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【一部完】世界を救っているのに自分は気づかない話  作者: おむすびさん
一章【孤高の魔術師編~ただのボッチ~】
13/59

シュリのお客

 はぁーっ…失敗してヴォルさんの話を出してしまった…


 ネタバレが入った話だったのでもう少し詰めて出したかったのですが…

 消すか迷ったのですが出してしまったのなら仕方ないですよね。


 それで今回の話は本来昨日出したかった話です。


 私はシュリ。エルフでただの装備屋をしている。

 エルフだから見た目以上に年をとっていて、剣聖よりも年上だが結婚はおろか付き合った事もない。


 多くの人からアプローチを受けた事があるらしいが、だけど別にそんなのはどうでもいい。と本気で思っている。


 なぜなら私には可愛い子ども達がいる。

 作った装備は私にとって子供も同然だ。武器も防具、アクセサリーどれもこれも可愛い子供達だ。


 子供達を飾っておくだけの奴や、大事にしない奴には絶対に売りたくない。


 この子達を大事に使ってもらえそうな人に買ってもらいたい。


 だから可愛い子供達を売ることは、婿や嫁に出すような気持ちで出しているので、売る人を選んでいる。


 だからといって親しい人がいない訳ではない。

 王国四強とは悪い関係ではなかった。


 兇聖も…と驚く人もいるとは思うが、あいつはあいつで自分の正義があるし、子供達も正しく使ってくれるので私に思う事はなかった。


 兇聖以外の三人は元パーティーメンバーだった。

 更に弓聖は同じエルフでなんだかんだの腐れ縁だ。

 更に更に魔聖は私の弟子だった。


 王国四強とは良い関係だったと思う。


 そんな四強が短い期間で二人も死んだ。

 弟子の魔聖が死んでしまった事も、兇聖が死んでしまった事も悲しかったが、それよりも二人が死んでしまった事で起こる影響や出来事が心配だった。


 はぁー。長く生きていると嫌な考えになるな…

 悲しいだけの感想だけでいいはずのに…



 そんななか良い子達を作るのに必要な珍しい素材が、バルザ街で採集される事を知り、しかも依頼を出せば短期間で手に入るという。


 半信半疑だったが弟子のザーザを連れて引っ越した。


 それは事実で、ギルドに依頼を出して一週間。物によってはもっとかかることもあったが、物の価値から考えると早いうちに手元に届いていた。


 難しいと思われる素材も一度だけなら手に入れてくれた。


 私にとっては天国のような場所だった。

 ザーザは売り上げがどうのこうの言っていたが、私の子供が欲しければ遠くでも足を運ぶくらいしろ。と本気で思っている。


 私は逆に客を選別できるので良いと思ったくらいだ。


 元パーティーメンバーで、今では冒険者ギルドの副マスターをしているタリババがいたので、生活には困らないし、素材の購入は少なくない貯金もあるので問題ない。


 そんな天国なような生活を満喫していたが、終わるかもしれないことが起きた。

 ゴブリンの軍団が侵攻するかもしれないらしい。


 街のなかでは引っ越し騒動が起こっていたが、確定情報でもないのに、なんでそんなに慌てて逃げる必要があるのか…


 まぁそれは私が戦ったり、最悪でも逃げる自信があるからなのかもしれないが…


 そんな騒動中いろんな奴が来た。

 どれも売るに値しない奴ばかりだった。


 こんな時なら私の子供も売ってくれると思った奴。

 そんな奴は必ずといっていい程別の街で私の子供を売る。

 私が客を選んでいるから子供達は高くで売れるだろう。


 身を守る為に少しでも良い防具が欲しい奴。

 それを悪い事ではなくむしろ良い事なのだろうが、そんな奴は無事他の街に着いたら売るだろう。


 なかにはあと一年もすれば売るに値する奴になるかもしれない奴が来たが、まだ今は早いので断った。


 そんななかまた一人やって来た。

 そいつもザーザーを店主だと思っているみたいだった。


 まぁそれは仕方ないのかもしれないが、ムカつく事はムカつく。

 だがそんな事は気にしない。

 子供達が幸せに使ってもらえるなら売ってあげる。


 だがそいつは私のお眼鏡に敵わなかった。

 持っている装備品は、ギルド推奨店のただ高いだけの装備品達だった。

 ただこれだけで私の子供達を売るに値しない。


 ただ単に高いものが良いものだと勘違いしている奴に子供達を買う資格がない。


 それにザーザの話によると剣士らしい。

 それでこいつの評価は決定した。


 あの剣は魔術師専用の武器だ。

 どちらかというと鞘がメインで、鞘には魔法の威力が上げる効果があり刀の方は飾りだ。


 普通の魔術師は懐に入られてしまった時点で終わりなので、刀の方に良い物を使う必要がないし無駄だ。


 あれも私の子供だったが運悪く手に入れられてしまったのだろう。

 魔聖に渡したものだったが、死んでしまった奴に文句を言うのも無理だしな…


 だが帰りの歩きを見たらなかなかの風格があった。

 なんでこんな奴が装備の良し悪しが分からないのかが疑問だ。


 普通そこまでの域に達する前に、装備を使っていく経験だったり、又は剣を教えてもらっている奴に教えてもらったり、剣術の腕が上がるのと一緒に養っていくものだが…


 なかなかの強者だし、装備の手入れもやっているのは見えたので私の子供達を売るに値するが、装備品の価値が分かっていない奴に売りたくない…


