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エコ魔導士  作者: 中村 尽
旅情編
20/67

第十八話『発症』

 【ハロン湖】はこのところ、涼しい秋晴れの日が続いている。いつもは湖を囲む緑豊かな森を抜けて、爽やかな微風がそよぐエコ達の宿は、今日は無風だった。松やボケの木が生える庭の日当たりのいい岩の上で、亀が日の光に当たって甲羅を乾かしている。絵に描いたように長閑のどかな1日。







…………エコは無表情のまま、タークの額の汗を拭き取っていた。


 タークが林で倒れてから、すでに5日。あの時からタークの熱は一向に下がらず、エコ達が抱いていた気楽な展望を裏切るように、容体は悪化し続けている。

 2日目から全身に赤い発疹が生じ、猛烈な痒みを伴うそれが広がって、タークの肌が硬くなり、やがて表面がひび割れ始めた。4日目にはひび割れから黄味がかった体液が漏れ出し、布団が銀杏いちょうの葉を散らしたように斑に染まった。更にタークがそれを掻いてしまうために皮膚が破れて出血をするようになると、銀杏に黒い紅葉が足され、シーツを賑やかに彩った。


 タークは1日に何回も吐く。猛烈な吐き気はタークから飲食の自由を奪い、吐き出すのはただ胃液ばかりだったが、胃酸で口の中が荒れてしまっている。もはやこれが普通の風邪だとは、誰も思わなくなっていた。



挿絵(By みてみん)



 もはやエコにはどうすることもできない。ミモザと宿の主人に相談して【ハロン湖】唯一の病院に連れて行ったが、原因どころか病名も分からずじまいだった。

 ミモザ曰くここの医者はヤブらしい。ミモザがタークを診て効き目のありそうな薬湯を作り直してくれたが、タークはもうまともにそれを飲むことが出来ないほど、弱り切っていた。


「今日の分だよ。ほら、少しずつ……。ね、ゆっくり飲んで」

「げ、……ふっ! ごほっ!! がほっ!! ゴッ……グゥゥウ……」

「ターク、タークぅう……。大丈夫だよ、ね、ゆっくり飲めばいいって」

「ア、あぁ……。ごふっ! おっ!! エコ……」

「なあに? どうしたの、辛いの?」

「なあエコ、ごほっ、……俺は死ぬ……。だからクイス達の所へ戻れ……。な……」

 タークは、今にも消え入りそうな声でエコに嘆願した。赤くただれた瞼の下で目がうるんでいる。タークとて、本心からエコと別れたいわけではない。そんなことを考えるだけでも、不安で潰れそうになった。

 エコと一緒に居たい気持ちも強かったが、それよりもエコの貴重な時間を死んでいく病人の看病に使ってはならないという固い想いがあった。


 エコはじっとタークの目を見た。エコにはタークが身を切る思いでそう言っているのが、痛いほど伝わって来た。涙が出そうなのを堪え、声を抑えてエコは言う。


「ううん、行かないよ。タークは治るから。わたしが治してあげるからね」

「無理だ……。だって、ゴホ、ゴホッ!! ゴ ボッッ!! ゥゥ……」

 タークが激しい咳とともにまた吐いた。消化管から出血しているのか、今日の嘔吐は赤黒い。エコの心はじくじくと痛んだ。それでも、慣れた手つきですぐに吐瀉物の始末をし、タークの胸に手を置く。労わるように優しく撫でながら、タークと自分に言い聞かせるように呟く。

「絶対に治すから、待っててね」

 しばらくエコがそうして撫でていると、タークは安心して眠り込んだ。寝ているときの安らかな顔だけが、エコを安心させるかつてのタークの顔だった。強い心の繋がりは、タークと共にエコをも疲弊させている。しかしエコには、この繋がりを断ち切ることなど頭の隅にもない。


 エコは立ち上がり、階下へ降りていく。主人が心配そうにエコを見やった。タークの発症以後、主人は嫌な顔一つせず、人気のある湖のよく見える部屋をタークとエコに貸したまま、出来ることは何でも言ってくれと請け負ってくれた。エコは主人に会釈し、主人が話しかける。

「どうだい? タークさんは……」

「眠ったよ。今朝は大分いいみたい」

 それがエコの強がりである事は、言わなくても誰もが分かっている。タークの病気のことはすでに宿の客全員が知っていて、エコとタークを気遣ってくれていた。

 宿代を負担してくれるとまで言う人もいたが、エコはそれだけは、と断っていた。だがそもそも、主人はすでに二人の宿代を請求する事など考えていない。


「タークさん、どう……?」

 暖炉の前で本を読んでいたミモザが、振り返ってエコに声をかける。タークの症状がどんどん悪化するのを目の当たりにしたミモザは、少しでも効く治療、少しでも有効な薬草を探して、手持ちの書籍を片っ端から漁ってくれていた。

