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短編集

雪かき

作者: 紅蓮

 雪は好きなのですが、連日連夜の雪かきに対するグチなので、そういうのに興味がない方、グチが苦手な方はご遠慮下さいね。

 ふわり、ひらりと雪が降る。

 軽い雪がひらひらと。

 それはまるで無数の白い蝶のよう。

 それは夢のように美しく、幻想のように儚い。


 松の木に積もった雪はクリスマスツリーのようだ。

 枯れ木に積もった雪は、木の皮の褐色と雪の白のコントラストでとっても綺麗。

 


 だけど…

 現実であれば、北国であれば、雪というものは厄介この上ないのだ。



 私は窓から外を眺めながら、そっと息を吐く。

 連日の雪で、雪かきをしていない場所にはすでに1メートルほど雪がある。

 腰くらいですね。


 重い雪なんて降ろうものなら家中大騒ぎだ。

 もう、全身が筋肉痛。

 主に二の腕と背中、腰が。

 太もも、腹筋も痛い。


 そして除雪車。

 これが曲者だ。


 家の前の道の雪を除雪してくれるのは大変ありがたい。

 でも…。

 でもね?


 雪を『取り除く』ではなく、雪を『横に押し退ける』なので、折角玄関の前を雪かきをしたのに、『オミヤゲ』を置いていくのが大変腹が立つ。


 『オミヤゲ』。

 別名『う○こ』…(汗)


 これがまた氷のように硬くて重たくて、普通のプラスチックの除雪スコップでは歯が立ちません。

 アルミか鉄のスコップじゃなきゃとてもとてもやってられませんよ…。

 今年は雪が多いので、家族が一丸となって連日連夜雪かきに追われています。


 雪が止んでからすればいいよ、何て言ってたら…あっという間に30センチとか、50センチは降りますね。


 腰を痛めないよう、腰を落とし。

 肩を痛めないよう、無理矢理飛ばさず。

 筋肉痛の身体を労わりながらやる雪かきは、遅々として進まず…。


 そして、除雪車が通って硬くツルツルになった所でスッテンコロリンお尻や後頭部を強打するのです。

 お尻には蒙古斑のような青タンが無数に。

 目の前にはお星様がクルクル。


 あぁ…北国は大変だ。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは。愚痴ですか…。 スッテンコロリンのあたりで「案外(童話でも)イケるんでまいか」と思いました。困った人々の顔が浮かぶ様です(無理やり)。 楽しませて頂きました(というか北国の人、…
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