【閑話】7/9付 皇都通信 ダレッシオ侯爵及びロカテッリ侯爵逮捕!
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【皇都震撼!ダレッシオ侯爵及びロカテッリ侯爵逮捕!】
この皇都に衝撃的な事件が起こった。
皇軍は昨晩に、ダレッシオ侯爵及びロカテッリ侯爵を、皇族暗殺未遂容疑で逮捕したと発表した。
どの皇族への暗殺容疑かは皇軍は明言していないが、一昨日はリータ殿下が皇宮を出られた日とあって、華族界隈ではリータ殿下が被害者だとする声が主流だ。
ダレッシオ侯爵は民部大臣を務める大華族の1人で、ロカテッリ侯爵も国土大臣を務める大華族だ。
両者とも皇王派の枢軸であり、この度の逮捕により、皇王派に属する華族に衝撃が走っている。
此度の一件について、パッツィ公爵は「皇都の皆様には、御心労をおかけして大変申し訳なく思う。ダレッシオ侯爵とロカテッリ侯爵の行き過ぎた忠誠心が起こした悲劇だと思う」との談話を発表した。
今回の両大臣の逮捕により、皇王派の勢力が減退することは明白で、後任の大臣を選挙する臨時華族会で、皇王派の発言力が低下することは避けられない。
とある華族の方にお話しを聞いたところ「伝統的な華族勢力が強い民部省は、これまで通り皇王派が抑えるだろうが、大街道の整備を提言したリータ殿下を心酔するものも多い国土省は皇妹派に流れる可能性が高い。しかし国土大臣を務めることのできる華族が皇妹派にはいないため、人選が難航するだろう」との見解を示された。
今回の一件で皇妹派の主な華族達は、皇王派はもちろんのこと、リータ殿下の警備体制の整備を怠った宮内省に猛批判を浴びせている。
中でもアンブロジーニ侯爵兼商業大臣は「ベラルディ公爵はそろそろオツムの後退が始まったようだ。すぐにでもご隠居なされた方がよろしい」と名指しで痛烈な批判をしている。
確かに夜遅くに皇宮を出られたリータ殿下の護衛はなく、また皇区への軍の立ち入りも禁止されていたと皇軍は発表しており、不可解な状況であったことが伺える。
今後裁判で真実が詳らかになることを期待したい。
【サザンガルドの武闘大会の開催迫る】
軍都サザンガルドの領主シルベリオ・フォン・サザンガルド侯爵は、今年開催される武闘大会の概要を公表した。
今年は例年開催される16歳以下の『弟子の部』と年齢制限がない『達人の部』に加え、女性限定の『女傑の部』を新たに新設することを発表した。
サザンガルド侯爵曰く「近年の女性武術師の台頭が著しく、女性の参加希望者も多いため、単独の部として設立することを決めた」とのこと。
サザンガルドの女傑と言えば、前回大会の弟子の部で優勝したベアトリーチェ・ブラン・サザンガルド嬢(現ベアトリーチェ・ドラゴスピア)が有名だが、今回は女傑の部で出場するのだろうか?
また達人の部では、ベアトリーチェ嬢の夫である皇国海軍のシリュウ・ドラゴスピア准将が出場予定で、優勝候補の大本命となっている。
ドラゴスピア夫妻が地元のサザンガルドの武闘大会をどう盛り上げてくれるのか?
当日の盛り上がりをぜひ現地で見ていただきたい。
また今回の大会から帝国軍より、友好使節団が来訪する予定で、新十傑のマクシーネ・ビスマルク女史とバルナバス・シュバインシュタイガー氏が来訪予定となっている。
両者も武闘大会に出場予定であり、その実力を見られる貴重な機会となるだろう。
【アウレリオ・セレノガード子爵 婚約を発表】
先日ベラルディ公爵家から独立した、アウレリオ・セレノガード子爵が早速婚約を発表した。
お相手はヒルデガルドという女性で、帝国での遠征中に出会った帝国人の方だ。
異国でのロマンスを結実させたお二人に皇都の若き令嬢からは羨ましく思う声が上がる一方で、伝統華族からは帝国人を妻に迎えることを批判する声も上がっている。
このことに対してセレノガード子爵は「誰と結婚するかは私が決めること。女神様でも私の決断は変えられない」と漢らしいコメントを残した。
さらにセレノガード子爵はリータ殿下が新設した太陽騎士団の初代団長に就任し、リータ殿下を一番近い場所で守る役職に就任した。
皇王派の枢軸ともいえるベラルディ家から皇妹派の新たな側近が誕生したことに皇都華族からは驚きの声が上がっているがセレノガード子爵の今後の活躍に期待したい。