「眠った。なにか、分かった?」

「……わかんない」

 二人は暗く沈んだ気持ちだった。有効な治療法どころか、病因も病名も分からないタークの病。

「……病気じゃないのかな…………」

 エコがミモザの横に座って、呟いた。栄養不足か、腐ったものでも食べたのか。ならば、1週間ほどで治るはずだ。

 この考えは、エコを一瞬安心させるだけの効果しかなかった。いくらヤブとはいえ、食中毒なら医者が気付くし、エコにだって分かる。第一、タークは腹痛も下痢もしていないではないか。皮膚の破れる中毒など、あるはずがない。

「エコちゃん、私とにかく調べてみるね。大丈夫、心当たりのある薬がいくつかあるんだ。それを試してみる。…………それよりエコちゃん、ちょっと休みな。昨日もほとんど寝てないでしょう」

「うん……。でもわたしが寝てる間に、タークが……、タークが苦しんでさ、ひょっとしてっ……、死、死んじゃうんじゃないかってぇ…………おもっ、うっ、うぐっ、えぐぅっ」

 言い終わらないうちに、エコは泣き出した。


 タークの死。いままで必死に考えまいとしてきただけに、一度破れた思考を抑えるのはもう不可能だった。懸命に声を抑えて涙をしたたらせた。タークはこんな時、いつも静かにエコを慰めていてくれていた。その縋り付くよすがを失ったエコに、溢れる涙を止める術は、もうなにも無い。

「エコちゃん、大丈夫だよぉ~……。タークさんは強い人だから。そんな、し、し、死ぬなんてこと……」

 一旦死を口にしてしまうと、ミモザも泣きそうになる。この5日間、出来ることはやってきたつもりだったが、何をやっても効果は無く症状は悪化するばかりだ。食事も摂れないため、この先体力が持つかどうか……。ミモザは泣いてもしょうがないと思い、また文献に目を落とす。


「エコちゃん、お昼出来てるから食べないかい? 根詰めちゃ持たないよ、エコちゃんは元気で居なきゃ、タークさんだって安心できないだろ?」

 宿の主人が涙を流すエコの肩に手を置き、声を掛ける。エコは頷いたが、座ったまま動こうとしない。

「私達にできるのは、ゆっくり看病することだよ。タークさんは若い。人の生命力は強いんだ。なに、病気なんて時間をかければきっと治っちまうよ」


 それは主人の人生訓らしかったが、今のエコにはいささか無責任に聞えた。タークの病は、およそ尋常のものではない。このまま手をこまねいていれば、どうなるか分からない。いや、間違いなく死ぬのだ。とにかく、原因を知らなければ……。この問題を解決するには、ここに居る者だけでは知恵が足りない。どうすればいい? ――こんな時、どうすればいいのか……!


 エコは思い立ち、椅子から腰を上げた。


「わたし……聞いて来る」

「エコちゃん?」

「聞いて来るね」

 なんとも要領を得ない。エコは主人を見もせずにそれだけ言うと、玄関へ向かって力強く歩き出した。エコが泣きながらあまりにも確然たる態度で歩いていくので、宿の主人は気圧されてしまい、とても話しかけられなかった。そんな主人の代わりに、ミモザが聞く。

「え、エコちゃん、どこへ行くの……?」

「みんなに聞いてくる……。もうそれしか考え付かないの」

 エコは玄関のドアを開けた。ミモザと主人は、背中を見送ることしか出来なかった。







――タークの意識は、激流の中にあった。タークは宙に浮いている。辺り中真っ赤な何かが満ち、それらは轟々たる音を立てながら渦を巻いてどこか彼方へ流れ去っている。タークは不思議だった。これだけの流れの中にあって流されないのが不思議だった。

 流れているのは水でもなければ血でもなく、およそタークの知っている類のものではない。流れさる果ては完全な暗闇であり、いくら目を凝らしてもタークに見えるものではない。ただただ一切が流れていく。流れ行く先が虚無だと言う事が、なぜかタークには理解された。


 ならば今自分を繋ぎとめているものは何であろうかと、タークは考えた。責任ではない。故郷ではない。家族ではない。タークは家との縁を切っていた。故郷の兄弟は可愛かったが、両親はクズだ。では、なんなのか……。タークは思い出せなかった。

 耳を塞ぐ轟音の中で、タークはエコの声を聞いた。エコが呼んでいる……。タークは声に引っ張られるようにして浮上した。




 夢から覚めて目を開いたタークは、腹の上に心地よい重みを感じた。痒みと痛みで冷え切ったタークの皮膚感覚の中で、唯一そこだけが暖かい。大きな窓から炎のように赤々と夕暮れの日が差しこみ、タークの脇でタークを抱き込むように眠っているエコを赤く染めている。

