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救助こぼれ話

 去年救助して頂いた際には本当に色んな人にお世話になりました、自衛隊や消防の皆さん、ジェットスキーに乗って安否確認に回ってくれていた方 (県から表彰されていたあの方です)、ボートの燃料が尽きてオールで漕いで救助に回ってくれた皆さん、うちに乳幼児がいるからと先に救助してやれと言って下さった近所の方々、思いやりと優しさに生かされているな……と改めて実感しました。


 ですが被災した皆が皆素直な感謝が出来る人ばかりでは無いようで……悪態を延々ついている人や『なんでうちの前素通りするんだ! うちを先に救助しろ!』なーんて事を言う輩も居たわけで……前にも書きましたが救助には優先順位もあります、より救助が必要な人の所から回っているんですからスルーされるのも普通の事です、まあ、通る度に怒鳴られるのに根負けしたのか早くに救助されてましたが……なんだか納得いかなかったですね。


 安否の不安から無茶な行動をした人も居たようで、親の安否確認のために泳いで家まで辿り着いた人、平屋の住宅だったため泳いで近所の2階建てに避難した人、家の外壁やガードレールを伝い土手まで避難した人、中には安全のためやむを得ずというケースもあるでしょうが、これらは非常に危険な行為です、流れが無い場合でも濁って底が見えない水底には様々なゴミや時にはワイヤーなども沈んでいます、それらに足を取られたりしたら……よしんばそれがなかったとしても下水混じりの濁流は細菌の巣窟です、口に入れば腹を下し、傷口に入れば破傷風の危険があります、よほどの命の危険が無い限りは接触するのはお勧めできません、例え救助されてもすぐにシャワー等を浴びれるとは限りませんから。


 救助されるまでの間には家の前を様々な物が流れていきました、バケツにボール、額に入った賞状、近所のホームセンターからタイヤや倉庫が流れてきたのには驚きましたが、同様に流れてきた角材の上にゴキブリが数匹避難していたのには流石に笑ってしまいました、□ーソンの看板がうちの庭に流れ着いた時には開店せねばならぬかと嫁と話し合いましたが、フライヤーが無いため不可能であると諦めました、からあげク〇食べたかった(´・ω・`)

 救助された後避難所最寄りの□ーソンにからあげク〇を買いに私が走ったのは無理からぬ事でしょう。


 さて、次回からは避難所に着いてからです、よろしければ読んでやって下さい。

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