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6:スバルとプレアデス

 ということで国王陛下の前に来ました。

 どうも。中世のマナーとか全く知らないスバル愛好家の人です。

 ちなみに作者はマツダとトヨタ愛好家です。

 今は国王と一人ぽつんと対面中です。

 周りの貴族の視線が刺さる刺さる。


「名を申せ。」

「すみません。私、しっかりとした(異世界で通じるような)名前を持っていない物でして。」

「そうか。それでは余がそなたに名付けよう。」

「!」


 これ、どう言えばいいの……?

 あ。あれか?


「ありがたき幸せ。」


 これしか思いつかなかったです。恥ずかしいです。

 顔が真っ赤な気がする……!


「そうだな。まず聞こう。あの魔導車の名を申せ。」

「スバル・インプレッサです。」

「昴、インプレッサ?そうだな。昴はたしかプレアデス星団だったな。それではそなたの名はプレアデスだ。」


 えーいやけくそだーい!


「感謝申し上げます。」

「それでは本題に移ろうか。あの魔導車、余に譲ることはできるか?金ならばいくらでも出す。」


 やっぱ来たかー。


「それはできません。あれは私の相棒です。」

「そうか。」

「それに、この世界であれを動かすのは困難です。」

「と、いうと?」

「あれは馬320頭分と同等のパワーを誇っています。」


 前は605馬力だったけど。


「なおさら興味も湧くというものだ。」

「しかし慣れても居ない人間がそれほどのパワーを振り回すのは困難です。それに、あれは通常の動力ではありません。この世界ではそれほど長く動くことはできません。」

「………どういうことなのだ?」

「あれは、魔力を使わなければ馬も使わない機関を搭載したものであるということです。」

「試験開発中の蒸気機関という奴か。」


 蒸気機関あるんだ。


「いえ。それでもありません。それらを凌ぐ動力です。」

「凌ぐ……だと?」

「あれは異世界の乗り物。自動車というもの。あれは、特殊な燃料を用いて動きます。しかしこの世界ではその燃料の入手は現状不可能です。その為、手に入れたとしてもすぐ動かなくなるかと。」

「成程。そういうことか。」

「その為、代替案を用意させていただきます。」

「代替案だと?」

「ええ。可能な限りその動力を再現しようと試みようかと。それが完成した暁にはを陛下へ献上しようかと。」

「それで構わない。……ところで。」

「なんでしょう。」

「そなたはなぜそれを知っていたのだ。」


 げっ。

 何とかごまかさないとな。


「異世界人から聞いたんですよ。あれも彼に譲ってもらったもので。」

「そういうことか。」


 疑いの目がすごぉい……。


「話は以上だ。下がってよい。」

「今回はお会いできたこと、心より感謝いたします。」


 俺はそう言って内心びくびくしながら帰ったのだった。

 国王コワァイ……



 国王から見えなくなり、かなり離れ、誰もいないことを確認すると、壁にもたれかかった。


「はぁぁぁぁぁぁ………」


 クソでかため息が出てしまう。


「国王コワァイ……」

「あの方は他国の王よりかは優しい国王ですよ。」

「そうなのかぁ……え。」


 隣に中性顔のイケメンいるぅぅぅぅぅぅ!?

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