猫13匹目 サイクロプス
サイクロプス。
それはRPGではよく見かける一つ目の巨人だ。
だが、単純な巨人であるジャイアントと違って、様々な特殊能力もまた持っていることが多い。
NEOにおいては、二番目のエリアボスとして、高い攻撃力といくつかの特殊攻撃を持ち、そのダメージコントロールと状態異常への対応を求められるボスになっている。
シニアシルバーウルフと違ってターゲットは固定しやすいが、その高い攻撃力によってタンクが沈むという危険性があり、またその特殊攻撃への対応が遅れても前線が崩壊しかねず、一度崩壊するとその高い攻撃力と耐久性で一気に崩れるというパターンが怖かった。
逆に言うと、タンク役とタンクに対するヒールと状態異常回復が安定していれば、あとは単純に削っていくだけのボスなのだが。
「たまみさん、ちゃんと動きを見ておきました?」
「にゃにゃ~」(あ、当たり前よ と少し誤魔化すようにどもっているように見える。)
どうやら途中で見てるのに飽きて近くに狩りに行っていたらしい。
たまみさんは嘘をついて誤魔化すときには、必要以上に左のヒゲばかりを掃除するのだ。
まぁ、どうせそうなりそうだなと思いながら休憩前に軽くだけサイクロプスの特殊攻撃について説明して、昼休憩をとってきたのだ。
僕は30分ほどで急いで戻ってきたが、ほかのメンバーはもう少しかかっているようだ。
僕らの前に生産職などを抱えながらエリアボス戦をしていた連中は途中の落伍者を出すことなくエリアボスを突破したようだ。
こういう時に途中で流れ弾などによって死者が出て蘇生が間に合わなかったりすると、もう一度倒し直しになって思わぬ出費になったり余計に時間がかかったりするのだが、どうやら綺麗に終わったらしい。
馬車での移動によってエリアボスに挑む組はその休憩前にいたひと組だけだったらしく、今はもうボス待ちのパーティーはいないようだ。
サイクロプスは結構な耐久力のあるボスであるがゆえに一回討伐するのに時間がかかり、最盛期には結構行列待ちができていたらしい。
長時間かけて倒せたらまだいい方で、倒しきれずにリトライになったりすると行列の一番後ろに回されてまた長い待ち時間が必要になったという話だ。
僕の場合は、若干成長が遅れていたせいでトライした時には極端な行列はおらず、また頼んだ友人以外にもエリアボスに挑もうとしてたパーティーがいて、ちょうどいいくらいのタイミングで楽にクリアできた記憶がある。
「基本的にサイクロプスの攻撃はパーシヴァルが受けてくれます。
回復などもパーシー本人とヒカリさんとでやってくれます。
たまみさんにとって大事なのは、サイクロプスの大上段からの振り下ろしに注意することと範囲状態異常である怪光線を受けないこと。
大上段からの振り下ろしにはスリップダメージがあり、直接棍棒に当たらなくてもその近くにいただけで多少のダメージを負います。
たまみさんはHPが少ないと思うのでその多少のダメージで全損する危険性があると思います。
また怪光線はダメージ自体はありませんが食らうと麻痺します。
麻痺したところで殴られたり大上段攻撃のスリップダメージを受けると危険です。
どちらの攻撃もモーションが大きいですし、効果範囲が狭いので不用意に踏み込まなければ大丈夫なはずです。」
「にゃ~~~」(大丈夫、ちゃんとわかったわ と答えている気がする。)
たまみさんは大丈夫と答えているが、こういうふうにあまり興味がないときに大丈夫と言ってもその確率は50%だ。
自分の興味のあることや本当に大事なことの時はきちんと覚えてくれているだけましとも言うが、ちゃんと全部理解できるくらい賢いのだから、それでトラブルを起こすのはやめて欲しいものだ。
「とりあえず、前の組は素直に終わらせて抜けていったようだな。」
