81:ローリンソン兄妹消失事件
俺たちが極東の国、日之國からローリンソン伯爵邸に帰ってきた。
「・・・どうしたんだ?」
何か雰囲気がおかしい。
何かあわただしい。
「分からないわね。けど、ただことでないことは分かる。」
「主様、これは……?」
「一旦聞いてみよう。」
プレアデスはスバル360(てんとう虫)から降り、走って貴族ママのもとへ走っていく。
「貴族ママ、どうしたんだ!?」
「ああ、プレアデスね。実は……」
「何!?ルークとリーシャが消えた!?」
「ええ。どこを探しても居ないの。」
「どこに行ったのかは分からないのか?」
貴族ママは何も言わず首を振る。
「そうか……。」
「あの二人が消えたの?」
「ああ。そうらしい。」
「ルーク様とリーシャ様が消えたのですか……」
プレアデスのもとにビートルが止まり、窓を開けて平志が話しかける。
「すまん。プレアデス。リーラとシルトをラズヴィーチャに返さないとそろそろマズい。一国の姫だからな。」
「そういうことなら仕方ない。」
「届けたらランエボで戻ってくる。」
「ああ。そうしてくれ。」
するとビートルはゆっくりと加速し、ラズヴィーチャと向かって行くのだった。
「となると手がかりが欲しいところだな。」
「そうね。」
「こういう時、大体二人がいるところが怪しいもんだ。」
「それなら二人が鍵を持ってる開かずの部屋があるわ。」
「それだ。そこに入る。」
なんかあれやってる気分になるな。逆〇裁判とかファ〇コン〇偵〇楽部。
あれは楽しかったなぁ……
おっとと。昔に浸ってる暇はないな。
「分かったわ。こっちよ。」
俺たちは貴族ママの先導でその開かずの間へ向かう。
「お~。ここかぁ。」
「けど、開かないのよ。」
「困ったもんだ……って、(。´・ω・)ん?」
これ、南京錠か?
なら……
「ピッキングで開くかもしれんな。」
「本当!?」
「ぶっ壊さず開けるならそれしかない。」
「そもそもこの扉鉄が仕込んであるから中々ぶっ壊せないわよ。」
「へ?」
何それ怖い。
「ま……まぁ、開けるよ。」
・・・。
「ピッキング道具なかったわ。」
「えぇ……?」
俺、ピッキングしたことないけど。
「貴族ママ。クリップ頂戴。何個かほしい。」
「分かったわ。」
「あとちょっと待っててくれ。道具用意するわ。」
と。いうことで。
元車屋さん。なぜかピッキングをする羽目になっちまいました。
「一旦インプを取りに行くかぁ。」
そういえばインプ、屋敷に置いたままなのかー
〘You’re back. I’ve been waiting for you.〙
それはさておき、俺はインプレッサに放り込んだままのちょっとした工具箱からラジオペンチを取り出す。
「インプ。お前もそろそろオーバーホールの時期かもな。」
〘That’s right. It’s almost time for an overhaul.〙
この世界に来てインプのエンジンをガンガン回してドリフトとかしてぶんぶん振り回したからなぁ。
ハードに使えばメンテもいる。
人間でいう人間ドックと同じだ。
ましてや車検なんてない。
来年は車検だったしな。
あー。
「オイル交換くらいはしないとな。そろそろいい時期だ。」
ドレンプラグがなくなっていく~
オイルもなくなっていく~
処理剤はこの世界にもあったから良しなんだが。
ラズヴィーチャ連邦、環境にも配慮していてよき。




