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【一部完】世界を救っているのに自分は気づかない話  作者: おむすびさん
二章【ダンジョンの町でハーレムパーティーと呼ばれて~本当に呼ばれてるだけ~】
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 これから二章です。

 街から出て次の街へ。と思ったが、ヴォルさんにお別れの挨拶をする事にした。


 もちろん向かっている途中で、剣聖様らしき凄い勢いで魔森を走破している気配を避けて向かった。

 剣聖様の帰りは行きよりも凄かった。


 他の気配…多分魔物だと思うが、剣聖様達を避けて移動しているようだ。

 だが剣聖様達は魔物に向かって、出来るだけ討伐しながら魔森を出ようとしているようにも見えた。


 現在バルザ街には冒険者がいないので、安全面からだと思うが魔森の魔物が絶滅させる勢いだった。



 そんな事があったためか、ヴォルさんの縄張りには予定より早く到着した。

 到着したがヴォルさんは留守みたいだ。


 一時間位待ったが帰って来なかったので、ヴォルさんの住み家の床に『バルザ街を出ていくのでしばらく会えません』と書いておいた。


 ヴォルさんはなんと文字が読めるのだ。


 それから新しい街に向けて出発した。

 副マスから教えてもらった街は、学園が有名な街、ダンジョンがある街、装備屋が盛んな街だ。


 学園が有名な街を副マスは一番推していた。俺は魔術師なので一度は勉強した方がいいらしい。

 それにやはり魔法の裏技があるみたいだ。


 15才から入学でき三年間勉強するので、入学は出来るが俺は俺を諦めていない。


 まだ身長が伸びるはずだ。


 勉強だけで訓練はやめることが出来るだろうが、学んだらすぐにでも実行したくなるのでやめた。


 酒と魔法は二十歳を過ぎてから。だ。


 別に二十歳過ぎても入学は出来るので問題ない。


 装備屋が盛んな街にはまだ行かない。

 シュリさんにヴォルさんの牙で武器を作ってもらってからだ。

 ザーザさんにも宣言したし…


 それにローブも良いものを貰ったので欲しい装備品はない。

 ということでダンジョンの街に行くことにした。


 ダンジョンが楽しみなのもあるのだが、今回の事でお金に余裕ができると思うが、魔法の勉強と装備品にはお金がかかる。


 良いものを手に入れるにはやはり準備が必要だ。

 運だけで手に入ることもあるだろうが、お金や情報があった方が手に入りやすい。


 ダンジョンは能力次第で大金が稼げる可能性があるので行ってみようと思った。



 ダンジョンの街、王領のビクター街に三週間くらいで到着した。

 道中は他の街に寄らずに野宿した。


 知り合いは少ないが、なんとなく他の街に行くと会いそうだったからだ。

 知り合いは少ないが、友好な知り合いはもっと少ないのでそうした。


 野宿の技術はC級パーティーやヴォルさんに教えてもらったし、副マスからゴブリン捜索時のアイテム(テントやランプ等)や食料もそのままもらったので、魔森で野宿するよりはかなり楽だった。

