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女神適合者の異世界侵行  作者: 水無月鷹野
第四節 森に帰りし百合女神
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第30話 新しい仲間と発見

「ん・・・んぅ・・・?」


 ざわっ...


「・・・?」

「おはよう」

「ぁ、えーな、おはよぅ」


 ん~よく、ね・・・た・・・

 ・・・?寝た時と場所は変わって、裏庭の芝生の上でえーなに膝枕をしてもらいながら、えーなの背もたれには2mぐらいのフェンリル。この子は確か王都に行った時に出会った子だ。

 そして周りには6体のメイド服を着た人が立っている。


「ん・・・もう出来たの?」

「えぇ、ちゃんと出来たわ。オートマタはまた今度ゆっくり作っていくわ。今は休憩ね」

「そうなの」


 周りに立っているメイド達に目を向けてみる。

 6人立っていてそれぞれ特徴的な見た目と恰好をしてる。自己紹介してもらおうかな。


「ん、それじゃ自己紹介して?」

「はいはい!まず私から!」


 声を上げてくれた子は、160㎝ぐらいの身長でA、髪色は黒髪だけど姫カットドリルロングヘアーだ。瞳は青色で可愛らしい顔立ちをしてて、えーなと似たメイド服を着ているね。

 というかこの雰囲気はどっかで?


「私の名前は、グナーデ・ヴェヒターです!エイナお母様から肉体を頂き、義手と肉体に同時に存在出来ます!ALICE統括の任をお母様から聞きました。これからも引き続きよろしくです~!」

「グナーデちゃんか、受肉おめでとう。ALICE統括は大変だろうけど頑張って」

「はいです!」


 いいね、イメージ通りな感じ。

 ALICE統括はやる事多くて大変だろうけど頑張ってほしい。


「次は私が行きます。ALICE国家防衛統括、イージスです。指揮官、よろしくお願いします」

「ふむふむ、よろしく。イージス」


 この子は――うん、目に忠誠心とそわそわしてる心が見えるね。口下手な感じかな。ドラゴンベースの子だ。

 見た目は180㎝ぐらいの身長にC、赤瞳をして顔立ちは美女寄り、赤髪で腰のあたりまで伸びてて、一対の角と鱗のある太い尻尾が生えていてる。

 着てる服はドレスアーマーメイド服と言った方がいいかな?

 忠誠心にも揺らぎはなく、話が出来た事に幸福感を覚えてる所を見て好感触。ただちょっと畏怖してる感情も読み取れる。


「では次に(わたくし)が行きます~私はALICE住民生活統括を任されました、ライマと申します~御主人様と話せて嬉しいです~これからよろしくです~」

「ん、ライマちゃんね、よろしく」


 ふむふむ、この子は包容力を感じさせる雰囲気を漂わせてるね。狼ベースの子だ。

 見た目は160㎝ぐらいでB、白髪でショートヘアーの上にぴょこんと耳が生えている。黒い瞳でおっとりとした目つきで顔立ちは美人、服装はスーツとメイドを足した感じの服。後ろには尻尾も生えている。

 包容力の裏には主に対する忠誠心も見える。こっちも合格。


「次は僕の番だ、僕はね、イリスって言うんだ。ALICE健康医療統括を担当してるんだ。ネアママ、エイナママ、頑張るから、よろしくお願いします」

「僕っ子か~イリス君、よろしくね。えーな私達の娘増えたね?」

「そうねぇ~まぁ作り上げたのは私でも、魔石っていう核の部分は音亜ちゃんが造ったからね~」


 そういえばそうだね。この子は僕っ子で、甘えたがりな一面が言葉の端に見えるね。虎ベースの子だ。

 見た目は145㎝ぐらいでA、金髪ですごいぼさぼさした髪の毛が膝裏まで伸びてる。青瞳で顔立ちは可愛いに寄ってる。金色と青色基調のメイド服にナースキャップを被ってる。虎耳虎しっぽが生えてるね。

 所謂母に対する親愛を元にした忠誠心を持ってるみたい。母に対する親愛なんて知らないけど。


「次は私であります!小官はALICE機関、労働監督統括、セルと申します!小官の主である、ネア様、エイナ様へ忠誠を尽くす所存であります!」

「うん、セルよろしくね。君の忠誠のある行動を期待するよ」


 この子は忠誠心に極振りしてる感じするね。蟻ベースの子だ。

 見た目は170㎝ぐらいでF、銀髪を短く切りそろえている。黒い瞳と美しい顔立ち、服装はミニスカのメイド服に長めのスパッツを履いてる。蟻の特徴は触角だけだね。

 忠誠心については特筆する必要もなく、目が狂信的忠誠心を感じる。独断専行も辞さないタイプだけどまぁ・・・行けるっしょ!


