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被災地の食料事情

 さて、図書室の衝撃から程なくして両親も無事救助されたと連絡が入り、半日ぶりの無事の再会を喜び合いました、不安が解消され安心したら腹が減るもの、食事をしながら家族会議です、どうやら親父は私が保険等の対応に追われている頃に早々に代車に加えて軽トラックまで手配していた模様、やはり頼りになるのは親父様、伊達に年取ってる訳じゃ無い! 取り敢えずは現状水が引かないことには身動きが取れませんから、代車の到着と排水を待ってから私と親父で現地入りしようと話が落ち着きました。


 さて、前置きはこの辺りで今回は避難所の食事事情です、意外と詳しく語られない避難所の食事事情、案外皆さんも興味があるのではないでしょうか? え? 別に知りたくない? まあ、そう言われても書くんですけどね、ですが、ここに書くのは被災地域外の避難所のお話ですので地域内とは事情が違います、地域内では食料が不足気味であったと聞きますのでかなりの差があったみたいです。


 まず被災初日、最初に運び込まれたのは大量の菓子パンとおにぎりでした、続いてお弁当、どうやら近場のコンビニが協力して下さったようで皆に行き渡るに十分な量の食料が供給されていました、飲み物の方もジュースやらお茶やらのペットボトルがどんどん積み重ねられていました。


 2日目から3日目辺り、この辺りがやたらと豪華でした、前述のコンビニ製品に加えて近隣のパン屋さんやお弁当屋さんの商品、支援物資のお菓子に近場の牧場から届いた美味しいアイスまで、近隣の美味しいもの詰め合わせセットです、中でもアイスは年に何度も通っているお気に入りの牧場のアイス……美味しく頂きながらなんだか贅沢してしまってるなぁ……なんて麻痺した頭で考えていました。


 4日目辺りから数の管理が出来てきます、人数分のコンビニ弁当に菓子パンが積んであり、それぞれ好きな物をとる形です、缶詰めの焼き鳥や長期保存クッキーとかの保存食も並んでました。


 1週間もたつと完全に人数の把握が終わり、コンビニ弁当から仕出し屋さんのお弁当にシフトしました、そして何よりありがたかったのはこの頃から地元婦人会による炊き出しが始まりました、カレーに始まりおでんにばら寿司炊き込み御飯、温かく美味しい食事がこんなにもありがたかったとは! 御飯の横にある温かい汁物がこんなに愛おしい物だと今まで気付きませんでした、ビバ! 味噌汁! ビバ! すまし汁!


 とまあこんな感じで食事事情は変化していきました、ですがコンビニ弁当が続き、揚げ物ばかりの食事はお年寄りにはきつかったようで、体調を崩され救急搬送された方があちこちにいらっしゃいました、何かその辺りの対策が取れればいいですね、今回の各避難所の食事に関しては僕としては自衛隊の糧食がとても気になりました、自衛隊が炊き出しをする際に配られた避難所もあったみたいですが、美味しいと聞くので1回食べてみたかったですね……(*´Д`*)


 さて今回はこの辺りで、次回はいよいよ被災地に突入です。

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