 タークは昼夜の感覚を失って久しい。どれくらい寝ていたのかも判然とせず、いつ寝入ったのかも分からない。

 顔を横に向けてエコの寝顔から深い疲労の色を見て取ったタークは、やはりここ数日の考えを実行に移すべきだと思った。このまま弱っていくと、それすら実行出来なくなる……。タークは自殺しようと思っていた。

 

 症状の進んだタークの身体には無数の亀裂が走り、赤い肉がむき出しになるようになっていた。


 そんな自分の腕を見て、タークは焼いた腸詰を連想した。火で炙ると皮が弾けて、肉汁がしたたる豚の腸詰……。そんなものを想像しても、タークはそれを食べたいとも思わない。常に吐き気がして、空腹感も感じない。

 萎えて弱りきった足には、もう力が入らなくなっている。タークは重たい頭をもう一度動かして、自分の荷物のある場所を確認する。あとはエコを起こさないように、布団を抜け出して刃物を探し、それを自分の首に突き立てれば、エコはクイスたちの元に帰るはずだ。……タークは、クイスにならエコを任せられると思った。


 エコの暖かい腕から抜けるように体をずらし布団の脇から滑り出たタークは、体を引きずって荷物を探った。使い慣れた小刀の固い感触に触れると、鞘から抜いて引き出した。白刃が夕日を照り返して赤くきらめく。――これでエコとはお別れだ。位置を確かめるため、首筋に刃を一度当てる。




「ターク、だめだよ」

 タークは度肝を抜かれた。寝ていたはずのエコの声だ。身を捻って振り返ると、布団の上に半身を起こしたエコのオレンジ色の瞳が、そっとこちらを見ていた。

「だめだよ。ちょっと話そう」

 そう言ったエコの声は、恐ろしいほど落ち着いていた。タークは震えた。エコに対して恐怖を感じたのは初めてだった。それに、エコは怒っているように見える。――何もかも見透かされていたのだ。タークの頭は、母親に悪戯がバレた時のように真っ白になっていた。

「そこに座りなさい。……」

 逆らえない響きを持ったエコの言葉に、タークは大人しく従った。手を開いて小刀をその場に落とすと、力のないはずの足を無意識の内に組み、その場に座っていた。エコが足を畳んで真正面に座る。


「なんで死のうとするの?」

 タークは、必死に言葉を探した。だが、言い訳にならない上手い言葉が見つからなかった。タークは沈黙する他にしようがない。


「わたしを頼ってよ。わたしはタークに生きて欲しいと思うから、なんでもする覚悟でいるよ。でもタークが諦めちゃったら出来ないの。――辛いだろうけど、手伝ってくれないかな」


「……なんで分かった?」

 様々な思いが駆け巡るタークの口からやっと出たのは、聞く意味のない言葉だった。エコの真っ直ぐな言葉が痛くて、タークは思わず矛先を逸らしたのだ。


「分かるよ。タークの目の中の光が消えていたから」


 ヨズやチノの瞳の中に、かつてタークが見た光。あの輝きが、数日前からタークの目には宿らなくなったのだ。それは、タークが自殺を考え始めた時だった。


「そうか……。なら分かってくれよ。俺はもう駄目だ。そうだろ――。これは、【ゲイス・ウェア】の毒だ」

 エコはタークを見つめたまま、押し黙った。


 タークが自分の体にある毒を【ゲイス・ウェア】だと断じたのは、ミシエータの顛末を事細かに見聞きしていたからだった。自分の身に起こった症状――ただれて裂ける皮膚、あふれ出す体液、猛烈な吐き気――は、あの時のミシエータの惨状そのものだ。


 タークが町を出た直接の理由は、ミシエータの苦しみもがく姿を見たとき抱いた、強烈な罪悪感の為だった。タークは自らの手によってその惨劇が繰り広げられているという事実に耐えかねて、逃げるように故郷を出たのだ。――――これはその報いなのだと、タークは考えていた。


 末期の言葉のつもりで、タークは呼吸を整え、エコの目を真っ直ぐ見据えて話した。


「エコ、お前は生きろよ。――俺はエコが大切だったから、一緒に旅をして色んなことを教えてやろうと思っていたけれど……、おこがましかったんだよ。俺はお前に教えてもらってばかりいたんだ……。しかしこんなざまじゃ、その恩返しも出来ない。だから、せめて俺はエコを自由にしてやりたい……そのために死ぬ」



