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76:和食が食べたい。

 あれからラズヴィーチャ連邦王国は音楽と車が盛んな経済大国へと発展していったらしい。

 ひとまずこの濃密な時間もついに終わりを迎えた。

 あれから3週間の月日が過ぎた。


「……和食が食べたい!」

「何言ってんのよ。」


 たわしちゃんが冷たい目で俺のことを見るが知ったこっちゃない!

 俺は和食が食べたいんだ!

 和食からじゃないと得られない栄養素があるんだーい!

 きんぴらごぼう、味噌汁、焼き魚、大根おろし、白米!

 じゅるり。


「和食か。俺も食いたいな。」

「一平ちゃんもそう思うよなぁ?」

「まぁな。」

「ちょっと私も食べてみたい。」

「……なんでプリンちゃんも居るんだ?」

「あれから行動が平志が居るなら基本何処に行ってもいいっていう許可をもらったんだ。」

「なんかド〇クエ4のアリ〇ナみたいだな。」

「あのおてんば姫の……って。何でその方向に話がワープするんだよ。」

「えー?」

「主様!とりあえず極東に行くのはどうでしょう!」

「「極東!?」」


 シルトとプリンちゃんの顔が真っ青になり、こっちを見る。


「どうしたんだ?」

「極東の島国ですよね?」

「たぶん。」

「極東の島国には我々の常識は通用せず、下手に接触すると殺されるって噂ですよ!?」

「貿易はできるのか?」

「ええ。特に何もしないのであれば。ちなみにあの国の品物はかなり人気があるんですよ。」

「安土桃山時代くらいかな?」

「かもな。」

「数百年は貿易してますね。」

「「めっちゃ長続きしてる!?」」

「……あ。」

「どうした?」

「あれだ。キリスト教みたいな宗教を強引に推し進めなかったからかもしれねぇ。」

「やったのか?」

「やって無いわね。」

「だからかぁ……!」


 ただ、それならいけるかもしれねぇ!


「行こう!その極東の国に!」


 一平ちゃんを除いて全員がやめておいた方がいいと止めてきた。

 ただ、一平ちゃんも生きたくなったらしく、俺達の熱量に負けて皆もついてくることになった。

 ちなみに船に積み込むサイズの関係上スバル360とビートルが限界らしい。

 インプ、連れて行きたかったなぁ……。


〘I wish I could’ve gone with you...〙

〘元気出せよ。〙


 ちなみに港に行くまでは車で行かないとだめらしい。

 そりゃあそうか。


「ということで360のセッティングを整えながら行くか!」

「燃料は大丈夫なのか?」

「たわしちゃんがいるからセーフ。」

「なるほど。完璧に理解した。」


 持っていく前に最終確認。

 エンジンオイルレベルゲージよーし!

 ガソリンよーし!

 灯火類よーし!

 エンジンの調子よーし!

 その他エンジンオイルゲージよーし!

 冷却水よーし!

 タイヤよーし!

 ふむふむ。完璧だな。


「そっちはどうだ?」

「こっちも大丈夫だ。」

「それじゃあ、行くかぁ!」

「そうだな。」


 ビートルからは水平対向特有のバタバタ音、スバル360からは10Aの滑らかなエンジン音。

 そんな正反対のエンジン音を響かせながら2台はゆっくりと歩みだすのだった。

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