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旗本改革男  作者: 公社
〈第四章〉新たな時代へ
96/204

第四章登場人物まとめ

○…既出人物

●…第四章初登場(読み、史実生没年付き)


登場人物増え過ぎたため、既出の方はコメント少なめです。

○藤枝教行(外記→治部少輔)

 譜代外様問わず多くの大名から教えを請われるように。なんとなくのうちに権力争いに巻き込まれ、結果家基の命を救う大功を上げてしまい治部少輔に任官したが、これは出世不可避のフラグ!?


○種

 なんだかんだで外記の嫁(仮)。正妻の余裕か、ダークサイドが出ることはほとんど無くなった。

 |д゜)チラッ ダークサイドトハナンデショウ?


○徳川宗武

 外記の最大の理解者、ついに天寿を全う。その遺志は次代に受け継がれる。


○通子

 夫の死に伴い、落飾して宝蓮院と号することに。ただ史実とは違い後継者は存命なので、静かに夫の菩提を弔う日々が始まる。


○徳川治察

 田安家の二代目として逞しくなってきたが、どうもボヤキ癖が……


○因子

 やんごとなき姫君も母となると強くなるものですね……


○松平定信

 家督継承前ながら、白河藩の改革は着々と進んでいるらしい。なにげに愛妻家。


峰子みねこ

 1753-??

 白河藩主松平定邦の一人娘。身体が弱いらしく、史実では子を成すことなく他界したが、本作ではどうでしょう……


○綾

 美少女インストラクター。今日も元気にエクササイズ!


○松平定国

 伊予松山藩の養嗣子となり、従四位下中務大輔に叙任されるも、性格は辰丸と呼ばれていた頃とあんまり変わってないみたい。


○徳川家基

 暗殺回避。十一代目は確定か!?


徳川家治とくがわ いえはる

 1737-1786

 徳川十代将軍。幼い頃は祖父の吉宗に将来を嘱望されたらしいが、将軍になると政務は田沼たちにお任せで、趣味に没頭する日々。そのために凡庸な暗君という扱いであったが、田沼の評価が改まると共に、信頼できる者に任せるというのは上に立つ者の器量があったのでは? という意見もある。

 ちなみにこの人も愛妻家。御台所との間に娘が二人生まれたが、男子は生まれなかったので、家臣が側室をと進言するが気乗りせず、田沼意次も側室を迎えることを条件にようやく承諾し、その側室との間に生まれたのが家基。

 本当は第二章で出ていた(最後に外記がお目見えしたとき。セリフもあった……)んだけど、すっかり忘れていたのは内緒の話。


田沼意次たぬま おきつぐ

 1719-1788

 元は紀州藩の足軽の子。父が吉宗の紀州時代の側近だった縁で将軍就任時に旗本に転身し、自身も引き立てられて九代家重の側近として出世を重ね、現時点では遠江相良三万七千石の城持ち大名となっている。

 史実では挫折した様々な政策は、この物語の中では上手くいくのか?


田沼意知たぬま おきとも

 1749-1784

 意次の嫡男。現在の官位は従五位下大和守。史実では奏者番、若年寄と、本来大名当主が務める役職に世子のまま就き、父の補佐をしていたものの、最後は非業の死を遂げ、これが田沼時代終焉の前兆となったわけだが、本作ではどうなるか?


徳川治済とくがわ はるさだ

 1751-1827

 一橋徳川家第二代。初代宗尹の四男。

 コードネーム:まっ黒くろすけ

 史実においては、家基死去後に息子を養子に入れ、後に将軍の実父として権勢を欲しいままにし、一橋の隆盛のためだけにその力を振るい、幕府の権威を利用することとなる。

 これで真面目な政治家であれば良かったのだが、当時その豪奢な生活ぶりから、天下の楽に先んじて楽しむ「三翁」の一人などと言われていたようなので、「民の暮らしなんて知ったこっちゃねえ」って感じだったのかと……

 そんなわけで、「汚物は消毒だぁ~」とばかりに、セリフも出番も無いまま退場してもらいます。

 

※三翁…一橋穆翁(治済)、島津栄翁(重豪)、中野碩翁(清茂・徳川家斉の寵臣)


豊千代とよちよ

 1773-1841

 治済の長男。史実では精力絶倫の十一代将軍、徳川家斉になるはずだったが、親父と一緒に表舞台からは退場。


島津重豪しまづ しげひで

 1745-1833

 薩摩藩第八代藩主。史実では将軍家斉の岳父として権勢を振るい、高輪下馬将軍(高輪は藩邸の所在地、下馬将軍は四代家綱時代の大老酒井忠清が、その権勢から下馬将軍と後世揶揄されたことに由来)と称される。

 藩主としては改革を進め、教育・医療施設の充実や、蘭学の導入を図るなどの開明的な思想の持ち主であったが、新しいことを始めようとするとお金がかかるのは世の常で、おかげで薩摩藩は借金が山のように膨らみ、跡を継いだ息子(斉宣)と孫(斉興)はその返済のために苦労したらしい。

 ところが……重豪はとても長生きで、ちょいちょい藩政に介入するわ、曾孫の斉彬が生まれてからも存命で、存分にその薫陶を与えてしまったが故に、斉興と斉彬は家督継承で揉めてお由羅騒動の一因に。

 ちなみに一番下の息子(十四男、幕末最後の八戸藩主・南部信順)が生まれたのは、孫の斉興が二十四歳のとき(つまり、叔父さんの方がメッチャ年下!)で、一番下の姫が生まれたのはそれから三年後、重豪七十六歳のときだとか。

