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女神適合者の異世界侵行  作者: 水無月鷹野
第三節 派閥前哨戦、神に告げるは宣誓。
23/96

王都ギルマスと亜人派騎士団の会議

短いよぉ~

* * *

* *


 その日緊急会議が開かれた。

 会議の内容は、元亜人と思われし魔物が帝国から送られ攻撃に使われる可能性を示唆する情報が入った為の会議。

 集められたメンバーは報告を受けた王都ギルドマスターのジェフ、亜人派閥の第1騎士団団長シルヴァ、元勇者ユキ、国王側近亜人派閥筆頭バルデス公爵が集められた。


「さてみんな揃ったな」

「いや~申し訳ない!のんびり寝てたタイミングだったからちょっと遅れてしまったよ」

「まったく・・・勇者としての役目が終ったとはいえ、人生が終わったわけではないのだからしゃっきりしたらどうだ?今は夕方だぞ?」

「ごめんごめん」


 バルデス公爵が話を始めようと思った所勇者が遅れたことを笑いながら謝罪し、これに騎士団長が咎めた。夕方なのに寝ていたのは冒険者として3徹したからなのだが。


「うむ、では話をつづけるぞ。今回報告が上がったのは冒険者ギルドからで、北東の森への調査依頼を出していたが被害が多くなかなか達成されていなかった。だがついに報告が上がったのだ。ジェフ報告の内容を話せ」

「はい。今回報告が上がったのは冒険者ランクBのネアとエイナという者からで、内容は『北東の森林で人型の魔物を大量に発見それらを一部討伐した件、人型魔物にフェンリルが襲われていた件、フェンリルから逃げた先で人が密会しており盗み聞きした結果”魔物を送った”などの話をしていた件、そして魔物の特徴がありほぼすべてが元亜人である可能性がある件』以上の情報から、帝国の人体実験で被害を受けた亜人を北東の森に秘密裏に送られたと思われます」

「なっそんなことが・・・?酷すぎる・・・」

「あぁ帝国のやりそうな事だな。魔物化した被害者亜人を斬り殺すしかないわけだ」


 公爵に指示されジェフが報告をした。元勇者は心底軽蔑したような顔をし、騎士団長は納得したような顔をしたが苦虫を感が様に顔を顰めていた。

 実質的な帝国による侵攻であるこの行動は帝国派閥や亜人排斥派の勢いを煽り、この事が民に伝わると亜人嫌悪が加速してますます亜人排斥が進んでしまう。


「残された時間はあまり多くは無さそうだな・・・この勢いでは国王陛下も狙われてしまう」

「であるな。そろそろ大きく動き始めなければならん」

「という事は僕の出番かな?昔の仲間達にも声をかけてみようか」

「そうだな元勇者パーティーを集めてくれ。俺が報告を受けた時の冒険者二人も呼ぶぞ、どうやら考察の鋭さや報告時の雰囲気から亜人派の珍しい冒険者のようだしな」

「ほ~それじゃ早速翌日王都周辺の調査に出発しよう。その冒険者についても軽く探りたいしね」

「では我らが第1騎士団は有事に備え迅速に行動出来るように準備を整えておこう」


 こうしてトントン拍子に話が進み翌日に王都周辺の調査に行きそれに合わせて行動をとる、という方針になった。

 場合によっては帝国との戦争に備えなければならなく、最悪の場合内戦に備えなければならない。


「そういえば・・・ジェフ、お前の言っていた冒険者というのはネアとエイナという名前か?」

「はい、確かにその様な名前です」


 不意に公爵がジェフに対して聞いた。どうやら公爵は二人の事を知っているようだ。


「同じく亜人派閥のシュティル辺境伯から聞いてな『関わるなら慎重に、決して敵に回してはならない。少なくとも敵に回す行動をとるなら国家反逆者としてどんな派閥だとしても排除する・・・いやしなければならない事になる。理由は本人達に会えばわかるはずだ』と言っていた。彼らはとても国に貢献していて国王陛下への信頼も厚く、発言も信頼に足る。その彼らが大胆にも排除すると言っている。だから顔を合わせるときは気をつけよ」

「彼女らが・・・?」

「ふ~んまぁ明日会ってみるさ、僕は一応元勇者だからね」


 こうして会議は終え各々行動を始めた。

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