まずログインしてきたのはパーシヴァルだった。
ほかの三人も続いてログインしてくる。
「見るからに生産組をドライの街に抜けさせるために雇われた連中だったしな。少ししか見てなかったけど、やはり強かったよ。」
「むしろ、あれだけの人数を引率していたってのが珍しいくらいだものな。流石に土曜日といったところか。」
「だが、流石にほかにエリアボスに挑もうってのはいないから俺たち1パーティーになりそうだな。元からそのつもりで来たから問題はないが。」
「もしかしたら、ここのボスもたまみちゃん一人で倒してしまうかもしれませんよ?」
「だけど、ここのサイクロプスの旦那はAGI極殺しでも有名やからな。たまみさんくらい極まってると事故るかもしれんで?」
「うーん、とりあえず僕たちのパーティだけでしっかりとタンクを安定させてしっかりと倒しましょう。たまみさんもちゃんとお願いしますよ。」
「にゃー」(任せておいて と軽く答えているように見える。)
そして、我々のセカンの街エリアボス、サイクロプスの討伐が始まった。
たまみさんのジャンピング猫パンチは常に進歩を遂げてきた。
僕と初めて出会った頃は垂直飛びから猫パンチを繰り出す程度で、まだ6歳だった僕の顔をかろうじて捉える程度。
ただ、その高さで十分、油断した家族連れが下げている弁当箱を奪取することができた。
だが、僕も成長とともにぐんぐんと背が伸びる。
そんな僕の顔面をとらえるために助走をつけて飛び上がり、フライング猫パンチでそのジャンプの高さを上げてきた。
それは中学生の僕の顔をしっかりと捉え、さらにはうっかりとKYな発言をする姉の顔面も確実にとらえていた。
しかし、僕はたまみさんに時折おかずの一部を強奪されながらも順調に成長し、高校生になって170cmを超えた。
姉の身長も超えフライング猫パンチでも顔面に確実なヒットを入れるには高さが心もとなくなってきた時に、周りの障害物をひと蹴りしてから更に高くジャンプする三角蹴りフライング猫パンチが完成された。
その高さは僕の顔面を確実にとらえるだけではなく、塀の上でふんぞり返っている野良猫を一撃で叩き落とし、ゴミ集積場にたむろしているカラスの奇襲を受けた直後に飛び上がるその背中を捉えてきた。
なぜ、いまこんな回想をしているかといえば、たまみさんの猫パンチが更なる進化を遂げたためである。
サイクロプスの弱点は、ありがちではあるけれどそのたった一つの目玉。
しかしサイクロプスの身長は3mちょっとあり、普通の近接攻撃では直接届かせることができず、弓矢や魔法などの遠距離攻撃で当てられればいい程度で、正面に立つのが危険なサイクロプス相手ではとても狙えない弱点だった。
たまみさんはそんなサイクロプス目掛けてまっすぐに突っ込み、手前でジャンプしたかと思ったら、そこからさらに何もない空中をポンッと一回蹴り込みその反動を使って3mの高さにあるサイクロプスの目まで一気に飛び上がった。
『空蹴り二段ジャンプ猫パンチ』、新たなたまみさんの必殺技誕生の瞬間であった。
必殺の爪を纏った強烈な二連撃の猫パンチがサイクロプスの弱点である目玉にクリティカルで入り、大量のダメージパーティクルをまき散らしながら、サイクロプスを仰け反らせた。
「いや、だから初めはタンクであるパーシヴァルに攻撃させてタゲを取らせなきゃいけないんですって!」
あまりに一瞬のうちに鮮やかな先制攻撃を決めてしまったために猫パンチを入れてドヤ顔で退避するたまみさんに後から注意することになってしまった。
考えてみれば、サイクロプスの特殊性の説明ばかりしていたが、まずはタンクにタゲを固定させる話をしなければいけなかった。
本来その練習をするべきシニアシルバーウルフをほぼ単独で速度だけで撃退してしまっただけに、その説明を改めてしないといけないということをすっかり忘れていた。
