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Fantastic Life Online  作者: ようほう
本格的冒険と謎のお宝
8/28

Scene1-8

 もうコレで何回目だろう?ダメージソースの関係で僕かリィーナが攻撃を仕掛け、弾かれた所にジョーが最大火力のフルチャージ<ファイアボルト>を決めて続けている。最初は中身が機械なら、<ライトニングボルト>の方が有効なんじゃないか?と試していた。けれど上手く間接部分に着弾させないと効いている様子が無く、単純な火力の問題で<ファイアボルト>に切り替えている。

 MPが切れないよう、適度な間を挟んで攻撃している為、そろそろ集中力が危うい。それでも、ゴーレムのHPバーを7割近く削ることには成功している。


「残り3割、このままなら何とか倒せそうだな。」

「でもさ、ボスって大体HPが減った時には行動パターンに変化が出来ない?」

「リィーナ正解みたい、今からお披露目みたいですよ?」


 腕を振るい攻撃か魔法を弾く事しかしなかったゴーレムが、動きを止めている。その周囲に光が集まり・・・魔力をチャージしてる?でも何処に――、疑問に思っているとゴーレムの両腕が外れて地面に落ちる。そこから出てきたのは・・・筒?

 あ、何か嫌なこと思いついちゃった。


「ねえ2人とも、アレってひょっとして――。」

「みなまで言うなカナタ。多分、その予想当たってるからな。」


 両腕の筒に光が収束し、なにやらエネルギーの溜まるような音も聞こえてくる。左腕を僕とリィーナの方へ、右腕をジョーの方へと向けてチャージを続ける。動いたらそれに合わせて腕を動かしている、これってやっぱりアレだよね?

 ゴーレムの周りから光が消えた瞬間、その両腕から黄色のビームが発射された。とっさに横に跳んだのは良いけど、まだ撃ち続けてるんですけど。


「あっぶな、あっぶなー!?何アレ、ゴーレムがビーム撃つとかふざけてない!?」


 某TRPGだと普通だったんだけどなー、いや、普通のゴーレムはビーム撃たないか。

 さすがに撃っている時に射線の変更は出来ないのか、同じ場所にビームを撃ち続けているゴーレム。ジョーがここぞとばかりに魔法を撃ち込み、残りは1割ほどに。


「・・・?何かHPの減りがさっきより早くありません?」

「推測だけど、さっきの防御用の魔力も攻撃に使ってるんじゃないか?その分魔法の通りが良くなってるとか。」

「じゃあ、次に同じ攻撃をしてきたら3人で一斉攻撃だね。」


 ビームを放ち終えたゴーレムはクールタイムなんて気にせず、再びチャージを始める。ここまではさっきと同じなんだけど、違うのは両腕の砲塔が合わさって一つになり、より巨大になっていること。どうやら漏斗の様な形らしく、腕との接続部と砲口とのサイズが全然違うよ!?

 ゴーレムの横幅と同じくらいの砲口をこちらに向け、チャージを続けるゴーレム。まずい、流石にあのサイズとなると避けきれるか判らない。これは、マズイ?


「ジョー!」

「わかってら、予定変更!撃たれる前にあいつを潰すぞ!」

「りょーかい!」「おっけー!」


 といっても、僕はあまりダメージソースにはなりそうに無いかな。ひたすら間接部目掛けて<ライトニングボルト>を連射している。


「動かないなら全力で良いよね、手数の多さなら負けないよ!」


 リィーナがゴーレムに物凄い勢いで突撃していく。脚が光っているところを見ると、魔力を回して脚力を限界まで強化しているようだ。更に走りながら<魔力操作>で何重にも長剣に魔力の膜を形成していく。その膜が放つ色は水色。


「これが今の私の全力、名づけて<連撃12氷閃>!」


 名前からして、途切れることなくあの学校で使った技を放つ事だろう。ゴーレムまで3mの距離でリィーナはジャンプし、高さを砲口にあわせる。そして青く輝く剣閃が一度に2つ、合計12個が吸い込まれるように砲口にぶつかり、2,3秒後に砲口を砕いて内側から氷が隆起してきた。


「うわっ、えぐい・・・。」


 生き物相手じゃなくて良かった・・・。

 砲口が砕けたのが原因なのか、バランスを崩して仰向けに倒れこむゴーレム。大きく削ったけど、まだ足りない!


