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:ずっと私たちのこと騙してたんだね!
:嘘だよね? 嘘だって言ってリンくん!
:¥10,000
ゴム代置いときますね
:リンくんファン辞めます
:¥50,000
弟よ、避妊はしっかりするんだぞ
なぜ……こんなことになってしまったのだろうか。
荒れに荒れているコメント欄。
僕への失望と絶望の罵詈雑言。そして他人事になった途端の嘲笑で溢れかえっている。
色んな人に助けられながらも、ゲーム配信者としての地位を確立してから早二年。悪いことなんてひとつせず、他人への暴言も吐かないよう意識し、炎上に発展するようなことは注意を払ってきた。
『人気Vチューバー、人気ゲーム配信者とのお家デートを誤配信』
こんな見出しと共に始まった炎上騒動。
その火消し配信で燃料が投下され、これ以上なく燃え盛ってしまった。
僕は一体、どこで間違ってしまったのか。
走馬灯が原因を探るように、過去の記憶を駆け巡っている。
素直に三人揃って釈明配信をしてしまったことか。
昼間の誤配信に気づかなかったことか。
それとももっと前の始まり、
『お姉ちゃんね――と思うの』
あの世迷い言を止めきれなかったことか。
ガチ恋営業なんてしてきた覚えはないのに、
:リンくんは童貞だって信じてたのに!
本当にどうしてこうなったと頭を抱えてしまった。