ドルクの新しい弟子
プロローグで主人公が勘違いしているところが分かります。
長いですが最後まで読んで頂けると幸いです。
俺の名はドルルーク。十年前に史上初の王国剣術大会を三連覇して殿堂入りになり、次の大会から俺の弟子達の誰かしか優勝してないから、世間では剣聖なんて呼ばれている。
固っ苦しい名で呼ばれているが、昔はただの冒険者だった。
八年前は大変だった。パーティーは解散するし、それを聞きつけた貴族達から指導のお願いが殺到するしでやってられるかってんだ。
剣で強くなるには才能と運が必要だ。努力だけでなんとか出来るって言う奴がいるなら、そいつに才能があったかホラ吹き野郎だけだ。
もちろん努力をしない天才に努力をした凡人が勝つことはあるだろう。だが同じ時間、同じ鍛練、同じ条件で勝負をして、どちらが勝つかなんて賭けにならないだろう?
剣で一旗揚げようって奴は大抵努力している。
なかには努力している自覚がない奴がいるかもしれないがそれも才能だ。
身体能力が高いのも才能だが、その自覚がない奴の方が強くなる奴が多い。
なんせ訓練とは思っていない。やるのが当たり前なのだ。
食事や睡眠と変わらない。
俺なんかは身体能力も高く、努力している自覚はなかったが世間では努力していたらしい。
やらないとなんか落ち着かないからしてただけなんだが…
1日の時間は皆同じだ。その条件のなかどれだけ剣に向き合えたかが大事だ。
その環境があるかないかは運次第だ。どれだけ才能があっても、剣に向き合う時間がない奴の剣の腕が上がる事はない。
俺の指導と俺以外の指導を比べれば、俺の指導の方が優秀だろう。結果も証明されているしな。
俺の指導を受けれるのも運だ。いくら俺でも指導を受けてない奴の剣術を上げるなんて無理だからな。
才能がない奴の指導をするのが大嫌いだ。時間の無駄だし害悪になる可能性もある。
才能がない奴は才能がある奴の足を引っ張る。それが貴族なら手に負えない。
それなのに貴族っていう奴はそれが分かってない奴が多い。
それに魔物や魔族が蔓延っている。
『凡才を秀才に』を三人育てるよりも、『天才を英雄に』を一人育てた方が良いに決まっている。
秀才を千人育てるなら考えるがそんなのは無理だ。俺の時間も有限だ。基礎的な鍛練内容は公開しているから、それを続ければ少しは強くなれる。
面倒臭かったが一家一月だけガキの指導をした。
なかには良い感じのガキが一人いた。貴族のお願いを聞いた後に、弟子にして五年間鍛えたがそれ以外は俺のお眼鏡に敵うやつはいなかった。
あなたに才能がないから別の道へって事をはっきりと言った。
別の道なら成功するかもしれないし、俺の時間を使う事が嫌だった。
諦めるガキが多かったが、短い時間でなにがわかるってガキもいた。
正直に言おう。分からない。
もしかしたら才能があったのかもしれないが、そんなのは育ててみないとわからない。
だが育ててみて才能がなかったら最悪だ。
なかには足を引っ張らない出来た貴族がいるかもしれないが、それも一月では分からないし、貴族はプライドが高いから害悪なる可能性の方が高い。
一人は1ヶ月で才能が見えたから育てただけだ。
それにいくら俺に才能がないって言われて諦めるくらいなら、そいつには本当に才能がないか運がなかっただけだ。
俺の言葉を信用せずに、俺の事を恨んででも是非とも俺を見返してほしい。
強い奴が増えるのは良いことだ。
そんな俺の噂が広がり指導のお願いが来なくなり、貴族の弟子の指導が一段落した頃に魔聖からのお願いがあった。
「息子が冒険者になりたいと言っています。才能がないのならハッキリと言ってほしいです。槍術や弓術は才能なかったみたいですけどね」
