77:東のはしっこの民族。
「着いた!」
「ここが東の端っこの国ですか!」
レイサとプリンちゃんが元気に来れたことを純粋に喜んでいた。
「元気だねぇ。あの子たち。」
「レイサは年頃の女の子だぞ?あれくらい普通だろう。」
「その口調。親みたいで大人だなっ。」
俺は一平ちゃんの胸を肘でつっつく。
「お前は女か?」
「(。´・ω・)ん?男だぞ。」
「比喩だよ。」
「あぁ……」
「それじゃあ俺達は車を船から降ろすか。」
「ああ。」
俺達は倉庫に入ると、それぞれ自分の車のエンジンをかける。
「プレアデス。先に行ってくれ。」
「りょーかいだ。」
「そんじゃばいくぞ!360……いや、てんとう虫!」
スバル360がゆっくりと倉庫から出てくると、そのままゆっくりと船外に出てくる。
「よし。こっちは終わったな。かぶと虫はどうだ?」
後ろをふと見るとタイプ1も360と同様にゆっくりと出てきていた。
「こっちも終わったぜ。」
「それじゃああいつらを呼んどくよ。」
俺はてんとう虫から降りると、ドアに手を置き、おおはしゃぎする二人にまるで大はしゃぎする姉妹に軽く声をかける親のように言った。
「早く乗れよ~置いて言っちゃうぞ~。」
二人はトコトコと走ってそれぞれの車に乗り込んだ。
「主様!ここがにほんですか⁉」
「さぁな。日本ではないと思うぞ。流石に。」
「にほんじゃないんですか……。」
「まだわからない。似たような名前かもしれん。」
「レイサ、楽しみです!」
レイサは俺に目をキラキラと輝かせながら俺を見る。
……え。なんて言えばいいんやねん。
「……彼女も来たのね。」
「なんか気づいてたらついてきたんだよ。」
「えぇ………」
たわしちゃんは普通に引いていた。
ちなみに俺にとってたわしちゃんの切り出しはすごく助かった。
ぐるるるるるる……
「主様。お腹がすきました!」
「……レイサ。」
「はい。」
「お前、なんかやったっけ。」
「やってませんね!」
「働かざるもの食うべからずって知ってるか?」
「……ご飯無いんですか?」
「なんかやったらいいさ。」
「それならこの世界のガソリン作れますよ!」
「え?」
「これで燃料には困りませんね!」
それ、ボスミンのおっちゃんが職を失うんだが……?
ボスミンのおっちゃんのガソリン、エンジンがクリーンに保てるって分かったからラズヴィーチャからも受注が入ってたのに。
ボスミンブランドだな!
「おっちゃん職を失うんだが。」
「大丈夫です!ボスミンさんの奴よりかは質は低いです!」
「それはガソリンとして大丈夫なのか……?」
「オクタン価は大丈夫です!」
「……理解。」
実はここにきての一番の問題がガソリン問題だったんだが、何とかなりそうだ。
もしかするとレイサのガソリンはボスミンのおっちゃんの廉価ブランドとしていけるかも……って。金稼ぎじゃねえか。
俺は金稼ぎがしたいんじゃねぇ。
ま、この世界にとって高級石鹸を売って生活費は稼いでるけど。
さてさて。和食は食えるかな?
「和食の国、いざ参らん!」
プレアデスの言葉に呼応するようにてんとう虫はゆっくりと動き出すのだった。
次回から途中までアルファポリスとなろう版で内容が変わります!
どっちもみてくれるとうれしいです!