 タークがはっきり言うと、エコは目を剥いて立ち上がり、凄まじい形相でタークを睨みつけた。





「何言ってる!! そんなに体中から汁を出してるくせに、よく死ぬなんて言えるな!! まだ生きているうちに、死ぬことなんか考えるんじゃない!!!」






 エコの咆哮。宿中を震え上がらせるようなそのすさまじい声には、怒りや悲しみを超越した感情が込められていた。タークに対するエコの全身全霊の想いが、その声音に込められているようだった。タークは驚きのあまり声も出ない。エコは双眸から涙を零しながら、乱れた呼吸をすこしずつ整えた。

 再び元のように座り直すと、さっきとは真逆の慈愛に満ちた声で言う。





「ターク、――わざわざ生きる意味を探そうとしないで。生きる理由なんかなくっても、タークは生きてていいんだよ。生きることに意味なんかないし、果たさなきゃいけない義務も責任もない。なんの価値もないからこそ生きるの。命が残っている限りは」


「…………俺は生きていていいのか……? 2ヶ月ほどで死ぬと決まっていて、エコに負担を強いると分かっていてもなお……」

 タークは自分に繰り返し問うてきた疑問を、そのまま口にした。エコが答える。


「いいんだよ、ターク。きっと治るよ……。わたし、タークともっと一緒に居たいもの。――【ゲイス・ウェア】なんかに、タークの命はあげないよ」


「うん。……俺に出来ることはあるか……」

「さっきも言ったけど、タークを治すためにならわたしはなんだってするよ。……タークも治る覚悟を決めて」

「わかった……。言う通りなんの価値もない命だが、エコに任せる。預かってくれるか」

「ありがとう、ターク……ありがとうね」




 それからエコはタークのやせ細った体を絞った布巾で隅々まで拭き、萎えた足を動かして血行を良くすると、布団とシーツを取り替えてタークを寝かせた。タークの症状は依然として厳しいものだったが、目には生気が戻っていた。エコはその後タークが眠りに就くまで、ずっと手を握っていた。



挿絵(By みてみん)


 エコが階段を下りると、階下にはエコの叫びを聞いた宿の主人と宿泊客が集まっていた。エコは今の出来事を包み隠さず話した。


「タークは生きる決意を固めました。わたしは、タークを生かす方法を必ず見つけます」


 エコが力強く言い切ると、その場にいた全員も協力を惜しまないと言ってくれた。


「エコちゃん、今【ハロン湖】にいる魔導士は六人だそうだよ」ミモザが言う。

「わかった。明日話を聞きに行ってくるね。……ミモザ、ついてきてくれない?」

「うん、もちろんいいよー。二人の方がいいよ」


 エコはここ数日間、町中の全ての人にタークの病のことを尋ね回っていた。【ハロン湖】にある、あらゆる店の主、宿の主衆あるじしゅう、行きかう婦人と旅人達、屋台の店主、またその客、繁華街の闇商人、娼婦連、観光客、役所の職員、船職人、釣り士……。

 勿論親身になってエコの話しを聞いてくれる者だけではなく、一言も口を利いてくれない者、話かけるとあからさまに嫌な顔をする者、――突然襲い掛かってくる者まで居たが、エコは怖れず、出来るだけ多くの人に話を聞き続けた。誰がタークの病を治す方法を知っているのか分からないのだ。



――そして、いまやこの町でエコとタークのことを知らない人はいなかった。町中の人と直接話して、知恵を借り、助力を仰ぐ……。単純にして明快。誰もが考えつき、しかし誰にも行うことの出来ない偉業を、エコは着実に成しつつあった。


『魔導士に尋ねたらどうか』というのは、とある屋台の店主の提案だった。エコが役所の長の元へ行って魔導士の所在を尋ねると、『魔導士を探すなら宿屋に聞いてはみては』という意見を貰った。

 宿の主衆あるじしゅうにはエコの泊まっている宿の主人も入っているので、寄り合いで呼びかけてもらった。集まった者は皆、主人からエコの事を聞いていたため極めて協力的で、あっという間に【ハロン湖】の宿場町に泊まっている五人の魔導士達の名前と泊まっている宿が名簿になってエコに届いた。



 エコはこれからこの五人に会って事情を話し、タークの病を治す方法を直接聞くつもりだ。ミモザもついて行くとはいえ、奇人変人ぞろいの魔導士たちとの接見である。エコは緊張していた。だが、タークを救うための情報に最も近いのは紛れもなく彼ら魔導士だ。……エコは改めて、五人の魔導士の名簿を見た。自然の流れに身を任せた方がいいと思い、上から順に会いに行くことにしていた。




ナラシンハ・カートガヤー

トンナム・カロヘッヤ

アグレッド・ドミ・レシュフ

ネママ・ネメルリム

ゼイゼリリ・コッツェ



 やるとなったら躊躇はしない。エコはいつも、そう心に決めていた。――エコの人生は短い。後悔している時間などないのだ。

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