槍術に才能がないって事は剣も厳しいかもな…
だが…
「へぇ、冒険者ねぇ。そいつはおもしれぇ。魔聖の息子が冒険者か…久しぶりに良いニュースだ。お前はそれで良いのか?」
「あまり良くないですが、一流の冒険者になる事が息子の夢なんですよ。不安定な仕事だから嫌なんですが…私も忙しくて息子達に指導する暇はないですし…誰か代わってくれないかな…師匠とか兄弟子とか…」
「なに言ってんだ?あいつはやらないだろうし、あの人は…それにあいつじゃ周りも納得しないだろ」
お前の師匠はあの人だろう…
あの人なら、周りは納得しかしないが絶対やらないしな…
「そうですよね…すみません。少し愚痴りたくなっただけです」
「そうだ。頑張れ!お前と弓聖がいるから、この国がもってるからな」
「ドルクさんが騎士団長になれば、私達もかなり助かるんですが…」
うげぇ、絶対嫌だ。
「寝言は寝て言え。周りは納得するかも知れねぇが、俺が嫌だ。大人数で動くのは嫌いだし、才能のない奴を教えるのはもっと嫌いだ」
「ドルクさんは変わらないですね」
「だが、そうだな…お前が辞めて貴族魔術師の後釜がいるなら、辞めても良いんじゃないか…内部のことはよく知らんが…」
「そうですね。団員も強くなって来てますし、後五年くらい頑張ればいけるかも…」
こいつは自分が楽になるために嘘をつく奴じゃない。
「マジかっ!お前もやるな!後五年でお前の後釜が出来るかっ!この世界も少し希望が出てきたな。原石を探しに放浪しようと思っていたが、しょうがねぇやってやるよ。ただ条件は他と同じだからな」
「えぇそれでお願いします。ただ少し条件があります。汚い言葉は使わないでほしいです。一月の付き合いでしょうし、指導中は出来るだけ敬語を使って頂きたいです」
面倒くせぇな…
まぁ短い付き合いになるだろうし別にいいか。
「あぁ、そのくらいなら良いぜ!他にはないか?」
「それと、冒険者時代の事や剣聖という事は内緒でお願いします。条件はその二つです」
「そのくらいなら大丈夫だ。だが俺の事を知らないのか?」
「多分知らないです。噂くらいは聞いた事あると思いますが、まだ9才ですし」
「お前も鬼だな…9才で俺の指導は無理だろう?」
「いやドルクさんの基礎練してたみたいですよ。ドルクさんから条件はありますか?」
いやいや、俺の基礎練は9才のガキに出来るものじゃないだろう…
「マジか…それはいろんな意味でヤバくないか…出来ることヤバイし、体が成長しないのは不味いだろう」
「えぇ、魔法の訓練もしてたみたいで体は小さいですね。どちらも控えるように警告はしたので二年程は多分どちらもやってないと思います」
「なんじゃそのスーパーガキは…あぁ9才って事はあいつの子どもか…すげぇな」
「えぇそうですね。上の息子も驚かされますがあの子はそれ以上ですね。五年後なら魔法の訓練を本格的にできる年なので、今から楽しみではありますけどね」
それから今後の予定を話し合った後、しばらく雑談してから帰った。思い出話や息子達の話だ。
息子達と触れあう時間なんてないだろうに、息子達への親バカ具合が凄かった。
今のところやってほしいことがなかったので、貸し一つで手を打った。
いよいよ、今日はスカイとの初対面だ。
剣聖って事は出来るだけ内緒なので、普通の剣術道場が着ているような格好で来た。
軽く挨拶をしたら名前が長いのでスカイと呼ぶ事になった。それにしてもこいつ本当に9才か?俺の名前はドルクと言った。
弟子達に呼ばせている愛称だが、特別に呼ばせてやった。
この格好の俺に対して敬語を使ってたので「敬語は使わなくて良いですよ」というと、「教えてもらう立場なので敬語を使うのは当然です」って言いやがった。本当にこいつ9才か?
