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被災住宅のお片づけ:中編

 さて、第5回『被災住宅のお片づけ:中編』です。


 被災した自宅に辿り着いてやること、前編で語りました肌を見せない服装をまずは心がけて下さい、あと、自治体の被災ゴミ回収についてのお知らせが既に来ている場合は、トラック等手配できなかった方は早めに連絡しておいて下さい、主要幹線道路沿いが優先にはなるでしょうがそれでも幾分か回収が早まるはずです。


 貴重品等は運びのこしがあった場合は早めの回収を、こういう隙を狙う空き巣が出没しています、作業終了後もしっかり施錠しましょう、貴重品はもう持ち出した? ところが工具や道具を狙っての空き巣も存在します、中に入って貴重品が無いことに腹を立てたのか窓を全て割っていったと言う話も……どんな環境でも不届き者は居るものです、残念なことですがね。


 さて、被災直後の家は無残な物で床は全て汚泥に覆われ、流された家具家電がそこかしこに散らかっています、窓を開けてよどんだ空気を換気しするところからスタートです、外も似たようなものとはいえ乾く前なら粉塵も散りませんし換気した方が室内の乾きはよくなります、汚泥で滑らないように気を付けて進みましょう。


 換気をして一息ついたらまずはルート確保をします、スクレーパー等を使用し庭や玄関に繋がる部分の汚泥をざっと掻き取り滑りにくくしておきます、大物家電の運び出し時に滑ったりしたら痛いじゃ済みません、きちんとルートを確保しましょう。


 ルート確保し状況を確認したらブレーカーが落ちている事を確認、浸水してコンセントが浸かった時点で落ちているはずですが、万が一落ちていなかったら落として下さい、通電した際に漏電火災の可能性があります。


 次に家の中で最優先で片付けるべき物、わかりますか? そう、食品類です、冷蔵庫の中身と米びつの中の米は最優先で片づけましょう、ちなみに私は被災3日後に自宅に帰りましたが暑さも手伝い冷蔵庫内は地獄絵図、汚水がひたひたに注がれた米びつから異臭がしていました、悪臭を放つ前にさっさと片付けておきましょう。


 次に片付けるのは家具や家電、まだ使う物以外は外にどんどん投げ出します、どうせ捨てる物です遠慮は要りません、ですが、ここで気を付けておきたい事が一つ! 窓枠を傷付けないように気を付けて下さい、最近の家では外壁コンクリートやサイディング材と窓枠がほぼ一体化しています、つまり窓枠が壊れたら一緒に外壁も交換しないといけません、内装のみのリフォームで済ませる気ならば傷付けないよう注意願います。


 ちなみに外壁交換には数百万かかります、1階部分だけや一部だけという方法が出来るかは分かりませんがそれでも数十万~の出費です、生活再建にはかなりの痛手になりますね。


 床の上が綺麗になったら和室のある人は畳を剥がしましょう、水を吸った畳は非常に重いです、運が良ければ浸水時に畳が浮かんで重なり合ってくれていますが……ぴっちり床にはまった状態のままでしたら……うん、まあ、頑張りましょう。


 床の上をきれいさっぱりさせたら次は食器棚や靴箱等棚や開きの中です、食器棚と靴箱は曲者です……なぜなら食器の中や靴の中に汚水が溜まっているから……手伝いに来てくれた会社の同僚が食器に溜まった汚水を頭から被ったのは今では笑い話になっておりますが当時は大慌てしたものです。


 きれいさっぱり家の中の物を出したら床掃除、スクレーパーで泥を掻き出し水道が復活していれば水をまきながら泥を除去します、床掃除の目的は泥を除去して滑るリスクを減らす事、ピカピカに磨き上げる必要はありません、どうせこれからたっぷり汚れます。


 思った以上に長くなってきました、一旦切って前中後編とさせて頂きたいと思います、申し訳ありませんorz、次回はお待ちかね家をどんどん破壊します、レッツディストラクションでございます。

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