サンバ、サンバ、産婆のサンバ
まず初めに、松平健さんの奥方のご冥福をお祈り申し上げます。……全く面識ないんですが……
ま、大の大人がみるもんじゃないんですが、夕方に暇が出来まして、ワイドショー見るくらい暇だったんですよ。金のないワーキングプアなめんじゃねぇって話です。←別に舐めてねぇか?
妻の死に目に会えず、公演して、悲しいそぶりもみせず………男で……プロですね………
って、……………
多分、私、仕事運がないんですかね??
私がしてきた仕事の全て、いや、認識が間違えてなかったら、まともな大人が仕事してたら、それがどんなものだろうと、大概は家族の死に目には合えません。
私はかつて、心は小説家でも食い扶持はフリーターでして……、ずっと故郷を離れてたということもありますが、祖母の死に目は見れませんでした。警備員暮らしとなった今からも、年老いた両親の死に目には合えないでしょう。嫁のお父さんが亡くなったときは古本屋の番頭してたんですが、連日見舞いにいくだけで、看取ることはできませんでした。それどころか、葬儀を終えて店に戻ったら、五年間奉公してたのに、二日休んだだけでクビを宣告されました。………今の世の中そんなもんです。
で、話はバカなワイドショーに戻るんですが、それで健さんが悲しい芝居したりするシーン流して演出してたんですが………………
文化の低質化を感じましたね。
泣くから悲しい。笑うから幸せ。陰気だから不幸。陽気だから幸せ。……見せるからエロい。
そんな、安直な構図で心の琴線に触れるガキんちょばかりの国に成り下がったのかよ………
そりゃ、私の小説なんて売れないし、水○ヒロの方が評価もされます。石井隆のヌードの夜より、ハリーポッターの方が観客動員できるってもんですよ……
涙を見せずに「マツケン・サンバ」
大人が泣けるポイントはここでしょ!!
それなのに、知能指数低そうなレポーターが辛気臭い顔して、「奥様について一言お願いします?」って、ナニを求めてんだよ!!
それをうけて、高校生並の表情しかできないコメンテーターが、辛気臭い顔で、悲しい芝居する健さんの映像見ながら、「さすがプロですね」って、おまえら仕事なめてんのか!!
この不況の中、身内の問題で仕事休んでたら、即クビです。
それが不毛な末端バイトなら尚更ですし……。
プロじゃなくても、食い扶持のためにも、人間は喜怒哀楽を押し殺さないと、自分自身生きられません。
実は私、一度今の嫁と離婚してるんですが、腹立って離婚した翌日も嫁は末端バイト行ってたし、私も仕事行ってました。
何にせよ。感性が低質化してます。
悲しみにくれる背中を見てキュンとなる感性を否定はしませんが、そんなもの当然でしょ。
涙を堪えてマツケンサンバ………………健さん抱いて!!←この感性を刺激してこそ文化でしょうが!!!
日本の夜明けは遠そうです。
やることがなかったとしても、ワイドショーやハリウッド映画なんて見るもんじゃないですね。以後、教訓にします。