「すまない、パーシー。なんとかタゲを取ってくれ。」
「おうよ。シルバーウルフに比べればサイクロプスは動きが遅いからなんとかなるさ。」
今、サイクロプスのタゲははじめの先制攻撃を決めたたまみさんにすっかり向いている。
動きが遅いゆえにたまみさんの速度についていけてないが、範囲攻撃を持っているボスのタゲが高速で回避する相手に向いているのはとても危険だ。
攻撃が前衛に向いていると油断してる後衛に突然範囲攻撃が飛んできて、そこから一気にバランスが崩れて全滅するなんてことはよくあることなのだ。
パーシヴァルがハウルとシールドバッシュを打ち込みヘイトを稼ごうとするが、まだ足りない。
「たまみさん、一度タゲを切ってパーシヴァルにタゲを移してください。」
少し専門的な言い方でたまみさんに通じるかな?と疑問にも思ったが、そこはさすがたまみさん、僕の言わんとしていることを理解してくれた。
フッと姿を消すとサイクロプスの後頭部にさっと現れ、ダメージよりもかく乱効果を重視した四連続猫パンチを軽く入れて、そこから姿を消すように大きく後退した。
シャドウステップである。
シャドウステップには相手の視線を切る効果と同時にモンスターのヘイトを一度リセットする効果がある。
そこから大きすぎるダメージを与えずに大きく離れれば、先ほどパーシヴァルが稼いだヘイトで十分にタゲを移すことができる。
「いやー、焦ったわ。まさかあないに見事な先制攻撃をいきなり入れるとは思わんかったわ。」
「前回のシニアシルバーウルフで一切ヘイト管理の話をしてないのをすっかり忘れてましたね。」
「ま、初めてのエリアボスで普通はきちんと練習しますからね。速さだけでシニアシルバーウルフを完封しちゃったたまみちゃんが凄すぎるんですよ。」
タンクがタゲを取るために頑張ってる間、実は後衛には余裕が有る。
いきなり頑張ってしまうと攻撃力のある後衛にタゲが移ってしまうため、タンクに固定されるまで少し待つのだ。
もちろんヒカリはたまに回復を飛ばすが、パーシヴァルは優秀なタンクなので防御力にも余裕がある。
「にゃぁ?」(まだ殴っちゃダメなの? と少しじれてる感じがする。)
「もう少し待ってくださいね。たまみさんは攻撃力が高いので、少し念入りに待ったほうがいいでしょう。」
この辺は完全に作業でつまらない倒し方だが、エリアボスの倒し方なんてあっという間に確立されて広まってしまうものなので、ここで無駄な冒険を犯す必要はない。
そうこうしているうちにサイクロプスが大きく棍棒を振りかぶった。
これがスリップダメージ付き攻撃のモーション。
棍棒そのもののダメージとは別に細かい風に刃が直線上に舞い、軽微なダメージをサイクロプスの正面直線10m幅1mの範囲内すべての相手に与える。
スリップダメージそのものは大したことはなく後衛職でも余裕で耐えられるが、生産職を引率しているときやたまみさんのように極端にHPが少ないキャラクターは要注意だ。
「さて、そろそろ攻撃を加えてよさそうですね。たまみさんも大ダメージを出し過ぎないように注意しながら削ってくださいね。」
そして、僕とLILICAが遠距離攻撃を加え始める。
ヒカリも余裕が有る時に少し攻撃魔法を撃つが、こういうボス戦の時は攻撃よりもタンクのパーシヴァルのHP管理の方が重要視されるので、あまりMPを使いすぎてはいけない。
千の心さんとたまみさんも攻撃を始めるが、やはり大事なのはターゲットをパーシヴァルから外さないこととサイクロプスの攻撃範囲に踏み込まないこと。
ここで、サイクロプスが胸の前で両の拳を打ち合わせ、何かの力を溜める。
これが怪光線のプレモーションだ。
そのあまりに大げさなアクションはゲームならではの見てから回避するのが前提の動作だ。
