あやつがおかしくなった訳~二部プロローグ?~
少し短いです。すみません。
神視点
主人公はなにやっているんだ?
あやつは前の世界でこの世界を元にしたゲームもプレイしていた。
ソロプレイで一番進んでいたが、無理をしていたせいで死んでしまった。
そんな世界に転生することを聞いたあやつは、果たせなかったソロでのクリアを目指すために、ソロプレイに関わる才能をできるだけ上げていた。
高い才能を得るために、ソロで戦う以外の才能や能力を最低にした。
身体能力(筋力や動体視力、回避能力など)を極限まで上げ、剣刀術の才能に足止めに有利な下級雷属性。それにボス戦に有利な━属性。
移動中に便利な気配察知や、隠密能力の才能を求めていた。
引き換えにした能力や才能は、例えば家事や交渉などの戦闘に関わらない才能や能力はもちろん、剣刀術以外の武器術の才能、指揮や中級魔法等の団体でしか使えない才能まで捨てた。
更に人格に関わる記憶でさえ捨てていた。ゲーマーの意地かなんかは知らんが悪手だったのかもな。
いやそののせいだな。
不利になるのに小さい頃から筋力や魔力を高めてチビだし、成人してからでも十分強くなる剣術を鍛えたり、なにがしたいのかわからない。
最初、私が記憶を消していないミスをしたと少し焦った。そしてRTAでも始めるのかと思った。
それに長い間、自分のことを魔術師だと思っていた。そして伝説級の魔法を目指していた。
中級魔術の才能がないくせに…
ソロでのクリアを目指していたはずなのに、なぜかパーティーを組んでいるし、そして普通に騙されるし。
兇聖に勝つほど強いのにオーク、ましてやゴブリンなんかにもビビってるし。
ヴォルと戦ったときは死んだなと思ったが、私の予測をくつがえされた時は驚いた。
そしてヴォルと訓練を始めた時は、やはりソロ攻略を目指すのかと思っていたのに全然戦わないし…
そして戦ったと思ったら、またパーティーを組んでダンジョンに挑戦している。
パーティーメンバーがいることで、邪魔とまではいかないが他の者を気にかけるので、奴の能力が十分に発揮できていない。才能がない指揮も頑張ってはいた。
そしてかばって死にそうになっている。
それなのに、更にまたパーティーメンバーを増やそうとしていた。これ以上増えるのは厳しいと思うが…
ソロでのこだわりを捨てたのか?と思えば、あれが憑いている魔神刀を使い、あやつを滅し私でも当たれば危ない武器に仕上げた。
そして聖霊を宿したのでソロでの戦闘力も多少伸びたし、奴は中級魔法の才能はないのに、聖霊の一番便利な『無詠唱』まで発揮できる。
しかし、魔神刀が戦力ダウンしても気にしていないようだった。
しかも自分のせいで、愛したゲームの世界ではない世界になっている。
あやつは本当になにをしたいか分からない。
なんだかんだでソロの戦闘力は上がっているが、上がった結果パーティーメンバーがいると、ますます邪魔になることも増えるだろう。
いや…私にも想像できない力の使い方をするかもしれん。
本当になにをしたいのかが分からない。やはり記憶まで消したからだろうな。
まぁ奴が選んだことだ。それに予想の斜め上や下にいく奴の行動は面白い。
特に童貞のくせに童貞じゃないと思っているのも面白い。
それは仕方ないのは分かっているが、成人までそういう知識はいらないといったのは奴だ。
なんでも知っていると攻略の妨げになるかもと不安がっていた。
別に問題ないんじゃないかと、それにゲームの知識があった方が良いと言ったのだが、童貞舐めるなと言っていた…
よくわからん。
閑話休題
もうすぐで奴も満15歳の成人だ。
秘められていた記憶…成人向けのゲームや小説等の記憶を思い出す。
思い出せばこの世界に似ているゲームをプレイしたことも思い出し、ソロプレイでクリアしたかった願いも知ることだろう。
そして自分が好きだったゲームの世界を壊したことも知るだろう。いや、変わってしまっているからわからないかもしれないな…
それに自分はまだ童貞であることも。
全く、あのエルザにかわいそうなことをしてくれた。どんな気持ちで夜眠らず、朝を迎えたことか…
それを周りの者が遠回しに伝えようとしても無駄だし…もっと直接的に言わないとあやつは気づかないだろう。
まぁそれもあと少しだ。
成人になった時、そして記憶が戻った時に奴がどんな選択をするのか…ソロでいくのか、パーティーを組んだままなのか。
魔法を訓練するのか、しないで剣術だけにするのか…
それは私にも予測が難しい…いや分からないな。分からないがそれがまた楽しみでもある。
まぁ、童貞だと分かった時の奴の顔は見ものだろうということは確かだな。
そしてあのエルザにしっかりと謝るがよい。
お読みいただきありがとうございます。