あまりに驚いたので「ご年齢はおいくつですか?」と聞いてしまった。もちろん「9才です」の返答だった。
そうだよな…ってこんな9才がいてたまるか!平民、貴族のガキを指導していたが、こんな9才なんていなかった。
9才はおろか13から下は俺の戦いを知らない世代なので敬語を使う奴なんていなかった。15才でも使う奴は少数だった。
まぁ良い…敬語なんて使えても意味はない。弟子達も最初はあまり使ってなかったしな。
「そうですね。今日はとりあえず基礎体力を見ます。良いですか?」
「はい。頑張ります。ただ筋肉トレーニングはやめてほしいです。成長を優先したいのですが、大丈夫ですか?」
えっと9才ですよね?とまた聞きたくなってしまった。
「はい。大丈夫です。筋肉トレーニングはもう少し大きくなってからがよろしいでしょう。とりあえず私が良いって言うまで走ってもらって良いですか?」
「はいっ!ありがとうございます。頑張ります。ペースが遅かったら言って下さい」
もうツッコまないからな。
走り始めた。9才にしてはなかなか速いペースだが大丈夫か?
この訓練はなかなかキツイ。終わりが見えないのは辛いからな。
まぁペースが落ちてきて一時間くらいで終わりにするか…ちょっと9才には厳しいかもな…まぁおいおい見ていけば良い。
こいつ本当に9才か!?あっくそっ!ツッコんでしまった。だが仕方ない。もう一時間くらい走っているがペースが落ちない。
「もう少し速く走ってもらって良いですか?」
「はいっ!分かりました」
このままじゃらちがあかないのでペースを上げさせた。
それからペースを少しずつ上げていき、30分くらいでペースが落ち、それから一時間くらい走らせて終わりにした。
終わった後ストレッチをさせたら、それで朝の訓練は終わりだった。ガキにしても体柔らか過ぎないか?と思い「体柔らかいですね」と聞いたら「前はもう少し柔らかったんですけどね」と話していた。
……
休憩して昼からは素振りだ。
好きに素振りをさせたら、さすがに素人丸出しで全然なってなかった。
まさか素振りもと思っていたので少し安心した。
それから見本を見せ、悪いところを治しながら上段からの振りだけをさせた。
それを休憩を入れながらやらせた。
途中で飽きると思ったが一振り一振り丁寧にやっていき、上段からの振りは見れるくらいになっていた。
こいつヤバくない…何人か弟子をとったが初めてかもしれない。「あぁ俺はこいつにいつの日か負けるかもな」と思ったのは…
少し嬉しいような、寂しいようなそんな感覚だ。
だが簡単に越えさせてたまるか。あと十年は讓らん。
稽古の次の日は必ず筋肉痛になる。そんな時に型を覚える稽古をつけても無駄だ。
※剣聖さんは筋トレしないという約束破っていますし、主人公も気づいていません。
だが、稽古をつけない時も剣に向き合う事はできる事をいうと、「感動しました。師匠って呼んでいいですか?」って、普通に言うから「良いですよ」って言ってしまった。
「ただ、少しでもサボったら弟子は剥奪です」
慌てて後付けした。
「分かりました。でも稽古をしないで向き合うってどうすれば良いですか?」
具体的な向き合い方を教えてあげた。
二回目の訓練日、体力はある程度分かったので、一時間でバテるようにペースを考えて走らせた後、上段からの振りをさせた。
覚えた振りをバテた状態でどれだけ振れるかを見た。何度か提言したがちゃんと振れていた。
二日間、どれだけ剣に向き合ったのかが分かる。弟子(仮)を見るとちゃんと向き合っていたみたいだ。
昼からは左上段からの振りを教えて稽古した。
こんな感じの訓練を初めて、半年で大体の型が出来るようになった。
1ヶ月の約束で敬語を了承したのにな…と思いながらも、スカイを訓練するのは楽しかったし、俺も勉強する事が多分にあった。
