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恋する奴らの心を読みたい。
はじめまして。だと思います、漣です。個人的にこの名前にしたのには深い意味はありません(さざなみです)。見てくださると筆者のボルテージがちょびっと上がります。ほんとです。更新遅れるかもしれませんが、最後までお付き合いしていただけると涙を流して喜ぶと思います。多分。という訳で、始めます。
ある夏の暑い日。
ジリジリと照らしつける日差しを背に受けながら、少年はシャーペンを片手にうずくまっていた。アイデアがないからか、暇潰しにシャーペンをいじりだす。ペン回しをしようとするが、あえなく失敗。手からあらぬ方向へと飛び出していったそれを拾い上げ、何やってんのよーとため息混じりに呟く少女。彼女もまた、悩んでいた。
「どーすんの、歌詞。暑すぎて何も思いつかないじゃん。クーラーないの?」「うちにそんな余裕はねーよ。アイスやっただろ?それで我慢しろ。」少女はそういう少年を蛙のように目を開いて見つめた。「あんた、あれだけで足りると思ってんの?」すると今度は少年の方が驚き、あきれたような眼差しを向けた。