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91:レース、年に4回あるの!?

「あーるーじーさーまー。」

「(。´・ω・)ん?どうした。」

「聞きました?」

「何を。」

「この国でレースするらしいですよー!」

「え。また?」

「この国、1年に4回はするわよ。レース。」

「ぽえ?」

「プレアデスが来た時、丁度レースの日のすぐ前くらいだったのよ。」

「うっそだろおい。」

「で。今週やるのよ。」

「マジかよ。」


 ………(。´・ω・)ん?待てよ?


「というか俺は参加しなくてもいいんじゃn」

「応募しておいたわよ。」

「うそーん。」

「どっちにせよ参加してたでしょう?」

「できるならな。けど、相手が遅いとやる気なくなるんだよな。」

「俺が遅いっていうのか?プレアデス。」


 この声は……


「一平ちゃん!」

「一平じゃねぇ、平志だ!」

「一平ちゃんも参加するのかぁ。」

「ああ。」

「俺、今度はお前に勝てるかねぇ……?」

「ハッ!お前の隠し玉はもう全部見てるんだ。勝てるさ。」

「俺だって前とは違う。場数だって踏んでいるし、お前ともバトってる。癖は分かってるんだよ。」


 すっかり彼らはライバル関係になっていた。

 転生前では考えられなかった。

 セミプロが世界レベルのプロと渡り合うことなんてことは不可能だ。

 普通、そういうものだ。

 ただ、クルマの性能もあってだろうが、プレアデスは平志にピタリと張り付いていたのだ。

 それどころか追い抜いて勝利したのだ。

 スクランブルブーストというダッ〇ュキ〇コ的な道具を使ったのは大きかったかもしれないが、ただそれだけでもあるまい。

 平志はピタリと張り付く格下と思っていたプレアデスに動揺し、冷静な判断力を失っていたのもあったのだ。


「そもそも次のコースは別のコースだ。」

「ぽえ?」

「マーレ帝国の市街地コースを使うんだよ。」

「マーレ……イタリア語で海か。」

「ああ。マーレ王国は本土は小さいんだが、産業力や農産品や海洋資源が豊富でな。かなり物に溢れた国だ。」

「そりゃ楽しみだ。」

「あ。そうそう。コースだけどな……?」


 平志はプレアデスの耳にこそりと告げた。


「は?嘘だろ!?」

「マジだよ。」

「一気に自信無くなったぞ……?」

「F1だもんな。普通。」

「全くだ。」

「あのコースで抜ける場所なんてあるのか……?」

「ホントにそれは分からんな。」

「もうここまでいけばニュルがありそうな気もしてきたよ。」

「建設中な。」

「へ?」

「建設中。」

「うっそだろおい」


 なんであんなクソデカコース作ってるんだよ。


「話は変わるんだが。」

「(。´・ω・)ん?」

「年に4回と入ったが何度もレースしてなかったか?」

「あれはラズヴィーチャ連邦が勝手に開催したレースだ。ザリアにコースを借りてたんだよ。前のはな。」

「そうだったのか。」


 知らんかった。


「ちなみにレースっていつ?」

「来週ですよ」

「来週だな。」

「なるほどー。」

「俺、そろそろ行こうかな。」

「プレアデス、何でそんな早く出るんだ?」

「一平ちゃん。俺、あのコースは知ってないのよ。何度か走って調べないとな。」

「確かにあそこは難しいな。」

「市街地コースの中でも世界一有名だろうし。」

「普通に攻略するのも苦しい。」

「そんなコースで勝てと。追い抜けと。」

「無理だな。」


 ホント。なんであのコースあるんだよ。

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