「最後にあたしが、ネア様、改めましてエイナ様。あたしは治安保全統括、ユースと申します。この忠誠心を捧げ、『ネア様エイナ様の国の為』尽力いたします」

「ん、よろしく。頑張ってね、多分二番目に大変だから」

「はい。心得ております」


 この子は加虐心が強いね。私とえーなには決して向けないけど周りの子へは向けてるよ。まぁ秘密警察みたいなものだし丁度いいね。ちなみに蜘蛛ベースだ。

 見た目は175㎝ぐらいでC、黒髪をストレートロングにして背中の半ばまで伸ばしてる。赤色の瞳は美しく、サドっ気を感じる顔立ちを引き立たせている。服は所謂ヴィクトリアンメイド服。

 蜘蛛の特徴は体のどこからでも糸をを射出出来るらしい。


「うん、みんなの働きを期待するよ。まだ国家は出来てないけど、それぞれの分野についてはえーなや国民になる人達と交流を深め、学んでいってほしい」

「「はいっ!」」


 うん、いい返事だね。

 あ、そうだ。イージスだけは作成に私は関わってないし、ドラゴンのブレスレットを渡そうと思ってたんだよね。ちょっとブレスレットに聞いてみるか。


『おはよう』

『・・・・・ん、おぉ?お主か、お、おはよう?』


 話しかけたら困惑気味。そこまで日にち立ってないからかな?


『ちょっとお話があってね。私の配下に君を渡したいんだけど』

『うむ?どういう事じゃ?』

『うちの配下の一人の作成に私携わってなくて、他の配下皆は携わってるのにね?だから不公平だし、同じ竜の系譜に居る君に彼女を任せたい』

『その彼女とは・・・あそこにいる者か?人型・・・だが竜の魔力を感じる。作ったという事は』


 年長者は察しがいいね。グリム君もそうだったし。


『そういう事。お願いできる?』

『相分かった。正直もう恨みも何も残っとらんしな。ここ数日ですっと消えて行った恨みは何処に行ったかすらわからんわい』


 まぁそれは私が精神干渉したからだけどね。


『それは良かった。それじゃ名前を付けてあげる。君は・・・グロリア、神の配下として聖なる力と黒竜の様に破滅の力を使い――――守護竜となれ』

『!!!承った!守護竜として、神ネアへ忠義を尽くそう』

『んじゃ渡すねぇ~』

『一気に緩くなりおったな・・・わかったぞ』


 ふぅ、話は終わった、渡しちゃおう。


「イージス。ちょっとこっちおいで」

「はい」

「他の者には私は関わった。だけどイージスにだけ関わってない。だからこれを上げる。腕出して?」


 私は腕に付けていた黒竜の鱗で出来たブレスレットを外し、イージスの左腕に付ける。

 すると――――


 ブチッ


「っ!?」

「お?」


 ブレスレットの糸が千切れて鱗が腕とドレスアーマーに吸収された。

 その後にドレスアーマーは黒く染まり、イージスの鱗が露出している尻尾の部分が黒く染まった。

 そして何より左手の甲に竜のシンボルが浮かび上がった。


「お~なんかカッコよくなったね。何か変わった感じする?」

「えと、あの、はい。<聖黒竜召喚><部分変異(竜化)>が使えるようになりました」

「おぉ~」


 てことはグロリアはいつでも顕現できるって事か。出すの楽しみだけどここで出したら庭があれちゃうからまた今度だね。

 他の統括にも魔石に込められたスキルが残ってるならこれでみんな能力持ちになったかな。

 グナーデは目立ったスキルを保有してないけど、私達の第一子って感じだし。力がないわけじゃないと思うけど、それはおいおいになるかな?


「挨拶も終えたわね?それじゃ私が昼ご飯作ってくるから、ゆっくり待ってて」

「ん、楽しみにしてる」


 私に続いてそれぞれが返事をしてえーなを見送った。

 そうだなぁ・・・私も何か作りたいなぁ――――



 ――――そうだ!精霊いないじゃん!作っちまおうぜ!

 私だけの力じゃやだな。えーなの魔力も使いたい。

 でも料理中だし・・・いや、そういえば私達は<深愛行動>で繋がってるんだからお互いの魔力ぐらい共有されてるんじゃない?

 ・・・・・されてるわ。ふへへ、えーなが離れていても私の中にいるみたい。んふふ!

 っと脱線しちゃった。


 さて生成にマナを使っちゃうぞ~

 精霊と言えば何を思い浮かべるか。自然の管理者?魔法を司る者?はたまた世界樹を守護する者?色々あるよね。世界樹無いけどね。

 私も神力を使った精神生命体?だから精霊も似たような体が出来ると思うんだよね。


 ・・・あれ?魂用意できなくない?