 ソノトシデモバリバリゲンエキナンデスネ……

 三翁と呼ばれただけあって金遣いは荒かったのでしょう。本作では外記と関わることで良い方向へ向かうといいのですが……


上杉治憲うえすぎ はるのり

 1751-1822

 出羽米沢藩第九代藩主、号は鷹山。為せば成るでお馴染みの苦労人。実際は為さないと家が潰れる非常事態で、必要に迫られて為すしかなかったとも言える……

 治める領地が領地なので、今後も外記と関わる機会はありそう。


阿部正允あべ まさちか

 1722-1780

 忠秋流阿部家(宗家は備後福山藩の正次流)の五代目。史実では奏者番、大坂城代、京都所司代、西の丸老中、そして最後は本丸老中と要職を歴任した人物だが、本作では一橋の甘言に乗り、身を滅ぼすことに。


酒井忠香さかい ただか

 1715-1791

 若狭小浜藩酒井家の分家で、越前敦賀藩第四代藩主。史実では西の丸若年寄として家基の側近を務め、その死後は将軍家治に仕えたものの、本作では(以下略)


秋元永朝あきもと つねとも

 1738-1810

 秋元家八代目当主。出羽山形藩主としては第二代。作品中のとおり、田沼意次と因縁があったのは義父涼朝で、養子の永朝も同じだったかは分からないが、田沼失脚の後に後任の老中として御三家から名前が上がっていた(実際は一橋の推した松平定信が就任)ので、あまり良い関係ではなかったと思われます。


伊藤忠勧いとう ただゆき

 1713-1780

 史実では一橋家の家老職は一年程しか勤めておらず、すぐに留守居役に転属したのだが、ちょうどその一年がここに該当してしまった。とばっちり……


○平賀源内

 ひたすら発明の毎日。闇落ちもしていない。


○前野良沢

 ロシア語解析中。


○杉田玄白

 未だオランダ語も読めません。


大槻茂質おおつき しげかた

 1757-1827

 陸奥一関藩の藩医の息子。史実では医学を杉田玄白、語学を前野良沢に学び、後に二人の名をもらって大槻玄沢と名乗る。芝蘭堂という蘭学塾を開き多くの後進を育てたほか、蘭学の入門書『蘭学階梯』、解体新書の改訂版となる『重訂解体新書』など多くの著作を残し、日本の蘭学発展に貢献。

 本作では外記の弟子になってしまったが、そのあたりはどう変わってしまうのか……


工藤平助くどう へいすけ

 1734-1801

 仙台藩医。片手で千両箱を持ち上げるというマッスルドクター。交友関係は幅広く、それが彼の知識の源であり、付け届けなどによる生活の糧となる。その分、饗応に費用がかなりかかったらしく、豆腐の購入費に年二十両を費やすのは、築地では本願寺と工藤家だけだったらしい。

 北方問題に関心を寄せ、赤蝦夷風説考という書を記す。蝦夷地開発に関しては外記も気になるところなので、今後も登場機会はありそう。


工藤綾子くどう あやこ

 1763-1825

 平助の長女。史実では才がありながら、父の命によって一般的な女性と同じように決められた家に嫁ぎ……のような生活を送っていたが、二番目の夫が彼女の才を認め、著作活動を勧めたことを受け、只野真葛ただの まくずの名で随筆、紀行文、論評、日記など多くの著作を記す女流作家となった。

 本作では押しかけ弟子として藤枝家の厄介になるが、果たして……

 ちなみに只野は二番目の婚家の姓、真葛は植物のサネカズラのこと。真性の屑という意味ではない。


池原雲伯いけはら うんぱく

 ??-??

 幕府の御典医。元は熊本藩細川家に扶持された医師であったが、名医の呼び声高く、その噂を聞いた田沼意次の推挙で江戸城の御典医になったらしい。

 史実で家基が発病した際も雲伯が東海寺で治療を担当しており、その後数日で亡くなったことから、一橋と共謀した田沼の命によって毒を盛ったのでは? と世間で囁かれたとか。


千賀道有(ちが みちあり)

 ??-??

 幕府御典医。田沼意次がまだ旗本だった頃からの遊び仲間で、今で言うところの風俗によく連れ立って遊びに行っていたらしい。

 田沼が出世するとそれに伴って引き立てられ、牢屋敷の医師から将軍の御典医にまで出世した。

 その後も、遊女を囲おうとした田沼のために、その娘を自身の養女にして武家の娘という体裁で送り込んだりとズブズブの関係であったため、史実では田沼失脚後かなり冷遇されたようだ。


○桂川甫周

 家基治療の立役者の一人。


●長兵衛

 架空人物。以前綾の母親が勤めていた和菓子屋の主で、その縁でパン作りを依頼。酒精酵母パンを生み出す。

 ちなみに所在地は日本橋なので、屋号は銀座とか総本店と名の付くあのお店ではない。


●新三郎

 架空人物。町火消「に組」の頭。

 イメージはキタサンブラックの馬主。(ベタとか言うな)


○ツンベルク

 史実より一年長く日本に逗留。満足のいく成果が上げられたようで、ヨーロッパに戻ったら大々的にその功績が披露されるはず。


○長谷川平蔵

 チート級の諜報能力は池波正太郎先生のおかげ。思いがけず史実より出世しそうな気配がする……

以上で第四章終了です。

第五章以降もお楽しみに。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 火消しの頭と言えば、やはり某演歌の大御所か(時代劇)、ミスター隠し芸のあの方(大河ドラマ)が思い浮かびますね [気になる点] 十分ダークサイドが出てたような気がしますが? |д゜)チラッ…
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