表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD ENEMIES   作者: どら焼きドラゴン
第0章 新たな始まり
3/100

第3話

やっと書けました。戦闘描写は難しいですね。

 俺は何故こんなに血が旨いと思ったのだろう。今まで食べてきたなかでトップ3にはいる旨さだった。血だけでこんな旨さなのに肉をたべたら、どんな味だろうか。


 しかし、生で肉を食べるのは危険だろう。俺はその食欲と生肉を食らうのはどうなのかという葛藤があった。しばらくして欲望に負けて一口かじってみることにした。


 緑ネズミは血塗れでぐちゃぐちゃになっており、人のころだったら間違いなく食べるという判断はしなかっただろう。そう思いながら、俺は首の近くに牙を立てた。そして次の瞬間口の中に素晴らしい味が広がっていった。牛肉でもなく豚肉でもない味だが、"肉"としては今までの中で最高クラスだと感じた。それから俺は最初の葛藤も忘れて本能の赴くままに食らった。気がつくと、骨までバリバリと噛み砕いて食べてしまっていた。骨もまた、スルメのように噛めば噛むほど味が染みだしてきて旨かった。


「ふぃ~食った食った。しかし、ここまで旨いとなると他の味も気になってくるな、幸いまだ食えそうだし……探すか。」


 そう言って、新たな獲物を求めて出発しようとした時


 ~~~スキル《魂吸収(ソウルイーター)》を発動したため、森鼠(フォレストラット)のスキル及びステータスを獲得しました。~~~


「っ!?。なんだ?!スキルとステータスを獲得だと………」


 あの緑ネズミ、フォレストラットて名前だったのか。それを食べたから俺のスキルが発動して相手のスキルとステータスを吸収したってことかな?

 そう思って一度ステータスを確認してみることにした。

 呪文を唱えると、強い光の後紙がでてくる。だが、その光にはまだ慣れてないので前回と同様に俺は悶え苦しんだ。

 ―――――――――――――――――

 名前:

 種族:暗曜犬 Lv2

 HP:30

 MP:65

 攻撃力:30

 防御力:30

 素早さ:50

 スキル:《加速》《魂吸収(ソウルイーター)》《毒耐性(小)》

 魔法:《暗魔法見習い》《風魔法》

 称号:神の使い 転生者

 ―――――――――――――――――

 ステータスが全て上がっている。レベルアップのおかげでもありそうだが、それだけではここまでいかないだろう。とすれば、俺のスキルである《魂吸収(ソウルイーター)》が原因だろうか?そう思ってスキルの欄にあるそれを触ってみた。詳しくでるかもと思ったからだ。すると紙の俺のステータスの文字が消えて、かわりにそのスキルの詳しい説明の文が表れた。


 ―――――――――――――――――

 スキル説明:《魂吸収(ソウルイーター)

 自分が指定した対象を殺害及び無力化した場合、相手の魂を掌握し支配することができる。

 *副次効果で相手のステータスかスキルか魔法を獲得できる。

 ―――――――――――――――――


 えぇ……なにこれ。つまり相手が俺に対して恐怖を感じら、そいつの魂を支配できるってことじゃん。しかも副次効果だけで相当ヤバいな。これのおかげで魔法とかが手にはいったのかな?だが、これは使えるな。俺の目標にも一歩近くことができると喜ぶべきだ。これがあればそのうち人型になるためのスキルが手に入るかもしれない。そう思って俺は、


「うぉおおおお!俺は絶対人になれるようになるぞぉおおおお!!」


 と叫んだ。叫んでしまった。そして――――


「グゥルルルル………」


「あっ………」


 緑色の狼?犬?が茂みからゆっくり出てきた。どうやらさっき食べた《|《森鼠》《フォレストラット》》の血の匂いを嗅ぎ付けて近くに来ていたようだ。そして俺が無用心に叫んでしまったから、出てきたってところかね。


(ヤバいな俺猪狩り用の猟犬ぐらい狂暴なのしか、相手にしたことないぞ。)


 この緑色の狼はそれ以上に体が大きく牙も長い。一度噛まれたらがっちりと押さえつけられてしまうだろう。

 さて、どうしたものか。俺は冷静に心を落ち着けながら相手の目をしっかり見つめていた。


(落ち着け俺、あいつは目を逸らした瞬間襲ってくる。相手の気迫に負けて退いたら死ぬぞ!)


 そう自分に言い聞かせながら、この窮地を打破するための方法を探していた。緑色の狼はこちらを見ながらゆっくりと、しかし確実に機を逃さぬようにいつでも飛びかかれるように準備しているように見えた。


(っ!くる!)


 緑色の狼が足を踏ん張ったかと思うとこちらに向かって仕掛かってきた。

 対する俺は何もせず、ただ相手を静かにみていた。緑色の狼はそれが自分の速さについていけずに、硬直しているように見えたのだろう。


「グオオオオオオ!」


 嘲笑うかのような声を上げていた。しかし、


「グウ!?」


 俺の首元を狙っていたはずの牙は、空を切った。確かに首を食い千切ろうして襲いかかったのだが、噛み付いた瞬間俺の体が靄のように消え失せたのだ。緑色の狼はその事に困惑して、後ろからの攻撃に気づくのにおくれてしまった。


「食らえぇぇ!!」


「ギャアアーン!?」


 反応に遅れた狼は俺に攻撃のチャンスを与えた。俺は狼の首筋に牙を立てた。只の噛みつきとは比べ物にならないほどの血が、辺りに飛び散り鼻のなかを()()()匂いが走っていく。それと同時に口の中にも血が流れ込んできて、俺の脳に刺激が走った。さっきの鼠とはまた違った旨さを感じた。鼠よりもしっかとした味がついており、まるで濃厚なスープを啜ってるようだった。俺はもっと味わいたいと思い更に顎に力をこめて、牙を深く刺していった。大量の血を失ってなのか、狼は段々動きが鈍くなり最後に「クゥウン」と弱々しく鳴いた後、力尽きた。


「なんとか勝てたな…。あいつが、あの幻を見切ったら成す術がなかったぞ。俺もまだまだだなぁ。早く強くなりたいもんだ。」


 俺は、狼を咥えていた口を離しながらそう言った。あの時の幻は魔法のうちの一つである《暗魔法見習い》で作り出した。魔力のほとんどを持ってかれてしまったが……そのおかげで勝つことができた。そして…


 ~~~スキル《魂吸収(ソウルイーター)》が発動しました。《緑毛狼(グリーンウルフ)》の魂を吸収。魂の数が2つになったため、眷属を作成・召還が可能に成りました。ステータスが上がりました。~~~


「・・・・・・はい?」









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