 そんなちぐはぐな奴は印象的だった。



 そんな奴が来店して10日程経ち、街のなかがゴーストタウンといえるほど寂しくなった時にちぐはぐな奴がまたやって来た。


「こんばんは。ザーザさん。シュリさんいらっしゃいますか?」

「おおーっ懲りずにまた来たんですかい」

「えぇ。今日はお願いがありまして…」

「シュリさーんっ!…ちょっと呼んできますぜい」

「すみません。お願いします。でもなにかやられているなら待たせてもらいます」


 二人の話が聞こえていたが、なんか会うのが嫌だったし、子供を作成中だったので無視していた。


 だがザーザが呼びに来たし、ちょうど作成も一段落してしまったので仕方なく表に出た。


「こんばんは。シュリさん。僕はカイといいます。今日はこれで武器を作成して欲しくて来ました」


 カイはとても作成しがいのある、なにかの牙を取り出した。

 これを大元の素材にしたらどんな武器になるのか…


 想像だけでも嬉しくなる。そんな素材だった。


「分かりました。でも私の装備を使うに値するか見せてもらいます。そこで素振りをして下さい」


 とても作成したいが腕を見ないと作成しても渡したくない。

 ダメならその牙は売ってもらえないか交渉しよう。


 カイの素振りを見せてもらった。


 なによ。この子ヤバいは…

 やっぱりザーザはダメね。


 なにがなかなか良かったでしたよ。だ。これでなかなかだったら、この国では数える程度しか、なかなかの奴がいないでしょうがっ!


 カイの実力も驚いたけどそれ以上にこの刀は…

 私が一生懸けてもこれ以上のものを作りだす事が出来るかどうかの一品だわ…


 なにこの子の武器…私が作らなくても十分…

 でもまぁいいわ。作ってあげようかしら。

 私がもてる最高の技術を使って、あの刀を超える一品を作ってやる。


「ありがとう。もういいわ。私があなたの武器を作ってあげる。ただし売ったり、勝手に誰かに譲ったら二度とあなたの為に売らないし作らないから」

「もちろんです。よろしくお願いします」


 それからどんな武器にしたいか話し合い、どんなものを作るかのイメージは出来たし、カイも喜んでいた。

 あとは作成するだけだ。


 そんな時、カイがなんというか…

 そう。夜に使う物を机の上にドバッとだして、「これも使いましょう」と言った。


 一瞬この子はなに言っているんだろう?と思ったが、ザーザのリアクションを見てそういう事だと分かった。


 私はそういう事に慣れてなくて、いつもは他人から後から聞いてアプローチされていたのかと、気づくがこれはさすがに気がついた。


 気がついた時は少し動転してしまい本気で殴ってしまった。

 上手く力を流したなと感心したし、殺さなくて良かったと思ったが、それはカイが帰った後に冷静になった後に気がついた。


 その時は恥ずかしくて、さっさと帰ってほしかったし、その…出している物を早く片付けてほしかった。


 片付けている時に私がバルザ街に来た理由そのものも大量にあり、これは欲しい…と思ったがなんだか負けた気持ちになりそうだったので我慢した。


 冷静になった後、惜しい事をしたと後悔もしたし、カイが生きていた事に感謝もしたが、ザーザの話によると諦めないらしい…



 そんな事より子供達の作成だ。

 くよくよしたって意味がない。

 十分幸せではないか、あの牙や素材は惜しかったが、牙は無理だったとしても素材は注文すればあるのだから。


 だが反対にカイを忘れようとすればするほど思い出してしまう。


 もんもんとした日々を過ごしていた。


 カイがいなくなって数日後、素材がなくなりそうだったので、ザーザに注文を頼んで待っていると、剣聖と知らない女を二人、計三人を連れてやって来た。


 四人からいろんな話を聞くと、どうやら私はカイを追わないといけないようだ。


 バカ弟子!あなたとあの子だけじゃなく、その息子にも迷惑かけられるのか。


 亡き弟子に少し怒りながらも、そんな手のかかる弟子の息子が嫌いじゃなく、これからの事や再会した後が少し楽しみになる。


 変な感情と共に剣聖達とカイを探しに旅へ出た。


 待ってなさい。


 私がなにがなんでもあなたを強くしてあげる。

 それまでは健やかに暮らすといいわ。


 あらいけない。お淑やかに、お淑やかに…

 お読み頂きありがとうございます。

 これで一章が終わりです。



 それとブックマークや高評価、いいね!をつけてくれた方々ありがとうございます。

 お礼が遅くなり申し訳ありません。


 まだしていない人もお手間ですがよろしくお願いいたします。



 私は豆腐メンタルで普段小説情報を見ません。

 だから間違って投稿しているのに気付くのも遅れたんですが…


 でも今日ビビりながら見てまさかついているとは思わずやる気が出ましたが、間違って投稿しているのに気付いて…はぁ…


 それに、もしかすると誤ってつけた人もいるかもしれませんが、これで減ったら泣いちゃいますので、誤ってつけた人もどうかそのままで…


 まぁそんな作品ですが、皆さんに面白いと思って見て頂くのはもちろん最高ですが、皆さんの暇つぶしにでもなれれば幸いです。


 長めのあとがきを読んで頂きありがとうございました。

 これからもよろしくお願いします。

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