まずやること&被災ゴミ
第2回『まずやること&被災ゴミ』です、今回の被災者の方には情報として間に合わない事なので誠に申し訳ありませんが、最初にやっておいた方がいいことについてです。
まずやることは移動手段の確保、運搬手段の確保です。
マイカーで避難しており移動手段は大丈夫という方はよいかもしれませんが、被災時の状況によっては歩いて避難していたり、避難が間に合わず自宅で被災したりと車を失った方も多くいらっしゃると思います、まずはディーラーや付き合いのある車屋さんに代車の手配をお願いしましょう、混乱の中でもしっかりした人はきちんと先を見て手配をしているため、すぐに代車は底をつきます。
私の時も初動が遅れ代車が到着したのは被災から10日経ってからでした、逆に私の父はすぐに手配したため被災2日後には代車を届けて貰っていました。
各種手続きをするにも何か行動をとるにも、やはり移動手段は必須です、いくら被災地といえども各種手続きが避難所で全て出来る訳じゃありません、役所も人手に限りはありますからその『場所』に行く移動手段はやはり必要でしょう。
プラスして出来るならば軽トラックを借りる事が出来たらベストです、一階部分の浸水となりますと家電や家具、畳等が軒並み全て駄目になっています、世の中広しと言えども大型冷蔵庫やダイニングテーブルを起こるかどうか分からない災害の為に二階に移動させる猛者はいないでしょう。
そしてそれらのゴミを自治体回収に頼るとしても、自治体では手が足りず最悪数ヶ月もの間家の庭や門前に積み上げる事になります、西日本豪雨の場合被災した学校の校庭や市民会館の駐車場がゴミ置き場として開放されましたが、そこへ運搬する手段が無ければいつまで経っても自宅周辺の片付けが終わりません。
自治体も必死で復興に向け頑張っているでしょうが、悲しいことに人手が全く足りないのです、今回のように被害が広範囲に渡ると尚のこと、近県からの応援が望めないため人手不足になります。
自分でどうにかする方法を得なければ生活再建に向けて大きく出遅れてしまい、そしてスタートダッシュを切るのに失敗すると様々な不利益を被る可能性がありますので留意したい点でありますね。
西日本豪雨では災害ゴミを運搬する車で至る所で渋滞が起き、結果広い道路の両端にゴミを積み上げるという状態となりました、TVで放送されていたので見た人も多いとは思いますが道路両端に5メートルクラスのゴミの壁があるのは圧巻でした、モラル的にあまりよいものではありませんが、当時はああでもしないと片付けが一向に進まない状態でしたから仕方ないことでありました、至る所に積み上げられていたゴミの山ですが、自衛隊の皆さんが炎天下に巨大な重機で次々と片付けてゆくのも又圧巻でした……笑顔でこちらに笑いかけてくれる自衛官の皆さんに思わず惚れそうになりましたよ、ええ。
あと、緊急避難的にあちこちゴミを積み上げるのは仕方ない事と諦める他ありませんが、商店やスーパー等の駐車場に積み上げるのはやめてください、分かっているとは思いますがゴミが積み上がっている間は当然復旧作業ができません、食料品等を調達する場所が無ければ出入りの業者さんも復興作業を進める住民も食事をするために被災地の外に一旦出るというロスが発生します、もしくはお弁当等を持って行く事になりますが涼しくなったとは言え長時間冷蔵庫や冷房の無い状態での保管は避けたいものです。
地元が被災した際にはとあるスーパーがいち早く駐車場を閉鎖して地域住民のブーイングを受けましたが、結果10日程で仮復旧したそのスーパーが復興の際の大きな助けになりました、先を見据えて動くのが復興の近道になるかもしれませんね。
それでは第2回はここで筆を置かせて頂きます、次回はお風呂事情と罹災証明書等の書類関係を書こうと思います、お付き合い頂けますと幸いです。