これも範囲状態異常攻撃をプレイヤーに慣れさせるための一つの親切設計に過ぎない。
これよりずっと先に行くとこれよりも小さなプレモーションでより強力な範囲攻撃を使う敵がゴロゴロ出てくるようになるのだから。
サイクロプスはその体制から一気に拳を左右に広げながら胸を突き出し様な体制になり、怪光線を目から扇状に放った。
半世紀以上前のレトロゲームが好きな友人がこのタイミングで必殺技名を叫ばなきゃダメだとか馬鹿な事を言っていたのが懐かしい。
パーシヴァルは一人のその範囲内に留まり、怪光線をわざと受けた。
「レジストした!」
この怪光線、ダメージ自体は全くないが、その光を浴びたプレイヤー達を麻痺させる。
ただし、プレイヤーの方も100%麻痺するわけではなく、耐性が高い人間ならレジストすることができる。
怪光線のモーションが大きくその後の硬直も長いため、怪光線自体をタンクも回避しようとしていたパーティーも初期にはいたようだが、その後陣形が崩れて範囲ダメージ攻撃で後衛に被害が出たりしたことから、下手に回避するよりもタンクは麻痺覚悟で正面から受け、サイクロプス硬直中に素早く麻痺を治すのが今のサイクロプス攻略のセオリーになっている。
その後も危なげなく推移し、順調にサイクロプスのHPが減っていった。
結局、サイクロプスはその攻撃をしっかりと受けれるタンクと、麻痺する怪光線の対処ができさえすれば、もうそれ以上に驚くような山場はほとんどない。
実際のところ、ドライの街にたどり着くまではまだチュートリアルの最中だと言われることもあるくらいだ。
「にゃにゃー」(じゃあ、そろそろ決めに行こうかしら と少し余裕を見せた気がする。)
何事もなく終わりそうだと思った瞬間にやらかすのがたまみさんである。
サイクロプスの背後から爪を立てながら一気に駆け上がると、そのまま一気に連続猫パンチでサイクロプスにトドメを刺しに行った。
「あぁ、まだ一つ、注意すべき攻撃が…」
そう、山場はほとんどないが、ひとつもないわけではない。
グアアアアアアアアッ!
HPが残りわずかになったサイクロプスが自分の頭を左右の拳で挟み込み、そこから強烈な叫び声をあげた。
今までは前方に対して扇状に出ていた怪光線がサイクロプスの目を中心に3mほどの球状に広がり、その範囲内の相手を麻痺させる。
「ふぎゃーーーー」(ふぎゃーーーー とその声の通りに叫んでいる様に聞こえる。)
ちょうど肩のあたりに乗って攻撃しようとしていたたまみさんがもろにその範囲内に入っていた。
パーシヴァルもその範囲内に留まって今回は麻痺してしまっているようだが、千の心さんはちゃんとこの攻撃を分かっていて範囲外に退避していた。
「まぁ、一回だけの特殊な怪光線攻撃だから、食らってしまうような気はしていました。ターゲットはまだパーシヴァルにあるようですから、ヒカリさんはパーシーの状態回復を。たまみさんは僕が拾いに行きます。」
こういう攻撃があるよと細かく説明しておいても良かったが、たまみさんはあまり真面目に説明を聞いていなかったので省略したのだ。
けして、たまには死なない程度で痛い目に遭っておかないと人の忠告を聞くようにならないと思って黙っていたわけではない、本当だ。
僕はさっと駆け寄って、麻痺してサイクロプスの方から落ちてきたたまみさんを受け止めた。
こういう時は普通の猫の体重なので受け止めるのは簡単だ。
「大丈夫ですか、たまみさん?」
僕は素早くポーチから麻痺回復薬を取り出し、たまみさんにふりかけた。
サイクロプスが麻痺攻撃を使うのは分かっていたので、当然出しやすいところにセットしてある。
「にゃ~~~!」(透、あんな攻撃があるなんて聞いてないわよ! と少し怒っている気がする。)
