俺は本気で好きになる女性より、“2番手の女性の方が付き合いやすい!”
俺は本気で好きになる女性より、“2番手の女性の方が付き合いやすい!”
俺が高校生の時、俺は初めて本気の恋をした。
俺が好きになった女性は、高校の担任の先生だった。
まだ若い担任の先生で、可愛らしい小柄な女性の先生だった。
“若くて小柄で可愛い”この先生は、男子生徒からめちゃめちゃモテてたし、
俺も直ぐに好きになったんだ。
それによく揶揄われていたな。
女子生徒からは、“嫉妬されて” 男子生徒からは、“性的な嫌がらせまがい
な事をされる時もあった。”
勿論! 先生を守ろうとしている先生が好きな男子集団もあり、先生の身を
守る為にいつもパトロールをする男子やボディーガードをする男子がいたんだ。
“俺も、先生を守るその一人だったよ!”
・・・そんな時、先生を揶揄う男子達が先生に近づいて来て、
先生の体に触れようしたから、俺は先生を守る為にそいつを咄嗟に
殴ってしまった。
俺はこのせいで、“高校を退学になりかけたけど、先生が俺を守って
俺は退学まではならなかったんだ。”
でも? 先生は、俺のせいで謹慎処分を受けてしまう。
まあ、たった1週間だったけど......。
先生が学校に行く事が出来なかった期間は俺のせいだ!
俺のせいで、大好きな学校に先生が行けなくなってしまった事を俺は
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
先生は優しから、“前田くんのせいじゃないから心配しなくていいんだよ”
って俺に言ってくれたけど......。
その言葉がまた俺の心を先生に向かわせる事になった。
もうどうしようもないぐらいに俺は先生の事が、、、。
『“・・・ねえ、先生?』
『うーん、どうしたの前田くん?』
『“俺が高校を卒業したら、俺と結婚してくれないか!”』
『何? どうしちゃったの?』
『俺! 本気だよ、だから俺が高校を卒業したら、、、。』
『“ごめん、先生! 付き合ってる男性が居るから。”』
『えぇ!?』
『先生! その男性と結婚しようと想ってるの!』
『・・・そ、そんな、』
『前田くんも、ステキな女性を見つけてね!』
『・・・・・・』
*
この時、“初めて俺は心が壊れそうなぐらい本気の恋をしていたんだと気づいた。”
あんなに好きになった先生は、もう現れないと思う!
それに立ち直るまでに、“俺は1年もかかった。”
だから本気で好きになった女性とは絶対に付き合わないとこの時
心に決めたんだ!
・・・その後の俺は、本気で好きなタイプの女性から少し距離を置き、
2番手に好きになりそうな女性と付き合うようにしている。
その方が楽だと気づいたから。
どこか? 本気で好きになるタイプではないから、諦めもつくと言うか。
喧嘩してもそこまで怒る事もないし、テキトーに話を流す事も出来た。
“俺の彼女になる女性は? 仲が良い女友達みたいな関係に近い。”
なんでも話せるけど、好きかどうかと言われると正直、はっきり答えら
れるか不安だな。
でも彼女だと一緒にいて楽だし、何かの理由で別れたとしても悲しみも薄い。
だから俺と付き合う女の子は、いつも2番手の女の子ばかり。
“もう本気の恋はしたくない!”
丁度いい関係が俺には合っている。
『“ねえ、樹人! いつになったら、私にプロポーズしてくれるの?”』
『えぇ!?』
『結婚! 勿論、してくれるんだよね?』
『・・・まあ、そうだね。』
『“指輪ほしいな~”』
『・・・まあ、そのうちね。』
『何よ! 期待だけさせて終わらせないでよね!』
『はいはい、分かってるよ。』
『分かってるならいいけどさ。』
『勿論! 分かってる。』
・・・今の彼女に、“プロポーズを催促されている!”
彼女がそう言うのも良く分かる。
今の彼女と付き合って2年! もうそろそろ結婚も考えているのだろう。
ただ俺が、なかなか初めの一歩が出ないんだ!
“それは多分、俺の本命の彼女ではないから。2番手の彼女にそこまで
俺の心が動かない!”
付き合うまではいいけど、結婚となると話は別だ!
【どうしたらいいのか?】
このまま彼女と別れるべきか?
勢いで彼女にプロポーズしてこのまま結婚するべきか?
“俺の幸せは、どっちなのだろう。”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。