「師匠。今度から休みの日も素振りをしても良いですか?最近、筋肉痛もしなくなりましたし、なんか気持ち悪いんです」
「ははっ…すみません失礼しました。大丈夫ですよ」
型を覚えてしばらくたったある日そんな事を言われた。
一人の剣バカが誕生した事が嬉しく笑ってしまった。
その頃になると弟子(仮)の仮をとってもいいだろう。と考えていた。
型が出来るようになって二年がたった。
今日は試験だ。バテた状態で全部の型を見せてもらい俺の基準でできてるかを見る。
「逆手での上段からの振りと逆手での横凪ぎ、最後に短剣投擲が不合格でした。今日は不合格だった型を中心的にやりましょう。」
「はい。次こそは合格してみせます」
三日後の試験は合格だった。早い…この試験は俺の弟子でも大体五回くらいは落ちる。
もうこいつの事、人間とは思わないでおこう。
朝に合格はしたが、昼からも型の訓練をさせた。
今回の稽古が終わった。
「型の試験は合格でしたが、体に染み込むまでやって下さい」
「はいっ!」
「それでは、次回は私との模擬戦をしましょう」
「よしっ!師匠に勝てるように頑張ります」
一瞬なに言われたのかが分からなかったが、俺に勝つってか…何十年振りだ。剣の模擬戦でそんな事を言われたのは…
「おおっ、自信があるんですか?ただの型が出来ただけのヒヨッ子なのに…」
危ない危ない。言葉が乱れるところだった。
「正直分かりません。でもやるからには勝つつもりで戦わないと意味ないでしょう?負けても死ぬ訳じゃないなら貪欲に勝ちを目指します」
こういう時に弟子を育てて良かったと思う
「そうですね…あなたなら…いえ、なんでもありません。まぁ手加減しますので、精一杯足掻いて下さい」
「はいっ!頑張ります」
それからランニングからの型の確認、昼からは模擬戦の日々を過ごした。
最初は一割くらいの力で勝負をして、それでも10秒もかからず終わった。
少しずつ力を上げ、10秒以内には勝負がつくように模擬戦をしていた。
半年程たった今では七割くらいの力でやっている。
そんな日々のなか、剣術大会の日が近づいてきた。一丁出してみるか。
スカイや魔聖を誘導して、魔聖と剣聖の推薦でうまく出す事が出来た。
剣術大会の初戦は俺の弟子のダルガだった。俺の弟子って事は優勝候補だ。まだこいつは優勝してないが…
世界の広さを弟子に教える為にダルガに本気でやれと忠告した。
勝負は長時間続いた。
くくっ驚いてやがるな!どうだ世界は広いだろう。スカイ…。それにダルガと他の弟子達よ…
まぁスカイは俺以外にも負ければ世界の広さを知って頑張るだろう。出来れば一回戦くらいは勝たせてやりたかったが仕方ない。くじだからな。
どうだ。弟子達。こんな11…もうすぐ12のガキがいるんだぜぇ。ビビるだろう?少しタッパはないが才能の塊だ。しかも努力もしっかりしてる。油断してるとすぐに追いつかれるぜ!くくっ、ふはははっ。
まぁ予想通りスカイは負けていた。
試合後ダルガに油断しなくて良かったことと少しのアドバイスをした。ダルガは肩で息をしながら聞いていた。
ダルガの二回戦はまた兄弟対決だった。
というか…準々決勝まで俺の弟子が固まっている。誰か妙な小細工してるな…
ダルガはスカイとの試合の影響で負けていた。万全ならダルガに分があったただろうが…これも運だな。
スカイは負けてからずっと落ち込んで、才能がないのでしょうか?と聞いてきた。
お前に才能なかったら、この世界に才能のある奴なんていないわっ!それに天才だと教えていただろうが、俺の言葉を信用しろ!とツッコミたかったが、それを今言っても意味ないし、辞められたら困るのでとりあえず励ましてやった。
