たかしちゃんと新聞部
次回投稿は2日後です。
早速二つ目の部活体験に向かっていますたかしです!あ、きらなちゃん速い!あっ…。
ひゃあ!!
「たかしちゃん!!」
『パシャリ』
「いててて、転けちゃった」
「転校生たかし、スカートの中は女。いい記事が書けそうだな…」
「大丈夫?ごめんね、早すぎた? よいっしょっ。ごめんね、もうちょっとで着くからね」
あれ?
「ううん、大丈夫、私が遅いだけだと思う」
「転校生たかし、恋愛対象はその名の通り女か!? ……うん、これも良いな。」
なんか…。
「こおるぁ!!」
「ぐえぇっ!」
あれ、きらなちゃんどこ行ったんだろ。
あ……。少し離れたところに立っていた男の子にきらなちゃんがストレートパンチを食らわせていました。
「貸しなさいこのカメラ! 撮ったでしょたかしちゃんのパンツ!! 変態!! 犯罪よ犯罪!!」
「いや、自分はただ取材の為に写真を撮っただけで…わ!なんだこの写真は!くま?うさぎか?ん?よく見たらパン……そうか、新聞部に変態現る…………いやいやこれはだめだ!退部まっしぐらじゃないか」
「そうよそうよ退部どころか逮捕よ逮捕!!変態よ!!ぐだぐだ言ってないでなんとか言いなさい!!」
きらなちゃんがちょっとパニックになっています。この人、ちょっとすごい。のかな?
って、わあわわわ、ううう、パ……下着の写真撮られちゃった…うう。
「ほら!!たかしちゃんが泣いちゃったじゃない!!あんたのせいよ変態!!不審者!!逮捕!!犯罪!!」
「いや、別に自分はパンツを撮りたくて撮ったわけではなくて、ただ取材のために…」
「ごたごたうるさい!!謝んなさい!!」
「ぐえぇっ」
うう、きらなちゃん…。
「ご、ごめんなさい…。し、しかし、これは新しい記事が書けそうだ。2年A組の委員長はどこまで不良なのか…あれ?これは前にやったな、となると……」
「な、なによ」
おそらく新聞部の部員さんがきらなちゃんをジロジロと見ています。
「よし、2年A組の委員長は不良だがスタイルがいぐえぇっ」
「変態めえ!!変態めえええ!!」
「ぐえぇっ!!」
ああ、二連続パンチ。
「もう、なんでこんな変態を新聞部なんかに所属させてるのようちの学校は…。たかしちゃん、新聞部はやめよ、次行きましょ次」
うう、あれ?体験は良いのかな?なんだか体験しなくてもどんどん終わっていきそうです。これならちょっと怖くないかも…。
あ、撮られました。
「なるほど…転校生たかし、部活体験の嵐。一体何部に入るのか!? いい!ぜひ取材をさせぐえぇっ!」
「まーた無許可でたかしちゃん撮ったな!! 取材なんてさせないわよ!!」
「そこをなんとか、ぜひ取材を」
「ことわーる!!」
「吉良先輩! 俺は高橋先輩に聞いているんです! 吉良先輩は黙ってて下さい!」
「なんでよ!」
この子後輩さんでした…。
「新聞部1年A組新巣知広、高橋先輩の部活体験の様子、密着取材させて下さい!お願いします!!……あと、スカートの中撮ってごめんなさい。取材になると無意識に撮ってしまって……ちゃんと消しますから!」
うう、それは消してもらわないと。
「だから!」
そっかあ、後輩さんかあ、うーんと、うーんと…。
「き、きらなちゃん。えっと、しゃ、写真を撮らないのなら、い、い、良い?かな?」
「え、たかしちゃんいいの? 変態だよ? こいつ、変態だよ?」
「うん、えっと、写真撮らないって約束してくれる?」
「はい!約束させていただきます! ありがとうございます!お供させていただきます高橋先輩!吉良先輩! それから自分の事は気軽に知広とお呼びください!」
えへへ、なんだかお姉さんっぽいことできました。
先輩かあ。ふふふ。
「んー、たかしちゃんがそう言うなら良いけど……。変態…じゃなかった、知広?いーい?絶対写真撮っちゃダメよ!?ぜーったい撮っちゃダメだからね!?」
きらなちゃんが念押しをしてくれました。
「はい!吉良先輩!今回は写真は無しで取材させていただきまぐえぇっ!」
ああ、またお腹にきらなちゃんのこぶしが…。
「今回だけじゃなくて次回もその次もずっと!! 全く…」
「あ、あのきらなちゃん、暴力はダメです、と、と……」
後輩くんです、変じゃない…。弟だって名前で呼んでるんだから……がんばれ私!!
「と、知広くん、痛そう…」
「高橋先輩!!」
なんか、なんでしょうこの気持ち。
「そう?まあ良いわ、たかしちゃんがそう言うんだもんね。……ふう、なんかすごく疲れた。あ、そうそう、吉良じゃなくて綺羅名って呼んで? なんか怖いでしょ吉良って」
怖いかなあ、キラッとしてて可愛いのにな。私なんて高橋なんてありきたりな…。
「あー、キラー! 確かにそう考えれば怖いですね! なるほど、では2年A組の委員長は実は殺し屋?なんて記事はどぐえぇっ!」
ああ、なるほど。
「なんて!?」
「なんでもないです…」
「なんて!?」
「ごめんなさい」
んー、今のは知広くんが悪い…のかな?
「よろしい。さっ、解決したところで次行こっかたかしちゃん」
ああ…部活体験の再会です。
「う…うん」
「よーし、しっかり取材させていただきます! よろしくお願いしますきらな先輩たかし先輩!」
あう、た、たかし……。
「あ、あの、知広くん…?」
「はい? なんですか? たかし先輩」
あう……。
「た、たかしって、ちょっと、お、男みたいだから、やかな…」
「あ! そうよ知広!! たかしちゃんって呼びなさい!!」
「い、いや、きらなちゃん」
「はい!わかりました!きらな先輩! よろしくお願いします!たかしちゃん先輩!」
「えと、あの、高橋で、いいよ…」
「それでは行きましょうきらな先輩!」
「あんたが仕切るな!あんたは付き添いでしょ!さ!行くよたかしちゃん!」
ああ、だめだ、もうたかしちゃん先輩になってしまいました…。
高橋先輩がよかったなあ。
「うわぁっ??」
「さっ、次々! 新聞部の変態はこいつだけで十分よ、新聞部は止めにして次行くわよ!」
ふにぁあ。待ってええ、待って待って私はまだ切り替えができてないです。きらなちゃん!引っ張らないでー!
「なるほどなるほど、こういう感じで体験していくんですね。それでは密着取材を始めさせていただきます。次はどこですか?」
「どこって?次は美術部よ!!」
「なるほど、美術部ですか」
「待って待って、わぁああ!」