 それに加えローブの温度調節機能等があり、街の宿屋や村で泊まるよりは苦労はしたが、心配する事は少なかった。


 まぁ熟睡出来なかった事くらいだ。

 それはどこかに泊まっても一緒だろう。


 道中に情報が早いバルザ街の住民らしき人達が、バルザ街に戻っていたので隠れたが、その他特に変わった事もなく到着した。


 それからはまず冒険者ギルドに行き、どんな依頼があるのかを確認した。

 採集依頼は少なかった。


 やはり討伐した後に手に入るドロップアイテムの依頼が多い。

 ついでに所持金を確認すると、成功した報酬…の2倍になっていた。

 きっと割れた魔石の報酬も入っていたのだろう。


 嬉しいがそれよりも口止めは失敗か…


 その後不動産屋に行った。

 この街はダンジョンで栄えているため、ピンからキリまで宿屋があるが、貸し切る事は難しいそうだ。


 そこで一人暮らしをするしかないのだが、俺は家事が一切出来ない。


 副マスに相談すると、奴隷館にそれを代行してくれるサービスがあるらしい。


 その際バルザ街の生活を教えると呆れられた。


 どんな家を借りるかにもよるが、どんな家でも賃貸で、街にいる時は代行してもらった方が、バルザの町で宿屋を貸しきるより半分以下のお金で済むそうだ。


 それは情弱だったので仕方ないとして、奴隷館は人を売買するところだが借りたりする事も出来るらしい。


 奴隷館は貸す事でお金が少しは手に入るし、もし気に入って買ってくれれば尚良いので始まったサービスらしい。


 もちろん手を出したり、死んでしまったりすると、すぐさまそれが分かる機能があり、買い取り額やその状況によってはそれ以上のものを支払わないといけないらしい。


 それが出来ないと、奴隷にされるか盗賊みたいなお尋ね者になる。


 奴隷館は国に必要なものらしく、国によって管理もされているので、逃げることは国家への挑戦として厳しく取り締まられる為ほぼ不可能らしい。


 という事で不動産屋に行って家を決めた。


 残念な事に幽霊物件はなかったので、普通の家を借りて備えつけベッドで寝たが、特になにごともなく熟睡する事が出来た。


 起きたのは昼過ぎだった。

 ルーティーンをした後、刀は置いたが念のため短剣を隠して持って家を出て、軽く外食したあと奴隷館へ向かった。


 家具等を運んだり、借りたばかりで埃っぽいので、掃除をするのに必要だったし、奴隷の事が気になったからだ。


 奴隷館に着くと思ったより綺麗なところで、兵士が扉の横に立っていて、国のシンボルが掲げている場所だった。


 街に到着した初日に場所だけは確認しておいたので、ここに武器を持って近くにいくのは難しい気がしたので刀は置いてきた。


 バルザ街のあの場所が奴隷館だったのか…なにか国や街の行政機関だと思っていた…

 奴隷館を初めて見た時に、少し自分の無知が恥ずかしかった。


 奴隷館に入る前に、兵士から武器の有無を確認された為、短剣を渡して中に入った。

 武器の携帯は禁止らしいって当たり前か…


 受付に奴隷を貸してほしい事と、所持金と購入も考えている事を匂わせて、奴隷に関して詳しい話を聞きたい事を言うと、奥に通らされた。


 嘘は言ってない。


 買うつもりは微塵もないが情報は必要だし、もしかしたら俺もなるかもしれない。


 冒険者の大半の期間を採集依頼しかしてないので、バルザ街以外で冒険者を続けられないかもしれないし、バルザ街にはほとぼりが冷めるまで戻れない。


 万が一、奴隷になった時に奴隷の権限を知っておくことは大事だ。


 所持金を聞いたからなのか奴隷館の責任者らしき人がやって来た。

 軽く自己紹介をして名前はルータさんというそうだ。

 ここの役員らしい。


 自己紹介の後、奴隷の事をいろんな質問をすると丁寧に教えてくれた


 奴隷は食えない人が人として生きる為の最後の砦らしく、買い取りや貸し出しの仕事で技術等を培ったりする事で、最底辺から脱したりして、それが出来なくても人が最低限生きる為に必要なものらしい。


 奴隷にも権限があって、自分の能力、時間をどこまで売るかも自分で決められる。


 例えば、奴隷自身がどれほど強くても、魔物や人とは戦わないと決めれば主人は戦わせる事は出来ないし、家事などの他の事でも同じだ。


 まぁ得意なことをした方がいろんなメリットがあるため、そんな人は稀みたいだが、得意な仕事をしない事も奴隷自身が決めることが出来るみたいだ。


 それに奴隷の物は奴隷の物なので主人が奪うことはできない。

 その為、主人より金持ちの奴隷なんかも世の中にはいるらしい。


 奴隷の権限を主人が無視して破ると国にバレるので、その場合は問答無用で犯罪奴隷になるか、一か八か逃げるか、死ぬしかなくなる。


 それは貴族だろうが王族だろうが関係ない。

 権力を使って、うやむやに出来るのかもしれないが弱味になるし、一昔前には、この制度を悪用して対立者を蹴落としたりした事もあったらしい。


 その為か王族や貴族、凄いお金持ちには奴隷は不人気らしい。

 確かに家にはいなかったと思う。


 借金が大きいことや権限が多いほど奴隷の期間は長いが、期間を過ぎるか、主人と国に相応の金額を払うと奴隷から解放されるし、親が奴隷でも子どもは関係ないので、割りと自由に生きていけるらしい。


 ルータさんの曽祖母も元奴隷だったらしいが、中堅商会の商会長の曽祖父と結婚した。

 その後奴隷してた頃の経験や知恵を使い中堅商会に貢献して、今では大商会といっても過言ではないくらいになってるらしい。


 いろんな権限があるので奴隷といっても、深刻にならずになる人もいるそうだ。


 そこで技術を磨いたり、ルータさんの曽祖母のように良い結婚相手を見つけたりするため等、いろんな理由があってなるものらしい。


 もちろん奴隷にも悪いことはある。


 主人にどんな攻撃も出来ない。

 直接的な攻撃だけじゃなく、間接的にも出来ない。

 主人の許しなく一定以上離れてもいけない。

 奴隷には守秘義務があり、業務中に得た利益は全て主人の物だ。

 権限以外の事はなんでもしなければならない。


 あと一度でも奴隷になった家族がいると、貴族やギルド等の国家を運営する仕事にはつけなくなるので、そういう仕事に就きたい人や子供をそうしたい人は奴隷の選択を選ばない。


 そんな人は少数なので一般的には関係ないみたいだし、どうやら人材不足は深刻でそれも廃止されるかもしれないらしい。


 ただ犯罪奴隷には罪に応じて、権限が少なくなるので、俺が思っていた様な酷い生活を送ることになるらしい。


 それから奴隷を見ますかと聞かれたが、買うつもりはないし俺が見たところであまり意味がないので断った。


 それを正直に言う訳にはいかないので、本来の目的のレンタルをする事を伝え、働きを見てから決めると言っておいた。


 そう言うことで働き者を貸してもらえるかもという打算も少しあった。


 手伝ってくれる奴隷と上手く付き合えるか不安だったが、上手く付き合えなかったら他の人を紹介してもらえばいいかと考え、受付でルータさんを待った。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

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