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夢流れ  作者: 大和 政
第一章 猿夜叉伝
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天下争乱

 浅井長政を題材に小説を書こうと思いついたのはもう15年近く前のことになります。

当時私が知っていた長政とは、織田信長の妹婿で織田信長に逆らった戦国大名。

これぐらいの知識でした。

しかし、小説を書くために資料を調べれば調べるほど長政という人物に興味が沸いてきました。

素人の私が資料を集め、小説の筋書きを考えている内に時間はアッという間に過ぎてしましました。

けれどその間に歴史ブームがあり、長政の娘、お江が大河ドラマの主人公になり、とても意欲が掻き立てられました。

遅筆で話しもなかなか進みませんが、皆様に楽しんで読んでいただけたらなぁと思っています。

最後までのお付き合いよろしくお願いします。

 誰が何の為に戦いを始めたのか、

それを知る者はもう誰もいなくなってしまった。


百年も昔に始まった足利将軍家の跡継ぎ争いは、

やがて天下を二分する戦いとなり、

京の都の烏丸今出川、室町御所に陣を敷いた十六万人の東軍と、

同じく、堀川今出川、西陣に陣を敷いた十一万人の西軍は、

その都を戦場にして十一年もの間、戦いを続けた。


後に応仁の乱と呼ばれるその戦いの炎は、

数多の貴族の屋敷を焼き、由緒ある神社仏閣を焼き、

都中の人々の家屋を、生活を、生命を焼き尽くした。

そして、天下の中心の一切を灰にした戦いの炎は、

瞬く間に天下の隅々にまで燃え拡がった。


日本各地では、

幕府から派遣された守護大名たちが、

灰となった都や幕府と共にその権威を失い、

国人衆と呼ばれる地元の実力者が自らの武力でその地を支配した。

今や、日本全国は血で血を洗う下剋上の炎に包まれていた。


《虚実考察》


虚実考察は、夢流れの舞台となった1551年の当時の歴史の解説や創作部分についての説明をするコーナーです。

今回は、少し作品とは関連性は少ないですが、作中の時代背景をイメージしやすくするために、当時(1551年)の有名人を見比べてみましょう。


 毛利元就 54歳

4年前に吉川家、前年に小早川家の跡継問題に介入し、それぞれ自分の子を当主にする事に成功。毛利両川体制を確立。

中国地方の大大名・大内義隆が陶隆房の謀反によって討たれると、隆房は領内の支配を安定させるために、毛利元就と協力体制を築く。

しかし、その後戦後処理のもつれから、隆房と元就は決別。厳島の戦いへと向かう。


 武田信玄 30歳

家臣・真田幸隆の策略で砥石城が落城。甲斐・信濃支配の基礎を築いた。

この2年後から、11年間、5度にわたる川中島の戦いが繰り広げられる。


 上杉謙信 21歳

動乱の越後の国で着々と勢力を伸ばしていた中、越後・守護上杉定実が後継者を遺さずに死去したため、将軍・足利義輝の公認を受けて越後国主となる。

以来、各地の大名から助力を求められるようになり、関東侵攻、川中島の戦いと連戦を続ける。


 織田信長 17歳

2年前に農姫と結婚。

父・信秀が亡くなり織田家の家督を継ぐも、その後、弟が謀反を起こす。

また、美濃では、義父の斎藤道三が子の義竜に討たれる。


 足利義輝 15歳

六角家の後援を受けて上洛。

上杉謙信と謁見する。


 豊臣秀吉 14歳

商売をしながら諸国を放浪していた。


 徳川家康 8歳

尾張国で人質として生活。

この年に今度は今川家に人質に送られる。


 浅井長政 6歳

南近江国で人質として生活。


 伊達政宗 

まだ生まれていない。


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