「あまり細かいことを気にしてないから省略したんですよ。それに、ここのボスはまだしっかりと攻略法が確立していますけど、NEOにはまだ一度も討伐されてないボスも何匹か残っていますからね。不測の事態にも対処しなければいけないという一つの教訓にしようと思ったわけです。それに麻痺などの状態異常になってもクィックスロットからなら回復薬を直接使えるってことも覚えなきゃダメですよ。」
たまみさんはそんな僕の言い分に不機嫌そうにフンスと鼻を鳴らす。
「さ、教訓を得たところで、さっさと終わらせましょう。」
「にゃ!」(頭に来ちゃうわ! と少し怒っているように見える。)
と短くたまみさんは答えると、僕の腕の中からシャドウステップで一気に消え、サイクロプスの目の正面に現れて一気に連続猫パンチを叩き込んだ。
慎重さが大事だと教えたつもりだったが、たまみさんの辞書にそんな文字はなかった。
幸いにしてサイクロプスのHPは完全に消滅し、光となって降り注ぐパーティクルの中、当たり前のようにたまみさんが軽やかに降り立った。
「一回麻痺したら懲りるかと思ったんだけど、たまみさんに限ってそんなことはないか…」
「ま、そこは仕方ないってやっちゃな。それがたまみさんと思って諦めや。」
これからも、苦労しそうだなと思いながら、エリアボスを超えてその先へと歩き出したたまみさんを追いかけた。
ちなみに、セカンの街からドライの街に抜ける街道は、エリアボスを抜けてからも2時間ほど歩かされるので、ここでもまた来る途中でやっていたモンスター討伐数の競争の延長戦が開始されていた。
エリアボスを超えたあとに事故で死なないようにと街道そのものでのモンスターの出現数はかなり抑えられていたが、わざと街道から距離をとった場合はその限りではない。
このあたりにはセカン側よりも少し強いデミヒューマン型のモンスターが多く生息していた。
ちなみにではあるが、始まりの街から直接ドライの町に行く道もあったが、そちらは険しい山道で馬車で直接行くには厳しく、また途中のモンスター出現数も多めになっていた。
戦闘を考えなければ始まりの街から4時間半ほどと近かったが、全体のモンスターの強さもセカン=ドライ間よりも強く、またそこのエリアボスのロックジャイアントはサイクロプスよりもタフで攻撃力が高く、そのうえ礫を飛ばす遠距離攻撃も使ってくる強敵だった。
まぁ、馬車が使えない道なので商人は通らないが、そのエリアボス自体も攻略法が確立しているボスの一つに過ぎなかったが…。
「さて、無事にドライの街についたようですね。」
始まりの街とは比べ物にならないほど立派な城壁に囲まれたドライの街へと踏み入れる。
ちなみにモンスター討伐競争の延長戦は同数の引き分けに終わった。
また数だけを数えていたので千の心さんの誘導が光っていたが、それを抜きにしてもさすがのたまみさんでも少し疲れたらしい。
「今日はありがとう。」
「なに、この前と違ってちゃんと役に立った感じがするから、手伝った方としても満足しているぜ。」
「正直、前回は消化不良でしたからね。」
とりあえず、酒場でお互いの健闘とたたえ合う。
たまみさんも餌入れに入れた猫用ミルクをちろちろと舐めながら、一息ついていた。
「たまみさんは一息ついたらドライの街も見回って自分の縄張りにするんですか? ドライの街は今までの街よりも広いですよ?」
「にゃにゃにゃー」(それはちゃんと時間をかけて縄張りにするけど、それ以外にも目的があるのよ といっている気がする。)
「目的ですか?」
そして差し出される、一枚のビラ。
そこには『第8回闘技大会開催のお知らせ』と書いてあった…。
さて、次回からさらに暴れる…とはいかずに1クッション置く予定ですw
ま、その後、どのような地獄絵図にしようかとあれこれ考えてたりしますがねw
よければ、ブクマ、評価、感想などよろしくお願いしますね
じわりとした増加も結構嬉しかったりします。