レッツディストラクション２
壁を砕いて断熱材を抜く作業、こいつは地味にきついもので、側板が多い箇所は側板を取らねば断熱材を抜けなかったり、木材のささくれや釘に引っ掛けて断熱材が破けたり……そもそも断熱材自体が多量の汚水を吸っており非常に重い！ そのジューシーさたるや有名洋食屋さんのハンバーグを軽く凌ぐ勢いです、べっちゃんびったん言わせながら断熱材や黴だらけの石膏ボードと戦うのは気が滅入ります、ここは１つ気分転換が必要ですね、そう、建具の破壊に切り替えましょう。
気分転換になってるのかは分かりませんが作業にバリエーションを加えるのはモチベーションの維持には大切です、そうと決まったら早速建具を破壊破壊破壊です、壊れた訳じゃありません、これから壊すんです、ふふふ……なんだか……楽しくなってきましたねぇ！！
ふぅ……さて、建具の破壊ですがまあよくある作り付けの棚とかクローゼットの扉や室内ドア、そこらをどんどん壊しましょう、この際気を付けるのは各パーツが取り付けられている場所、扉やレールは集成材や合板で出来た土台に取り付けられている場合はネジを外さないでも大体可動範囲を超えて捩れば外れます、厄介なのは柱や壁に食い込む形で設置されている造作物です、こういった物は大工さんが真心込めて壊れないように念を入れて作って下さってます、釘だってネジだって見えない奥深くに閉じ込めて蓋をしています、結論を言います、無理！ うちには壁に作り付けで付けた棚やカウンターがありましたが、バールで捏ねようがハンマーで叩こうが傷が多少つくだけでビクともしませんでした、こういった見るからに丈夫そうな物は無理に取ろうとすると柱を痛めます、多少いじって無理そうなら諦めましょう、そこから先はプロの仕事です。
上記以外にも手出しを遠慮したい物は色々あります、台所の汚れ防止プレートや靴箱の裏や水回りの裏に貼られたベニヤ板、風呂場の内壁のように接着剤でしっかり貼られた場所、昨今の接着剤は接着力が半端ないです、人力でそうそう剥がせる代物じゃありません、その他で言えばタイル類、砕かなきゃ取れないのに硬いわ破片が散るわで散々です、きつい、厄介と感じたらそこはもうプロに任せましょう、ある程度妥協するのもこういった際には大切です、柱にダメージを与えるのも怖いですが怪我でもした日にゃ後悔する事になりますからね。
こうやって家の中をどんどんと解体していったわけですが、気を付けておきたい点があります、それぞれ水回りガス回りや電気の通っている箇所に触る際にはきちんとガスや水道の元栓やブレーカーを落としましょう、特にブレーカーはどこから漏電するかも分からないのでエアコンや扇風機等使用する際には該当の箇所のブレーカーのみを上げて使いましょう、そして作業が終わったら落とす、いっそ燃えたら火災保険下りるし解体の手間無いのにな～、なんて冗談はよく言ってましたが実際火が出たら自分の家だけじゃ済まない事態になりかねません、特にうちの近所では被災住宅の２階で生活されていた方もいらっしゃいましたから万が一を考えると警戒しておくに越したことはありませんね(；´Д｀)
