挨拶、保険のお話
今回台風被害、及びその後の豪雨被害を受けた皆様にまずは慎んでお見舞い申し上げます。
今回別サイトの企画に乗る形で筆を取りましたが、より多くの方々に知って頂きたいと思いこちらへも移植する事としました、よろしくお付き合い頂けたら幸いです、私も去年の豪雨水害で家を失いました一人であります、丸ごと水没した地元ですが、一年と少したち今は復興も進んでおります、これも当時の皆様の温かいご支援あってのこと、この場を借りて深く御礼申し上げます。
話が多少脱線しましたが水害後の当時の対応について語らせて頂きたいと存じます、既に意味の無いといった内容も含むかもしりませんが、今回被災されなかった方にも今後起こりうる災害に際しての心構えとして頭の片隅に置いて頂けると幸いです。
まずは大事な火災保険のお話です、契約したことのない人は「火災?」となるかもしれませんが、家にかける火災保険についてオプションとして『風水害』『地震』といったものがあります、被害の程度に対して保険金が支払われますが、このオプションをつけていないと支払額が規定の額の30%になってしまいます、水害リスクのある土地では気を付けたい所ですね、これから家を買う予定の方はその土地の過去の被災履歴を調べることをお勧めします。
そして、水害の際の保険屋さんの対応です、放って置いても代理店を通して連絡が来ますが、早く対応して欲しい場合は相談窓口に電話して担当をつけてもらいましょう、それでも混み合っていますので対応は遅くなりますけれども、座して待つよりは早いはずです。
さて、担当さんがついたら連絡を取り合い現地で被害状況の確認です、必要な書類としては家の図面があればスムーズです……出来れば浸水時の写真も欲しいところですが避難していたら撮影はできません、壁の浸水痕で構わないので痕跡が分かるように消さないよう注意しましょう、確認調査では被災時の浸水の高さをメインに見ます、これは『保険料の支払いが浸水した容積率で決まる』からです。
自治体で発行される罹災証明書ではおおよそ『二階までの浸水で全壊』と認定されますが、保険屋さんの規程はそれとは関係ありません、純粋に容積率からの判断で、例えばうちは二階床上50センチまで浸水し容積率からは70%でした、例えば1000万の保険を掛けていたとしてこれだと700万、オプションがついていなかった場合210万円しか下りません、一階部分フルリフォーム(風呂トイレ、台所等交換含む)でお金が1000万前後かかるので全然足りませんね……。
保険契約内容というのはとても大事です、この機会に被災されなかった皆様も契約の見直しをするべきかもしれませんね。
特例ではあるのですが昨年の西日本豪雨は激甚災害に認定され、それに対応して自治体の罹災証明書で全壊認定された家屋は容積率関係なく(保険会社によって違うかもしれませんが周囲では皆そういう対応でした)保険料満額支払いとなりました(水害オプション無しでは満額の3割)、政治家の被災地視察をパフォーマンスだ等と揶揄する言葉もよく聞かれますが、現況を正しく把握し被害状況を見定める事で、国や自治体からの保障が手厚くなったりそれらを見た人達からの義援金に繋がったりします、同じように芸能人の被災地訪問とかもそうですね、興味をもった方からの支援に繋がります。
さて、長くなりましたが第1回はこの辺りで筆を置きます、ちなみに義援金はきちんと被災者に分配され届けられますので、皆さん募金箱等ありましたら少し注視して頂けたら嬉しく思います、それでは。
質問やご意見等ありましたら遠慮なくしてやって下さい。