 もう詰んだ。

 う~んまぁガワだけ用意して魂は戻って来てからでも・・・?

 いや魂じゃなくても、存在として確立させれば?でもどうやって?うーんダメだ。私のよわよわな頭じゃオーバーヒートしちゃう。

 魔法と裁定の権能を利用して精霊を作る、か・・・ガワは作れるとして魂かぁ。


 あーもう!わかんない!えーなー!魂作『ってー!』

『ん?あれ?あれ?なんか思考がえーなに垂れ流しになってる・・・?』

『・・・』

『えーな?えーーな?』

『え、ええ何かしら?』

『もしかしてずっと今の今まで聞いてた・・・?』

『ええ、最高神になってから・・・』

『なんか恥ずかしいな・・・でも、えーななら、いいよ』

『ご、ごめんなさいね?話そうとは思ったのだけれど私もちょっと・・・』

『いいよいいよ、寧ろもっと私を知って、見て?』


 ズガァン!


『・・・・・』

『ん?なんか家の方ですごい音が・・・』

『え、えぇ気にしないでいいわ!?(破壊力が強すぎて壁に頭を強打してしまったわ)』

『う、うん。わかった、よ?(全部聞こえてる・・・ってこれも聞こえてるか)』

『あぁぁぅぅぅ!そ、それで魂を作ってほしいのでしょう!?作っておくわね!!いったんこの垂れ流し状態を切っておくわ!』


 プツ


 あぁ念話みたいなものだったのかな?でも、ふふっ、えーなのタイミングでえーなの手の平で心を暴かれる状態にあるのか・・・支配されてるって感じがしてドキドキしちゃうな。


 さて、えーなが魂を創ってくれるから私はガワを創ろう。ガワに能力を持たせたりすればいいかな。

 精霊は・・・2体でいいかな。原初の2体に、上位の属性別を複数。最後に下位の精霊を沢山作る。

 まずは原初にあたる、2人。なんだか自分の子供を作るみたいな気分。というか創ったら実際娘みたいなものか。あのメイド達もそうだし。


 まずは1体目、マナを極限まで圧縮して火風光属性を付与、核に小ぶりな私特製神結晶。

 核に≪マナ操作≫を与えて~一応後付けできるように枠は作っておこう。

 見た目はそうだなぁ・・・原初は120㎝ぐらいの身長にしよう!

 属性的に明るさに寄らせてるから、清楚で謙虚さを持ったのをイメージしながら髪の毛は白髪のロングでハーフアップで、右目が赤、左目が緑、瞳孔に十字で黄色。肌は普通に肌色だね。

 白色基調の黒色アクセントのドレスにしよう。スカート丈は膝下ぐらいで。あ、あと頭のてっぺんには白基調で黒のアクセントが入ったリボンを付けて。

 背中にはクリスタルみたいな羽を四対、色は白。

 イメージ的には支援に特化した感じになるかな。


 魂が性格に影響するのかな?

 いや多分そこらへんは私の考えを元に魂を創造してくれるだろう。


 次に水土闇属性をベースにしてさっきと同じ工程で形成する。

 見た目は対になる感じがいいなぁ。

 暗さに寄ってるから、性格的なイメージは私に寄っててマイペースさをイメージして、髪の毛は黒色のぼっさぼさのロングヘアーだ。

 私の髪質が悪かったらこうなったんだろうなってのをイメージしてる。

 んで、右瞳が青、左瞳が茶色、瞳孔には十字で紫色。肌は肌色!

 黒基調の白色アクセントでさっきの事同じドレス。丈は膝上ぐらいでスパッツとニーソを履かせよう。こっちはリボンじゃなくて黒基調白アクセントのミニハットを被せる。

 背中にはさっきと同様クリスタルみたいな羽を四対で色は黒。

 イメージ的にはさっきの子を守るように前に立つイメージだね。


 よし、ガワが完成!うちの子可愛いな!!!名前は白い方の姉がリア、黒い方の妹がノアだ!

 魂を入れるの楽しみ。まだえーなの料理は終わってないみたいだから原初以外の精霊達も作っておこう。

 上位は数少なめで、下位は多め。ただ下位は命令を聞く程度の魂にしておこうね。数が多くなるだろうから。


 精神生命体の作り方はもう熟知したと言っても過言ではないからね。

 ペースアップしてガンガン作っていくよ!

 属性別に、属性色に合わせた精霊達を作って。

 属性に合わせた能力を持たせて――――


 えーなが料理を運んでくるまで私はひたすらにガワ作りを進めた。

フィリア帝国万歳!エイネア万歳!今回は新しいキャラとのご挨拶。と言っても本格的に出てもこの節じゃないかも?キャラ管理大変すぎて脳みそ追加で欲しいです。


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