表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/39

11話「レベルが上がった」



 強さを求め、刀を振り続けた1人の男がいた。

 のちに剣豪や剣聖と呼ばれる者達とも手合い、勝利を収めてきた男。

 数多くの偉業を成し遂げながらも、目立つ事を嫌う性格が故に後世へその逸話が語られる事はなかった。

 誰に技を伝える事もなく、誰に斬られることもなく、山奥で1人、男はその生涯を終えた。


 そんな男の強さに惹かれた神がいた。


 男が強さの先に何を見出すのか、それを知りたいと思った神は男を別の世界へと転生させたのだ。

 男は新たな人生に感謝し、再び刀を振り続けたーーー


『ーーーうおおっ!!』


 なんか、壮大な夢を見ていた気がする。

 夢の中の日本は時代劇とかで見るような情景だった。

 塚原さんは500年前の日本から転生したと言っていたし、もしかすると、今のは塚原さんの記憶の一部だったのかもしれないな。


『あれ?塚原さんが居ない』


 洞窟内を見渡すが、塚原さんは居ないみたいだ。眠りにつく寸前にダンジョン内から出て行った気がしたが、気のせいではなかったんだな。


『まずは状況を確認しなきゃ』


 視界をズラすと、俺専用ゴブリンがダンジョンの入り口を守るようにして立っていた。外は既に日が高く上っている。

 そういえば、俺ってどれくらい眠っていたんだろう?


『ゴブリン、俺はどれくらい寝ていたんだ?』

「イッカイ、ヒガ落チテ、マタ上がっタ」

『!!!』


 塚原さんと最後に話した時は夜が明けた早朝だった。そこから日が落ちてまた上がったということは、丸一日以上眠っていたことになる。


『ん?なんだこれ?』


 丸一日以上も無防備に寝ていた事実に驚愕している最中、入り口を覆うようにして見えない壁のようなものが張られていることに気づいた。


「ニンゲンが張ってイッタ。ナノカは保つから安心と言ってイタ」


 これを張ったのは塚原さんのようだ。俺が寝ている間に他の生き物から襲われないよう、バリアのようなものを張ってくれていたらしい。

 

『7日と言うことは、あと5日ちょっとか。強度はどれくらいなんだろう?』


 俺専用ゴブリンに内側から殴らせてみた。


『あっ、すり抜けた』


 バリアの外にゴブリンが出てしまったので、次は外側から殴らせてみる。


『お、相当硬いな。金属音がする。あっ、これ、ゴブリン戻ってこれるのか?』


 普通にバリアをすり抜けて戻ってこれた。

 ゴブリンやホーンウルフを何体か生み出して色々と試した結果、悪意ある攻撃は全て防ぎ、俺が生み出した生物以外の生き物の侵入も防いでくれるバリアらしい。ちなみに、強度は不明だ。とりあえず、今の俺が何をしても絶対に壊せないくらい硬い。


『ありがたいな。あと5日は安心して戦力を増やせる』


 そういえば、ゴブリンやホーンウルフを作っても全然疲れがこない。

 以前ならゴブリンを一体作るのも一苦労だったが、今は連続してゴブリンもホーンウルフも作り出せる。


『もしかしてレベルが上がったのか?状態確認』


 ステータスを確認した俺は驚愕した。



種族名:ダンジョン

種族能:吸収と理解

レベル:5

スキル

『迷宮操作』

『生物生成』

『道具生成』

『言葉ノ王』


 

『レベル5!?』


 あんなにたくさん昆虫や魔物を狩っても全く上がらなかったレベルが、一気に上がっていたのだ。しかも5まで!


『塚原さんの腕、経験値凄いな……』


 そんなことを呟きながら、俺は魔物を続々と作り出していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