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つれづれな詩たち

石を蹴る

作者: 風蘭

笑みを浮かべた表面と

泣きたくなるような内面と

二律背反

生きることは嘘だらけで

ふと 今を放り投げたくなる



責任感を漬物石みたいに

背負って 背負わされて

当たり前のように平然と

無理矢理にでも平然と

正につまらない大人のように



息を潜めるのはやめた

周りを気にするのはやめた

路傍の石を蹴り飛ばして

つまらない自分を蹴り飛ばして

しゃらくせえと席を蹴る



笑みを浮かべたままの外面と

泣き出しそうな内面と

二律背反

矛盾は矛盾のままに

不甲斐なさを蹴り飛ばす



背筋を伸ばして

歩幅を広げて

顔を上げて闊歩する 今

雨に降り込められても

道端に色とりどりの傘の花



強がりだっていいじゃない

生きるために嘘をつく

生かすための嘘をつく

自分自身を生きるために

蹴り飛ばせ 今

弱気も諦めも

自分で背負い込んだ重石を

力一杯蹴り飛ばせ

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