105:あ。超お久しぶりですね。ゴッド。
「すげぇ。ベッドだァ……!」
懐かしいレベルの寝床、一体いつぶりなのだろう。
レースで疲れた体を癒すのにはちょうどいい。
着替えて風呂に入って!
……風呂ねえじゃねぇか。
仕方ない。着替えるかぁ。
着替えを得たプレアデスは千鳥足でベッドのもとへふらつく。
「だめだぁ。ベッドの魔力に吸い込まれるわぁ……」
ボフッ
( ˘ω˘)スヤァ
「おーい。」
( ˘ω˘)スヤァ
「おーいって。」
「ん……あと40分……」
「なげぇよ」
「起きてくれ。ホントに。」
んー?
ふわぁ……
「何だってんだよ。こちとら爆睡整備士だぞぉ……って。」
なんか見覚えある。
なんか見覚えある!
「なんか見覚えある!!」
「おお、いきなりどうした。」
「ドイツ語で8の神とドイツ語で鷲が入ってる神様!」
「そう。私がアハト。」
「俺がアドラードだ。久しぶりだな。」
「どうかした?」
「現世転生と異世界転生を間違えてしまった件でここに来たんだ。」
「俺は別にもういいんだけど。」
「そういうわけにもいかない。間違えたせいで君には相当な負担をかけたはずだ。」
「そりゃあ命の危機はありましたけど怪我してませんし。」
「本当か?」
「うん。」
「……それならあなたが元居た世界の未来にでも行ってみないか?」
「未来?」
「ああ。」
「行き来出来たらすげーうれしいけど。」
「構わない。生きていれた時間帯なら構わない。」
「それじゃあ12年後で。」
「2022年か?」
「そうそう。うちの後輩も44だろ?うちの後輩がどこまで成長したか見て見たいし。」
「成長というか老化じゃ。」
アハトが小さく呟いたその直後、アハトがアドラードのハリセンによって思い切りぶっ叩かれる。
「いたっ!」
「人間の女性にとってそれはひっじょうに失礼なんだ。決して言うことじゃない。」
「すみません……」
「明日の帰りに連れて行ってくれよ。首都高のパーキングエリアに人知れずそっと。」
「わかった。……演出とか用意した方がいいか?」
「演出?なんで。」
「人間は形から入ると聞く。」
「なるほど。じゃあデロリアンタイムマシンの奴で。」
「なるほど。偶に金曜ロードショーで流れるあれか。」
「?」
「いや、なんでもない。」
アドラードはそれを聞き届けると、一言爆弾発言をして帰っていった。
「必要ならそこのバカを使ってかまわない。呼べば来る。そうだな。掛け声は考えておいてくれ。」
「え。聞いてないですよアドラードさん!」
「お前の撒いた種だ。自分で回収しろ。」
「そんなぁ……」
そんなこんなで。
「レイサすまん。」
「どうしたんですか主様。」
「俺、一人で帰るよ。」
「なんでですか?交代できますけど。」
「いや、ちょっと用事がな。ま、見たらわかる。」
「?」
「行くわよー!」
たわしちゃんの声掛けによって全員が車に乗り込み、俺のインプレッサが思い切り速度を出す。
「あいつ、何やってるんだ?」
一平ちゃんが俺の行動に?を浮かべた。
仕方ない。けど……!
「めざせ88マイル!目指せ142km/h!」
バチバチバチバチ……!
「へ?」
インプレッサのスピードメーターは140を通り越し……!
インプレッサは炎のタイヤ痕を残して消えたのだった……




