表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

106/176

102:大接戦!フランスと日本とイタリア!

「みんな速いネ!けど。」


 911は全くペースを落とすことなく、むしろペースを上げてランエボのもとへ食らいつく。


「撒けたと思わないことネ!」

「ほんとよ。あまり私たちを舐めてもらっては困るわ。」


 気づけばU字コーナーことグランドホテル・ヘアピンではアルピーヌトップのインプレッサ達が縦1列につながっていたのだ。



「大接戦だな。」

「流石にここまで全員が粘るとは……」

「誰が勝つか、ますますわからなくなってきたわね……!」


 彼らはゾクゾクとしたように血が騒いでいたのだった。

 手に汗握るとはまさにこのことだろう。



「いっくよ~!」

「ここだっ!」

〘Go!〙

「曲げるぞ、ランエボッ!」

〘もちろん!〙

「角度キツめにネ!」

「突っ走るわよっ!」


 アルピーヌがブレーキを掛け、リアを軽く振り、ドリフトの体制に入り、それに追従してインプレッサ、ランエボ、911、ジュリアが並んでドリフトの体制に入る。


「みんな……!」

「おぉ、おぉ!全員でドリフトかッ!」

「ラリーストの血が騒ぐな!」

「ミンナ考えることは同じなんだネ!」

「寄せていくわよ!」

「そうこなくっちゃ!いくよ、アルピーヌ!」


 5台が並んでグランドホテル・ヘアピンをドリフトで流していく。

 立ち上がりは全員ほぼ完璧。

 加速勝負ではインプレッサとランエボが群を抜いてトップクラス。

 しかしそれを抑えるアルピーヌに後ろからじわじわと追い上げる911とジュリア。

 そんな構図が仕上がっていた。


「三つ巴ならぬ五つ巴だな。」


 彼らはポルティエ・コーナーに既に差し掛かっていた。


「次はトンネル。」

「ここで抜きにかからせてもらう。伊達にプロを名乗ってるわけじゃないんだ。」


 アマチュアとは訳が違うんだ。

 地元レーサーだろうが気にしねえ。

 勝たせてもらう。


「斬りこむz」

「割り込ませてもらうヨ!」


 ランエボがポンティエ・コーナーを曲がろうとするインコースに911がするりと飛び込んできていたのだ。


「おいおい嘘だろう!?」


 思わずアクセルを緩め、ランエボが外側に押し出され始める。


「しまった……!」


 その隙を逃すことなく911が飛び込む。

 最重量物(エンジン)が車の一番後ろにあるRR特有のリアトラクションでずいずいと内側に飛び込み、フロントの軽さによってぐいと旋回するのだ。

 未亡人製造マシン(ウィドウ・メーカー)とまで呼ばれている911。

 そんな911は3代目まで未亡人製造マシン(ウィドウ・メーカー)と呼ばれている。

 そんな911の初代。

 それを手足のように操るアルバの腕は尋常ではない。

 彼のテクニックは神業の領域なのだ。


「ほら、追い抜いちゃったヨ。」


 口調が特徴的な彼だが、その技量はプロに迫ると言っても問題はない。

 現にランエボの前に出た(オーバーテイクした)のだから。


「あらら、抜かれちゃったのかよ一平ちゃん。」


 プレアデスはルームミラーで後ろに張り付いている車が等ねぼから911に変わっていることに何やってるんだろうと軽く呆れながらトンネルを通過していく。


「さあて。次はヌーベル・シケインだ。ちょっとはラインやら走り方が変わってるか?」


「ちょっと次のカーブでは工夫してみようかな。例えば……!」


 ヌーベル・シケインでA110は軽くブレーキを踏み込む。

 長く、長く。

 しかしフルブレーキングではなく、軽く、少しだけ減速させるだけだったのだ———

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