そもそも11才でこの大会に出て、良い試合をする事が異常なんだぞ。
一応俺なりに励ましてみたが、どうなるかはわからない。
やる気がない奴を教えてやるほど俺も暇じゃない。だがスカイの才能をみがかかないのも勿体ない。
と次の稽古の日まで悶々としていたが、次の稽古からもしっかり来ていた。
「冒険者には剣術が多少なりとも━」なんとか言っていたから、お前B級くらいの剣士の腕だからと言いたかったが、冒険者になれば分かるだろうと思い、やる気になってくれたなら別にいいかと思い肯定しておいた。
それから一年ほど訓練をして、A級といっても過言ではないくらいまで成長した。後一、二年…いや俺も強くなっているから三、四年もすれば一度くらいなら、運悪く俺が負けるのも現実的になってきた。
たまに俺の正体知っているんじゃないかと思う言動があるがはっきりしない。
もし知っているなら敬語なんか使わねぇのに分からねぇ。約束は守る主義だから確定までは使うしかねぇか…
それにしてもやはり剣は面白い。まだ俺にも伸びる要素があったのだ。
それに他の弟子達もスカイの影響で伸びるスピードが上がったようにみえる。
そんな未来に希望を持っていた時に魔聖が死んだ。
死んだ理由もわかる。あのままいけばこの領まで来ていただろうから捨て身で勝負に出たのだろう…
仕方ない…災害級のモンスターパレードならば…だがそれは弓聖がいなかったからだ。
俺も行こうとしたが魔聖に止められた。
万一の時はよろしくだとさ…確かにパレードなら殲滅力が大事になるから、俺が行ったところでだ。
それよりもスカイを守ってもらった方が安心して討伐にいけるだろう。
それでも俺が行けば少しは変わったかもしれないが…
だが弓聖がいれば高い割合で死ぬ事はなかった。弓聖がいれば俺がいくのも反対しなかったもしれない。
だから全部、あの王のせいだ。
王は賢王なんて言われてるが俺に言わせればクソだ。
確かに内政はうまくやっているだろう。だがモンスターパレードがあった時に弓聖を王都に留まらせてなんになる?
しかも最初は魔聖が行くのも反対だったって聞く。
戦いを分かっていない王など、日に日に魔物の勢力が拡大している時にトップがこれでは話にならない。
徒党を組むのが嫌だからってのもあるが、トップがこれだから騎士団長になりたくないんだ。
悲しんでいるであろうスカイの元へ行くとどこにもいなかった。
少し寂しかったが、まぁ、あいつなら大丈夫だろう。
だが、なんであいつあの剣を持っていったんだ?悪い物ではないが、剣士はあの剣を選ばないだろう…
あっ!ヤバい…剣の目利きは教えてなかった…
まぁあいつなら大丈夫か?…
鋭いんだか鈍いのかよくわからないからな。あいつには変な知識はあるくせに常識がない…というか変だ。
ちょっとだけ不安になってきた…
長文を読んで頂きありがとうございます。
ということで主人公はかなり強いです。
小学生で全国剣術大会に出るなんて異常です。
主人公と同じように親等のツテを使って記念参加の貴族の子弟なんかがいて、対戦相手は便宜をはかる事はあるのですが、弱い相手に長く試合する意味はないので、何度か打ち合って終わりにすることがほとんどです。
一回戦キャラが弱いなんて主人公の勘違いでしたし、剣聖に一度も勝てなかったのも当然です。
父親は忙しかっただけでした。魔法団のトップと自領のトップの掛け持ちなんて忙しいのが当たり前です。
かなりの親バカでしたが他人にバレるとそれはそれで厄介で、父親自身も隠していたので主人公が分からなくても仕方ないのかもしれません。
それでも愛情は伝わっていたのか、主人公は父親のことを嫌いではありませんし尊敬もしています。
明日までに世界を救ったかもしれない話を投稿出来ればいいな…と思います。