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プロローグ
「プロローグ」
丁度3週間くらい経つだろうか、この、不思議な夢を見るようになったのは。
私は今、赤の他人の夢を見ている。
"施錠症候群"
私はこの、一度も聞いたことのないような症候群にかかり、
病室で寝たきりになっている。そして、普通はありえないことを体験している。お医者さん曰くあと1ヶ月ほどで私は死ぬらしい。だから、この奇譚を誰にも話さないのもなんなので、この世界に書き残すことにした。
これは、私が夢の中で出会った不思議な出来事を日誌として記し、そして死にゆくまでの話だ。
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1章目次
1-1 夢の形
1-2 「汝、深淵よりいでよ?」
1-3 鏡の自分
1-4 夢が冷めて覚めたとき