「ならこれでどうよ?<擬似ファイアボール>!」


 ゴーレムが体勢を戻す前に、ジョーの杖から放たれた炎の塊が爆発と轟音を響かせながら直撃する。今のゴーレムは拳の部品が無いから、魔法への対抗手段が存在しない。更に姿勢制御と言う複雑な作業中だったため、防御に魔力も避けなかったはず。


『グ、オォォ』


 煙の中から出てきたゴーレムのHPは残り数ドット。よし、これならもう1度ジョーの攻撃で倒せる筈。


「ジョー、とどめの一撃、を・・・。」


 最大火力のジョーにとどめを刺して貰おうと目を向けると、そこには四つん這いになって地面に崩れ落ちるジョーの姿が。


「もしかしなくてもさっきの一撃に全MP使いましたね!?」

「d」


 サムズアップじゃないよ!ああ、もう!


「自爆でもされたら困るんで、とどめ行きます!」


 内部で歯車が外れたのか、起き上がろうとして出来ないでいるゴーレム目掛け僕は走る。適当に魔法を撃っても当たるけど、多分弾かれる。今握っている短剣じゃあ攻撃力が低すぎて倒せないかもしれない。だったらどうするか、答えは簡単。


「直接、流せば関係ないよね!」


 その場で一番近かった右足の間接部に短剣を突き刺し、そこを基点に<ライトニングボルト>をゴーレムの体内へ流すように発動させる。1回の発動じゃ時間が短すぎるから、MPバー半分位を使って20秒程電撃を与え続ける。

 MPが半分をきったので魔法をキャンセルし、短剣を間接から引き抜く。良く刺さったなあ、と思って見ると、短剣の刃が完全にボロボロになっている。歯車なんかが噛み合っている様な場所に突き刺せばこうなるよね、これはもう駄目かな。


「そういえば、戦闘中は全然喋らなかったですね、このゴーレム。」

「戦闘力を強めにしたせいで、難しかったんじゃない?ほら、拳の魔法弾くやつ。」

「演算能力が足りなかったんですかねー?」

「げほっげほっ・・・あ゛ー、しかし、コレでやっとあの家が調査できるな。」


 そうだった。家を調べる前にゴーレムが出てきたせいで、この辺りは外しか調べれていない。けどその前にゴーレムのドロップ品を確認しておかないと。


「魔導機ゴーレムの歯車、核って・・・なんだろう、聞いた事ない種類だけど。」

「やっぱ確認されてないボス系だったのか?それと、これは鍵か?」

「あ、私のドロップ品にも鍵があるよ。PT人数分出る報酬用ドロップなのかも。」



 念のためにHPとMPの回復を待って入った家の中は、凄く散らかっていました。汚部屋って程じゃないけど、床のいたるところに歯車や分厚い本が落ちてるし、家の中にも草が生えてるし。


「流石に荒れてるなー、これじゃ読める本があるかも判らないか。」


 ジョーの言うとおりだ。本棚の本も風化が進んでいて少しでも触ると頁が崩れてしまう。マスターって言ってたし、この家の人が外のゴーレムを造ったと思うんだけど、これじゃあどうやってゴーレムを造ったのかはわかりそうにないかな。


「ねえー2人ともー。ちょっとこっちに来てくれなーい?」


 読める本は無いか物色していると、奥の部屋を捜索していたリィーナの呼ぶ声がする。声のする方へ歩いていくと一番奥の部屋に辿り着いた。ベッドがおいてあることを考えて、此処が家の主の部屋だったんだろう。ベッドに遺骨があるなんて事はなかったけど、生きては居ないんだろうな。


「これ、怪しくない?」


 リィーナの指す机の上に、トランクケース位のカバンが3つ並べられている。おあつらえ向きに施錠まで付いて。これがこの場所の報酬なんだろうか。遺跡と言うよりは、墓所って言った方が近いのかもしれない。

 どうするべきかと考えていると、ジョーがおもむろにカバンに近づき、何かを手に取った。あれは、手帳、かな。大きさ的にそんな感じのものだと思うけど。一通り読み終わったのか、こちらに投げ渡したそれをキャッチすると、やはりそれは手帳だった。


「リィーナの言っていた通り、どうやらこれがお宝みたいだな。」

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