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家の再建

 第10回『家の再建』です、さて、建て直すにしろリフォームにしろ家をどうにかしないといけません、まして仮設も見なし仮設も入居から原則2年で退去のルールがあります、急ぐに越したことは無いでしょう。


 被災した際に、建てて貰ったメーカーや工務店が対応出来る状態でしたら連絡してリフォーム等の相談に乗って貰いましょう、工務店やメーカーが対応できない状態だったりもう存在していなかったりの場合は、他の建築会社に頼まなければなりません。


 以前の回でも触れましたがこういった災害時、各大手住宅メーカーはかなり大規模なキャンペーンを打ちます、まあ、それでも地元工務店で建てたりリフォームする方が安くは上がりますが、大体信用の置ける地元の工務店は一緒に被災していますし、地元で手広く商売している工務店は客先のリフォームや建て直しでおおわらわ、とてもじゃないけど新規の顧客の相手は出来ないのが現状です、まして大工さんは全国で常に不足状態が続いています、お抱え以外の大工さんを確保するのも大変でしょう。


 そんなこんなで被災地にはこの建築バブルに乗っかろうと各地から建築会社が集まります、あちこちにあったテナント募集の物件が聞いたことの無い建築会社でどんどん埋まっていくのはある意味壮観ですね……中には悪徳業者と言われる業者も

混ざっていますから依頼をする際は建築会社名をネットなりできちんと調べてから依頼をするようにしましょう。

 ちなみに建築会社を選ぶ狙い目は『名は知られているけど被災地域ではあまり建ててない建築会社』です、こういった災害時は建築会社としては今まで参入しづらかった地域に進出していく大チャンスです、良い家を作れば付近一帯への宣伝にもなる上に復興に参加しているアピールもできる、建築会社にとっては多少利益が減っても受けたい仕事になるわけです、私が建築会社を決めた後に別の建築会社のオープンハウスにお邪魔した際、事前に『内装の参考の為に来た、もう建築会社は決まっていて破格の値引きをして頂いている』と丁寧にお伝えしたのですが、営業さんから返ってきた返答は『そこより安くさせて頂いたらワンチャンありますかね?』でした、流石に安くし過ぎて安い仕事になっても困るのでお断りしましたが……。


 今回私は建築会社を選ぶ際にスー〇カウンターを利用させて頂きました、こちらは不動産屋さんのSUUM〇さんが行っているサービスで、こちらが提示した予算に合致した建築会社をピックアップして紹介して頂けるサービスです、利点としては予算帯に合う建築会社を紹介して貰え、相談の予約をして貰える事、そして建築会社内でもベテランの営業さんが担当についてくれることです、気になる点としては紹介される建築会社がCMを打つようなメジャー所ばかりといった所でしょうか? 工務店メインで探す場合も対応はしてくれるかもしれませんが私についてくれた担当さんは大手をぐいぐいと推してこられました、キックバックがどうこうとネットで叩かれ気味ですが紹介も見積もりもタダですから参考にするだけでもいいかもしれません。


 それではリフォームと建て直しの価格について見ていきましょう、これは大手の住宅メーカーに見積もりを立てて頂いた際の参考値なのでメーカー次第でもっと安く上がるはずです、高くてこれだけかかると考えて下さい、もっとも、家に入れる設備や部材次第で価格は青天井です、どこにこだわりどこを諦めるか、この辺りの妥協点を探るのは家づくりではいつも同じですね。


 田舎の木造戸建て建坪40前後と仮定します。


 1階部分リフォーム天井まで全部:1500万円

 2階までリフォーム床壁まで:2200万円

 サッシ外壁まで屋根以外全部:2700万円


 かなり目の回る価格が出て来ましたが木造の場合、木が水分を吸って歪みがでる可能性がありますので更に調整に100万近く掛かります、勿論家のサイズが小さければその分費用は安くなりますし、鉄骨の方は分かりませんが恐らく木造より安くあがると思われます、また、これは我が家の『被災前に戻す』という条件でのモデルですから内装装備の節約で実際もう少し安くすることは出来たはずです、地獄の沙汰も金次第と申しますがこうもなると地獄の鬼に金の無心の1つでもしたくなってきますね。


 あと、リフォームをする際に気を付けたいのが家の保証の問題です、新築物件は受渡日から最低でも10年の瑕疵保証期間がありますが、水害に遭った家屋はこの期間内であっても保証が切れてしまうかもしれません、これは住宅メーカーにもよるのですが、水害で水没するというケースがこの保証に対して想定外であり、その後の家屋の品質の保証はしかねる、と、そういうことらしいです。

 特に防蟻処理(いわゆるシロアリ避け)に関しては薬剤が完全に流れてしまうため保証云々以前の問題です、リフォームに際してはこういったデメリットもありますので、頭の片隅に置いておいて頂けたらいいと思います。

 

 さて、それでは第10回はこの辺りで終わろうと思います、次回は被災後に貰えるお金の話です次回も読んで頂けたら幸いです、読んで頂きありがとうございました。

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