く真巳が悪い顔をする。



「簡憲和、お前は曹操軍十万を三千で止めると言ったな。


つまりは青州黄巾党を三千で止めることになるわけだが、援軍は必要か?」


「奥さん、当たり前のことを聞くようじゃいけんよ」


「……というと?」



しかし、その指摘にも自信満々に答える簡雍に、真巳は心底面白そうな笑みを浮かべ質問する。


それにたっぷりと間をとり深い笑みを負けじと作る簡雍は



「援軍はいるに決まっとるじゃろ。


ウチらの仕事は最初に言った同盟の要請と徐州でおこる大変なことの阻止。


どっちも口で話せば八割済むわ」



堂々とそう言い放った。


偉そうなことを言っといてこんなことをいうとは……。


なんというか、ここまでくると感心できるんだな。


思わずため息をつく。


まぁ、情報を売ってくれた代価に兵を与えると考えれば納得できなくはないか。


ただ、実際におこればの話だ。


こっちには黄巾党の情報網まで作り上げているお使い男こと、張闓がいる。


情報収集は簡単だろう。


今、ここにはいないから後で質問するとして、今日はここらへんで打ち切るか。


虚をつかれたからか、真巳にしては珍しい口を半開きにした間抜け面を確認した後、前の連中を見据える。


あ、そうだ。


釘を刺しとかないとな。



「簡憲和の話は裏がとれてから検討することにしよう。


それじゃあ今回の話は報告もあるから、また後日会議するとして、今日はひとまず解散だ。


侍女の二人は母の見舞いにでも顔を出してくれたらありがたい。


それと北郷殿、くれぐれも斉の田氏になってくれるなよ」



目の敵にしすぎている気もするがまぁ、いいだろう。


はわわ、と意味不明な呟きをする孔明に意味が伝わったのを確信し、その場を後にした。





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